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三角関係図
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私ね、ずっとあなたのことが好きだった…
君はまたいつものようにドアの前でイヤホンをつけて外を眺めていた。
いつも同じところで同じところを眺めている君を登校中に眺める。それが私の楽しみだった。
君は隣のクラスの翔くん。成績はイマイチだけど、スポーツは優秀、誰からも愛される、そんな男の子。
(私も翔くんといつか…)
「…ねえ?聞いてる??美咲?」
「あ、ごめん、ももっち!ボーッとしてて…」
「翔くんのこと好きなんでしょ?」
「え?」
「ずーっと翔君のこと見てたじゃん、翔くん人気だもんね、だけどフリーなんでしょ?」
「え?そうなの?てっきり彼女がいるんだと…」
「翔君と話してみたいんじゃ無いの?」
「うん、話してみたい!」
「じゃあこのももか様に任せなさい!」
「ありがとう!ももっち!!」
「翔くんのノート隠しちゃった!ほらほらこれで美咲も翔くんに近づくチャンスだよ!」
「え?ももっち?そこまでしなくていいのに」
「こんくらいやらなきゃ、ほら翔くんきたよ?」
「あれ?ない??」
「どうかしましたか?」
「えーっと、君は…」
「隣のクラスの美咲と申します、どうしたんですか」
「 えーと、ノートがなくて
僕の名前は翔っていうんだ!かけるんって呼んで」
「ふふっ」
「え?なんかおかしいこと言ったか?」
「翔さんって有名人ですよ(笑)
だけど結構フレンドリーなんだなあって」
「だからって笑うことないじゃないか」
「翔君って結構かわいいんですね」
「や…やめろよ…
照れるじゃんか…」
「そういう顔も素敵ですよ」
「こう見えて女慣れてしないんだよ…」
「意外ですね… こんなに人気だからてっきり彼女とかいて、幸せな日々を…」
「っんなことねえよ!むしろ、彼女欲しいわ…!ってそんな事よりノート探してくれ」
「人にお願いする時は??」
「ノート… 探してください…」
「やっぱかわいいね、かけるん!」
「う…うるさい!」
それにしても、ももっちはどこに隠したんだろう…
見つかるかなあ…
あれ?あのロッカーの上のやつもしかして!?
そう思って手を伸ばしたその時
「あっ…」
翔くんと声と手が重なった。
その手は今までに無いくらいの喜びを感じている様だった。
いままでに無いくらい熱くて、今までに無いくらいのその熱さが一気に体全身まで伝達した。
「美咲…さん…?すいませんでした。
顔赤く無いですか?大丈夫ですか?」
「ほら、夕焼け色に染まっただけだよ」
そう言ってごまかした。
「嘘…ですよね…美咲さん?」
「え…?」
「嘘って言ってくださいよ…
初対面なのにこっちだけが緊張して…
なんかズルいじゃないですか…」
「やっぱり、かけるんってかわいい」
「むう… かっこいいところだってあるもんっ…」
「例えば…?」
ドンッ…
一瞬頭が思考を停止した…
だけど、頭がヒートアップするのに時間はかからなかった…
目の前にある翔君の顔…
顔の真横にある翔君の腕…
全てが近くにある翔君…
甘さとともに壁に追い詰められた…
「え…ちょっと翔さんっ…」
「美咲さん… 僕惚れちゃった…」
「えっ…」
「僕じゃ… ダメかな…?」
「こんな私でもいいのかな…?」
「僕は好きだよ…」
(僕は好きだよ)なんて美しい響きなんだろう…
その言葉が私の中で震えた…
まるでその言葉のために今まで生きてきたと言えるのかもしれない…
その言葉が世界中のどんな言葉よりも美しくて、どんな言葉よりも心に響いた。
「わ…私も…」
そこから日課の眺めるだけの登校は変わった。
「美咲ったら~」
「かけるんが意地悪するからじゃん!!」
「拗ねてる美咲もかわいい」
「ふーん… もう知らないよ??」
「あー、嘘です、拗ねないで」
「かけるんって、やっぱりかわいい」
ああ、なんて幸せなのだろう
世界に恋人と私しかいないみたいなんていう人がいるけども
私はその気持ちが本当にわかった
今、私の世界には私とかけるんだけ…
とても幸せだなあ…
キーンコーンカーンコーン
「はあ…数学難しかったね…」
「そういえばももっち、私ね!かけるんと付き合えたよ!」
「あ、そう…」
「どうしたの元気無いよ?」
「ちょっと考え事しててさ」
「私でよければ相談乗るよ?」
「ありがとう、夜LINE送るかも…」
ふう、今日も幸せだった
ピコーン
「かけるんったら(笑)」
ああ、本当に幸せだ…
もう、身体の全部がかけるんを愛してる…
かけるん…
ピコンッ
(あれ、またLINE?)
「美咲ちゃん!!今暇??
急いで来て欲しいの??」
「ももっちどうしたの??」
「相談したくて、お願い」
「わかった!」
ももっちが心配だったんだこの時は…
だけどこの時この不自然さに何故気がつかなかったのだろう…
「ももっちごめん!待った??」
「全然平気!」
なんだろう…
とてつも無く空気が重い
そう感じた…
「ねえ…」
切り出したのは私だった…
「美咲ちゃん…私ね…」
その先は聞いてはいけないと第六感が察した。
だけれども聞きたいという気持ちの方が強かった。
「美咲ちゃんの事ずっと見てたの…」
「え?それって、どういう…?」
「これプレゼント」
(小さくて可愛らしい花だ)
「すずらんっていうんだよ?
花言葉は『純愛』だよ」
(これってもしかして…?)
「すずらんってね?小さくて可愛いけど毒があるの…
可愛いものには毒があるんだね!
美咲ちゃんみたいに…
私ね?ずっと見てたんだよ??
美咲ちゃんのことを
それなのにあんな男のところに…
酷いよ…
可愛い美咲ちゃん…
ねえ…貴方の内側にはどんな毒があるのかしら…」
その瞬間激痛とともに生暖かいものが垂れた気がした…
「私のものだよっ?美咲ちゃんは」
意識が遠のく中で最後にももかちゃんを見た…
「私ね、ずっとあなたのことが好きだった…」
君はまたいつものようにドアの前でイヤホンをつけて外を眺めていた。
いつも同じところで同じところを眺めている君を登校中に眺める。それが私の楽しみだった。
君は隣のクラスの翔くん。成績はイマイチだけど、スポーツは優秀、誰からも愛される、そんな男の子。
(私も翔くんといつか…)
「…ねえ?聞いてる??美咲?」
「あ、ごめん、ももっち!ボーッとしてて…」
「翔くんのこと好きなんでしょ?」
「え?」
「ずーっと翔君のこと見てたじゃん、翔くん人気だもんね、だけどフリーなんでしょ?」
「え?そうなの?てっきり彼女がいるんだと…」
「翔君と話してみたいんじゃ無いの?」
「うん、話してみたい!」
「じゃあこのももか様に任せなさい!」
「ありがとう!ももっち!!」
「翔くんのノート隠しちゃった!ほらほらこれで美咲も翔くんに近づくチャンスだよ!」
「え?ももっち?そこまでしなくていいのに」
「こんくらいやらなきゃ、ほら翔くんきたよ?」
「あれ?ない??」
「どうかしましたか?」
「えーっと、君は…」
「隣のクラスの美咲と申します、どうしたんですか」
「 えーと、ノートがなくて
僕の名前は翔っていうんだ!かけるんって呼んで」
「ふふっ」
「え?なんかおかしいこと言ったか?」
「翔さんって有名人ですよ(笑)
だけど結構フレンドリーなんだなあって」
「だからって笑うことないじゃないか」
「翔君って結構かわいいんですね」
「や…やめろよ…
照れるじゃんか…」
「そういう顔も素敵ですよ」
「こう見えて女慣れてしないんだよ…」
「意外ですね… こんなに人気だからてっきり彼女とかいて、幸せな日々を…」
「っんなことねえよ!むしろ、彼女欲しいわ…!ってそんな事よりノート探してくれ」
「人にお願いする時は??」
「ノート… 探してください…」
「やっぱかわいいね、かけるん!」
「う…うるさい!」
それにしても、ももっちはどこに隠したんだろう…
見つかるかなあ…
あれ?あのロッカーの上のやつもしかして!?
そう思って手を伸ばしたその時
「あっ…」
翔くんと声と手が重なった。
その手は今までに無いくらいの喜びを感じている様だった。
いままでに無いくらい熱くて、今までに無いくらいのその熱さが一気に体全身まで伝達した。
「美咲…さん…?すいませんでした。
顔赤く無いですか?大丈夫ですか?」
「ほら、夕焼け色に染まっただけだよ」
そう言ってごまかした。
「嘘…ですよね…美咲さん?」
「え…?」
「嘘って言ってくださいよ…
初対面なのにこっちだけが緊張して…
なんかズルいじゃないですか…」
「やっぱり、かけるんってかわいい」
「むう… かっこいいところだってあるもんっ…」
「例えば…?」
ドンッ…
一瞬頭が思考を停止した…
だけど、頭がヒートアップするのに時間はかからなかった…
目の前にある翔君の顔…
顔の真横にある翔君の腕…
全てが近くにある翔君…
甘さとともに壁に追い詰められた…
「え…ちょっと翔さんっ…」
「美咲さん… 僕惚れちゃった…」
「えっ…」
「僕じゃ… ダメかな…?」
「こんな私でもいいのかな…?」
「僕は好きだよ…」
(僕は好きだよ)なんて美しい響きなんだろう…
その言葉が私の中で震えた…
まるでその言葉のために今まで生きてきたと言えるのかもしれない…
その言葉が世界中のどんな言葉よりも美しくて、どんな言葉よりも心に響いた。
「わ…私も…」
そこから日課の眺めるだけの登校は変わった。
「美咲ったら~」
「かけるんが意地悪するからじゃん!!」
「拗ねてる美咲もかわいい」
「ふーん… もう知らないよ??」
「あー、嘘です、拗ねないで」
「かけるんって、やっぱりかわいい」
ああ、なんて幸せなのだろう
世界に恋人と私しかいないみたいなんていう人がいるけども
私はその気持ちが本当にわかった
今、私の世界には私とかけるんだけ…
とても幸せだなあ…
キーンコーンカーンコーン
「はあ…数学難しかったね…」
「そういえばももっち、私ね!かけるんと付き合えたよ!」
「あ、そう…」
「どうしたの元気無いよ?」
「ちょっと考え事しててさ」
「私でよければ相談乗るよ?」
「ありがとう、夜LINE送るかも…」
ふう、今日も幸せだった
ピコーン
「かけるんったら(笑)」
ああ、本当に幸せだ…
もう、身体の全部がかけるんを愛してる…
かけるん…
ピコンッ
(あれ、またLINE?)
「美咲ちゃん!!今暇??
急いで来て欲しいの??」
「ももっちどうしたの??」
「相談したくて、お願い」
「わかった!」
ももっちが心配だったんだこの時は…
だけどこの時この不自然さに何故気がつかなかったのだろう…
「ももっちごめん!待った??」
「全然平気!」
なんだろう…
とてつも無く空気が重い
そう感じた…
「ねえ…」
切り出したのは私だった…
「美咲ちゃん…私ね…」
その先は聞いてはいけないと第六感が察した。
だけれども聞きたいという気持ちの方が強かった。
「美咲ちゃんの事ずっと見てたの…」
「え?それって、どういう…?」
「これプレゼント」
(小さくて可愛らしい花だ)
「すずらんっていうんだよ?
花言葉は『純愛』だよ」
(これってもしかして…?)
「すずらんってね?小さくて可愛いけど毒があるの…
可愛いものには毒があるんだね!
美咲ちゃんみたいに…
私ね?ずっと見てたんだよ??
美咲ちゃんのことを
それなのにあんな男のところに…
酷いよ…
可愛い美咲ちゃん…
ねえ…貴方の内側にはどんな毒があるのかしら…」
その瞬間激痛とともに生暖かいものが垂れた気がした…
「私のものだよっ?美咲ちゃんは」
意識が遠のく中で最後にももかちゃんを見た…
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