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不覚をとりました..... ※
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「入るよ」
「うん」
マグリットが衣服を脱いでおずおずと近寄ってきた。見上げると、筋肉の綺麗に乗った逞しい肢体が視線を奪う。
「マグ、また背が伸びた」
「ラフィも伸びてるじゃん」
俺達はもう十八歳。はにかみがちに笑うマグリットの顔は大人の男の顔だった。
ダンジョン攻略の間に受けた傷があちこちにあったが、それ以外にも古い傷痕が幾つも腕や脚に残っている。
「騎士って大変なんだな」
「ん?」
「傷だらけだ」
「大したことないよ」
ざばりと肩から湯をかけて、マグリットがにっと笑った。
「やっぱりふたりはきついかな」
俺ひとりなら、そこそこ手足は伸ばせるが、大の男ふたりとなるとさすがに狭い。
「こうすれば、大丈夫」
「わわっ......」
マグリットが俺の腕をぐいっと引いた。身体が反転して、俺はマグリットの身体の上に抱き抱えられるように倒れ込んだ。
「ラフィはまたキレイになった」
低い声が耳許で囁いた。耳から犯されるってこういう感じ?
ヤバい。ヤバいシチュエーションだぞ、これ。
なんとかマグリットの理性を喚起せねば。尻大事。
「マグはさ......」
「ん?」
「この旅が終わったら、また騎士団に戻るの?」
「トリスタン様にはそう言われてる」
「トニー兄さんか......」
「ラフィはどうするの?学園に戻るの?」
俺が旅立った時、俺は学生であと二年の就学期間を残していた。
「どうしようかな......」
治療師の資格は既に取っている。世の中に出てやっていけないことはない。
突然、マグリットの表情が険しいなる。
「アントーレ殿下と結婚するの?」
ぐるりと身体を反転させられ、視線がぶつかり合う。俺はくすっと小さく笑った。
「それは無い」
「なぜ?」
「僕は、アントーレと結婚したいとは思ってないから」
俺にとって、やっぱり結婚は女の子とするもんだ。可愛い女の子が白いウェディングドレスで隣でにっこり微笑む。文金高島田でもいいや。そうして、毎朝、ー行ってらっしゃいーって笑顔で送り出してもらって......。だから、
「じゃあ、俺と結婚して」
とマグリットに言われて、
「ほへ?」
って変な声が出ちまった。途端にマグリットが哀しそうな顔をする。
「俺が嫌いなの?」
「そんなこと無いって......」
嫌いな相手と一緒に風呂なんか入らないから。
「俺達、もう大人なんだよ、ラフィ」
そう、この世界の成人は十八歳。ある意味、前世の世界とあまり変わらない。
「ラフィ、君が欲しいんだ」
ドキリと胸がはねた。脚のあたりになんか硬いものが.......。
そ~っと、そ~っと目をやると、マグリットのパオンが、見事にパオンしてました。それにしてもお前の立派ね。憎たらしいわ。
て、そんな場合じゃない。
「マグ、それは......ダメ」
そんな立派なもんお迎えしたら、絶対、大惨事なことになる。座薬だって入れたこと無いのに。
内視鏡検査だって、どえらい恥ずかしかったし、痛かった。
「なぜ駄目なの?」
「それは......」
俺は口ごもった。だって怖いんだもん。それに俺は男。入れる側であって入れられる側じゃないもん。わかって......って言っても無理みたい。
マグリットさん、目が野獣になってます。まじ怖いです。
俺は覚悟を決めた。
「マグ、信じられないかもしれないけど、僕は......」
俺は転生してきたこと。前世は地球の日本というところにいて、サラリーマンしてたこと。そこには男と女がいて、普通は結婚は女性とするもので、エチエチなことも女性とするものであって......。
「ふ~ん」
マグリットはひとしきり俺の話を奇妙な顔をして聞いていたが、俺が話終わると、にっこり笑った。わ、わかってくれたかな?
「だからね、マグ。マグの事は大好きだけど、恋愛っていうのはさ......」
言い終わらないうちに、俺の身体が宙に浮いた。えっ?
「大丈夫だよ。ラフィは前世とかの世界の女の子とかよりずっと可愛いから」
いや、そうじゃなくて......。
お前、なんか勘違いしてない?
マグリットは俺をいわゆるお姫様抱っこで、満面の笑みを浮かべた。格好いいね、お前。本当にお前の方が王子さまっぽいわ。
「大丈夫、優しくするから.....」
待て待て待て、違うだろ!
お前、人の話聞いてる?
「暴れると危ないよ。落ちるとケガするよ」
そうして、マグリットは俺をそのまま寝室に運び......。
......後は訊かないで。
結局、俺は翌日、一日ずっとベッドで唸って過ごす羽目になった。ぐっすん.....。
「うん」
マグリットが衣服を脱いでおずおずと近寄ってきた。見上げると、筋肉の綺麗に乗った逞しい肢体が視線を奪う。
「マグ、また背が伸びた」
「ラフィも伸びてるじゃん」
俺達はもう十八歳。はにかみがちに笑うマグリットの顔は大人の男の顔だった。
ダンジョン攻略の間に受けた傷があちこちにあったが、それ以外にも古い傷痕が幾つも腕や脚に残っている。
「騎士って大変なんだな」
「ん?」
「傷だらけだ」
「大したことないよ」
ざばりと肩から湯をかけて、マグリットがにっと笑った。
「やっぱりふたりはきついかな」
俺ひとりなら、そこそこ手足は伸ばせるが、大の男ふたりとなるとさすがに狭い。
「こうすれば、大丈夫」
「わわっ......」
マグリットが俺の腕をぐいっと引いた。身体が反転して、俺はマグリットの身体の上に抱き抱えられるように倒れ込んだ。
「ラフィはまたキレイになった」
低い声が耳許で囁いた。耳から犯されるってこういう感じ?
ヤバい。ヤバいシチュエーションだぞ、これ。
なんとかマグリットの理性を喚起せねば。尻大事。
「マグはさ......」
「ん?」
「この旅が終わったら、また騎士団に戻るの?」
「トリスタン様にはそう言われてる」
「トニー兄さんか......」
「ラフィはどうするの?学園に戻るの?」
俺が旅立った時、俺は学生であと二年の就学期間を残していた。
「どうしようかな......」
治療師の資格は既に取っている。世の中に出てやっていけないことはない。
突然、マグリットの表情が険しいなる。
「アントーレ殿下と結婚するの?」
ぐるりと身体を反転させられ、視線がぶつかり合う。俺はくすっと小さく笑った。
「それは無い」
「なぜ?」
「僕は、アントーレと結婚したいとは思ってないから」
俺にとって、やっぱり結婚は女の子とするもんだ。可愛い女の子が白いウェディングドレスで隣でにっこり微笑む。文金高島田でもいいや。そうして、毎朝、ー行ってらっしゃいーって笑顔で送り出してもらって......。だから、
「じゃあ、俺と結婚して」
とマグリットに言われて、
「ほへ?」
って変な声が出ちまった。途端にマグリットが哀しそうな顔をする。
「俺が嫌いなの?」
「そんなこと無いって......」
嫌いな相手と一緒に風呂なんか入らないから。
「俺達、もう大人なんだよ、ラフィ」
そう、この世界の成人は十八歳。ある意味、前世の世界とあまり変わらない。
「ラフィ、君が欲しいんだ」
ドキリと胸がはねた。脚のあたりになんか硬いものが.......。
そ~っと、そ~っと目をやると、マグリットのパオンが、見事にパオンしてました。それにしてもお前の立派ね。憎たらしいわ。
て、そんな場合じゃない。
「マグ、それは......ダメ」
そんな立派なもんお迎えしたら、絶対、大惨事なことになる。座薬だって入れたこと無いのに。
内視鏡検査だって、どえらい恥ずかしかったし、痛かった。
「なぜ駄目なの?」
「それは......」
俺は口ごもった。だって怖いんだもん。それに俺は男。入れる側であって入れられる側じゃないもん。わかって......って言っても無理みたい。
マグリットさん、目が野獣になってます。まじ怖いです。
俺は覚悟を決めた。
「マグ、信じられないかもしれないけど、僕は......」
俺は転生してきたこと。前世は地球の日本というところにいて、サラリーマンしてたこと。そこには男と女がいて、普通は結婚は女性とするもので、エチエチなことも女性とするものであって......。
「ふ~ん」
マグリットはひとしきり俺の話を奇妙な顔をして聞いていたが、俺が話終わると、にっこり笑った。わ、わかってくれたかな?
「だからね、マグ。マグの事は大好きだけど、恋愛っていうのはさ......」
言い終わらないうちに、俺の身体が宙に浮いた。えっ?
「大丈夫だよ。ラフィは前世とかの世界の女の子とかよりずっと可愛いから」
いや、そうじゃなくて......。
お前、なんか勘違いしてない?
マグリットは俺をいわゆるお姫様抱っこで、満面の笑みを浮かべた。格好いいね、お前。本当にお前の方が王子さまっぽいわ。
「大丈夫、優しくするから.....」
待て待て待て、違うだろ!
お前、人の話聞いてる?
「暴れると危ないよ。落ちるとケガするよ」
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......後は訊かないで。
結局、俺は翌日、一日ずっとベッドで唸って過ごす羽目になった。ぐっすん.....。
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