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その兄、恍惚に打ち砕く
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「……ア?シア?」
呼ばれたわたくしの名前に、わたくしは咄嗟に顔を上げた。
「どうした?体調でも悪い?」
……しまった、と内心思いながらも笑みを浮かべる。そんなわたくしを不思議そうに見る金色の双眼は、じっとわたくしを見つめて思わずわたくしは目を逸らしたくなってしまった。
いつの間にか上の空だったなんて。わたくしらしくありませんわね。
それも……
「……大丈夫ですわ、お兄様」
実の兄の前でだなんて。
お兄様はわたくしの言葉を信じていないのか、心配そうに顔を顰め、「風にでも当たろうか」とそっとわたくしの腰に腕を回した。
抵抗するわけにも行かず、わたくしはお兄様に連れられ、華美な会場から誰もいない静かなバルコニーへと抜けた。
今日は他国でお父様の外交の仕事を手伝っているお兄様が、第一王子の誕生日が近いと言う事で国へ帰って来ている為、お兄様の付き添いでパーティーへと参加している。
お父様そっくりのその美貌と人柄の良さからお兄様は多くの令嬢にそれはもうモテモテである。それも年に片手ほどしかパーティーに出席しないお兄様なので、お兄様の元へ訪れる人は耐えなかった。ダンスが始まった今、ダンスは今日は踊らないと宣言されたお兄様の周りが、やっと落ち着いて来た。
バルコニーには少し風が吹いており、わたくしのセットされた髪が風に揺られる。
「……シア、ほら」
お兄様はクスクスと上品に笑いながら、わたくしの髪を耳に掛けた。繊細な手付きで、兄様の指がわたくしの髪を撫ぜる小さな音に少し顔を背けた。
「……ありがとうございます」
それは照れくささ故だ。幼い頃はよくお兄様に遊んでもらった記憶はあるが、お兄様はその優秀さで早くからお父様の仕事を手伝い出した為、あまり一緒に時を過ごした記憶がない。
兄妹であるなら気にならないはずの些細な行為でも、わたくしは照れ臭い感情を拭い捨て切れなかった。
単にお兄様のお顔が美しいと言う理由だけかもしれないけれど。
近くにあるお兄様の顔を見上げれば、それはそれはとびっきりの笑みをくださるので、わたくしは視線を右往左往としてしまう。
「……シア、これはお兄様の勝手な独り言だけれどね。婚約が嫌なら辞めてしまえばいいよ」
突然切り出されたお兄様の言葉に、わたくしは思わず硬直した。
「……お兄様?」
何を言うのです、と目をまんまるとするわたくしにお兄様は微笑む。笑いながら、しかもこんな場で言う話ではない。誰が聞いているかも分からないのに。
「聞いたよ。シアがアンリ殿下の元へ行ってから元気がないって」
わたくしはお兄様の言葉が理解出来ずに困惑する。王族との結婚を嫌だからやめますわ!で辞めれるわけがない。しかもわたくしは王子との婚約をやめるつもりも、ましては嫌だと思うこともない。
冗談めかしているに違いない。そう、わたくしの気を少しでも冗談を交えて軽くするように………と思い込むにはお兄様の顔はあまりにも真剣で。決して冗談ではないとその目が語っている。
なら何故そう頓珍漢なことをお兄様が仰るのかが分からない。
それにわたくしが元気がないのはずっと上の空で……
『……シェリー』
あの日の王子のことを思い出しては照れて、照れては照れて何も王子と肝心の話が出来なかった自分に自己反省しているだけなのだ。
まさか物憂気にふけていたようと見えたのだろうか。
お兄様に必要のない心配をかけてしまったことにわたくしは焦る。同時に勝手な思い込みで、こんな場所で、わたくしにもアンリ様にも失礼なことを言うお兄様にひやりと心が引きつる。
お兄様はお父様のような聡明さと、そして冷酷さを持っているのだと思っていたから……正直わたくしの中で作り上げてきたお兄様像が少し壊れた。
「……本当に元気です」
「……」
「嘘ではありませんわよ」
……何故そんな「嘘を付いてまで王子を取り持つわたくし可哀想」と言った目でわたくしを見るのだろうか。
悲痛に顰められた顔は、顔が美しいだけあってとても様になっている。しかも月明かりがお兄様の美しい銀髪を照らし、影の落ちた顔に憂いが帯びる。暴力的なまでの美しさだった。
「……シア、ずっと心休まることなく寂しい思いをしてきたんだな。でもこれからは俺がいるよ」
ガラガラと崩れ落ちた、わたくしの中の「優しくて格好良くて仕事も出来て、けれど他人には容赦がなく無慈悲で、お父様の冷酷なそんな一面を受け継いでいる」お兄様の理想像がわたくしを嘲笑った。
その言葉をアンリ様と出会う前にくれたのなら、きっとわたくしはお兄様の本当の姿とお心を、今ちゃんと知っていたことだろう。
けれどわたくしが知っていたお兄様は、幼い頃にわたくしが描いた理想だけだ。
どこかの王子と同じで理想と現実はやはり違うのだと精神的に大ダメージを受けたわたくしは、両手を開いてわたくしを抱き締める気満々のお兄様に、引き攣った笑みを浮かべた。
「嬉しいですわお兄様。でもその前にわたくし喉が乾いてしまったの」
わたくしの言葉に、きょとんと目を見開いたお兄様は、次にはそれはそれは美しい笑みを浮かべた。わたくしはこれまでどれだけその顔に心臓を動かされて来たのだろうか。もう動くことはない。
「もちろん。シアは危ないから一人で歩いてはダメだよ?攫われてしまうからね」
……そう言えば顔の良さで気にならなかったけれど、それなりにキザな方ねとは思った記憶がある。
頷いたわたくしの頭をそっと撫でたお兄様は、賑やかな会場へと舞い戻って行った。
……暫くはお兄様は令嬢方に捕まって、気持ちを整理する時間が出来るだろう。先程までは正直煩わしかった令嬢達に、今は感謝をした。
わたくしはため息をひとつ吐いて、バルコニーの手すりに手を添え、空を見上げる。月が嫌味な程くっきりと浮かんでいて、遣る瀬無い気持ちの居場所を探すかのように手摺に項垂れた。
こんなことをして誰かに見つかってしまえば面倒だと分かっている。
それでもここ数日は一人で王子のことを思い出しては振り回されて、やっと久しぶりのお兄様との外出で気分転換になると喜んだのに。この仕打ちである。
少しだけ、疲れた。
『……シア、ほら泣き止んで』
それほどお兄様の本当の性格に驚いた。わたくしにとってお兄様が一番親しみのある家族だから。お父様に散々冷たい態度で泣かされたわたくしを慰めてくれるのはお兄様で、小さい頃のわたくしはお兄様以外の温もりを知らなかった。
お兄様以外目指すべき背中すら知らなかった。
……良くも悪くも王子と婚約するまで、お兄様がわたくしの唯一だった。
ただお兄様はわたくしを心配して下さっているだけと分かっているのに……勝手なわたくしの気持ちが、お兄様の優しさを受け入れられない。
お兄様が戻って来れば、まずは素直にお兄様にお礼を申し上げよう。わたくしを気にかけてくれてありがとうございます、と。それから婚約廃棄などしないと。きちんと自分の意志でそう思っているのだと。
もしかすればお兄様の中で、わたくしはずっと泣いてばかりいた幼い頃のわたくしのままなのかもしれない。
ならば余計にわたくしがしっかりしなければ。
はぁ、と息を吐いて、気持ちを入れ直そうとする。
だがその時。
「……どこの美しい可憐な月の精が、この薄汚れた世界に下り立っているのかと思えば。シェリシア嬢だったなんて」
俺はツイてるね、と続けられた声にわたくしは後ろを振り向いた。
「シャルド……様?」
呼ばれたわたくしの名前に、わたくしは咄嗟に顔を上げた。
「どうした?体調でも悪い?」
……しまった、と内心思いながらも笑みを浮かべる。そんなわたくしを不思議そうに見る金色の双眼は、じっとわたくしを見つめて思わずわたくしは目を逸らしたくなってしまった。
いつの間にか上の空だったなんて。わたくしらしくありませんわね。
それも……
「……大丈夫ですわ、お兄様」
実の兄の前でだなんて。
お兄様はわたくしの言葉を信じていないのか、心配そうに顔を顰め、「風にでも当たろうか」とそっとわたくしの腰に腕を回した。
抵抗するわけにも行かず、わたくしはお兄様に連れられ、華美な会場から誰もいない静かなバルコニーへと抜けた。
今日は他国でお父様の外交の仕事を手伝っているお兄様が、第一王子の誕生日が近いと言う事で国へ帰って来ている為、お兄様の付き添いでパーティーへと参加している。
お父様そっくりのその美貌と人柄の良さからお兄様は多くの令嬢にそれはもうモテモテである。それも年に片手ほどしかパーティーに出席しないお兄様なので、お兄様の元へ訪れる人は耐えなかった。ダンスが始まった今、ダンスは今日は踊らないと宣言されたお兄様の周りが、やっと落ち着いて来た。
バルコニーには少し風が吹いており、わたくしのセットされた髪が風に揺られる。
「……シア、ほら」
お兄様はクスクスと上品に笑いながら、わたくしの髪を耳に掛けた。繊細な手付きで、兄様の指がわたくしの髪を撫ぜる小さな音に少し顔を背けた。
「……ありがとうございます」
それは照れくささ故だ。幼い頃はよくお兄様に遊んでもらった記憶はあるが、お兄様はその優秀さで早くからお父様の仕事を手伝い出した為、あまり一緒に時を過ごした記憶がない。
兄妹であるなら気にならないはずの些細な行為でも、わたくしは照れ臭い感情を拭い捨て切れなかった。
単にお兄様のお顔が美しいと言う理由だけかもしれないけれど。
近くにあるお兄様の顔を見上げれば、それはそれはとびっきりの笑みをくださるので、わたくしは視線を右往左往としてしまう。
「……シア、これはお兄様の勝手な独り言だけれどね。婚約が嫌なら辞めてしまえばいいよ」
突然切り出されたお兄様の言葉に、わたくしは思わず硬直した。
「……お兄様?」
何を言うのです、と目をまんまるとするわたくしにお兄様は微笑む。笑いながら、しかもこんな場で言う話ではない。誰が聞いているかも分からないのに。
「聞いたよ。シアがアンリ殿下の元へ行ってから元気がないって」
わたくしはお兄様の言葉が理解出来ずに困惑する。王族との結婚を嫌だからやめますわ!で辞めれるわけがない。しかもわたくしは王子との婚約をやめるつもりも、ましては嫌だと思うこともない。
冗談めかしているに違いない。そう、わたくしの気を少しでも冗談を交えて軽くするように………と思い込むにはお兄様の顔はあまりにも真剣で。決して冗談ではないとその目が語っている。
なら何故そう頓珍漢なことをお兄様が仰るのかが分からない。
それにわたくしが元気がないのはずっと上の空で……
『……シェリー』
あの日の王子のことを思い出しては照れて、照れては照れて何も王子と肝心の話が出来なかった自分に自己反省しているだけなのだ。
まさか物憂気にふけていたようと見えたのだろうか。
お兄様に必要のない心配をかけてしまったことにわたくしは焦る。同時に勝手な思い込みで、こんな場所で、わたくしにもアンリ様にも失礼なことを言うお兄様にひやりと心が引きつる。
お兄様はお父様のような聡明さと、そして冷酷さを持っているのだと思っていたから……正直わたくしの中で作り上げてきたお兄様像が少し壊れた。
「……本当に元気です」
「……」
「嘘ではありませんわよ」
……何故そんな「嘘を付いてまで王子を取り持つわたくし可哀想」と言った目でわたくしを見るのだろうか。
悲痛に顰められた顔は、顔が美しいだけあってとても様になっている。しかも月明かりがお兄様の美しい銀髪を照らし、影の落ちた顔に憂いが帯びる。暴力的なまでの美しさだった。
「……シア、ずっと心休まることなく寂しい思いをしてきたんだな。でもこれからは俺がいるよ」
ガラガラと崩れ落ちた、わたくしの中の「優しくて格好良くて仕事も出来て、けれど他人には容赦がなく無慈悲で、お父様の冷酷なそんな一面を受け継いでいる」お兄様の理想像がわたくしを嘲笑った。
その言葉をアンリ様と出会う前にくれたのなら、きっとわたくしはお兄様の本当の姿とお心を、今ちゃんと知っていたことだろう。
けれどわたくしが知っていたお兄様は、幼い頃にわたくしが描いた理想だけだ。
どこかの王子と同じで理想と現実はやはり違うのだと精神的に大ダメージを受けたわたくしは、両手を開いてわたくしを抱き締める気満々のお兄様に、引き攣った笑みを浮かべた。
「嬉しいですわお兄様。でもその前にわたくし喉が乾いてしまったの」
わたくしの言葉に、きょとんと目を見開いたお兄様は、次にはそれはそれは美しい笑みを浮かべた。わたくしはこれまでどれだけその顔に心臓を動かされて来たのだろうか。もう動くことはない。
「もちろん。シアは危ないから一人で歩いてはダメだよ?攫われてしまうからね」
……そう言えば顔の良さで気にならなかったけれど、それなりにキザな方ねとは思った記憶がある。
頷いたわたくしの頭をそっと撫でたお兄様は、賑やかな会場へと舞い戻って行った。
……暫くはお兄様は令嬢方に捕まって、気持ちを整理する時間が出来るだろう。先程までは正直煩わしかった令嬢達に、今は感謝をした。
わたくしはため息をひとつ吐いて、バルコニーの手すりに手を添え、空を見上げる。月が嫌味な程くっきりと浮かんでいて、遣る瀬無い気持ちの居場所を探すかのように手摺に項垂れた。
こんなことをして誰かに見つかってしまえば面倒だと分かっている。
それでもここ数日は一人で王子のことを思い出しては振り回されて、やっと久しぶりのお兄様との外出で気分転換になると喜んだのに。この仕打ちである。
少しだけ、疲れた。
『……シア、ほら泣き止んで』
それほどお兄様の本当の性格に驚いた。わたくしにとってお兄様が一番親しみのある家族だから。お父様に散々冷たい態度で泣かされたわたくしを慰めてくれるのはお兄様で、小さい頃のわたくしはお兄様以外の温もりを知らなかった。
お兄様以外目指すべき背中すら知らなかった。
……良くも悪くも王子と婚約するまで、お兄様がわたくしの唯一だった。
ただお兄様はわたくしを心配して下さっているだけと分かっているのに……勝手なわたくしの気持ちが、お兄様の優しさを受け入れられない。
お兄様が戻って来れば、まずは素直にお兄様にお礼を申し上げよう。わたくしを気にかけてくれてありがとうございます、と。それから婚約廃棄などしないと。きちんと自分の意志でそう思っているのだと。
もしかすればお兄様の中で、わたくしはずっと泣いてばかりいた幼い頃のわたくしのままなのかもしれない。
ならば余計にわたくしがしっかりしなければ。
はぁ、と息を吐いて、気持ちを入れ直そうとする。
だがその時。
「……どこの美しい可憐な月の精が、この薄汚れた世界に下り立っているのかと思えば。シェリシア嬢だったなんて」
俺はツイてるね、と続けられた声にわたくしは後ろを振り向いた。
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