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日常6(非エロ)
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雲ひとつない青く晴れた昼下がり。傭兵たちが宿舎代わりに使っている民家の中へと入っていくケントの姿があった。
ケントが中に入ると、木製のダイニングテーブルの椅子に腰を掛けて、何やら数字が羅列した予算表のような紙とにらみ合いをしているレックス。ただでさえ細い目が、どこか頭を抱えているせいかさらに目が細く見える。
「レックス、キュアル草と包帯をちょっともらってもいい?」
話しかけてきたその声で、レックスは宿舎に入って来たのがケントだと把握した。しかし考え事をしているせいか、レックスはすぐには返答しなかった。
予算の数字が気に食わないのか、どこか銀色のサラサラ髪の頭を指全体でむしるように掻いていると、思い出したかのように見つめている予算の書かれた紙からケントにふと目を泳がした。
「ケントか──いいけどそんなモン何につか──って」
レックスは自分の目を疑った。家に入ってきたケントの衣服は泥と土に汚れところどころと破れており、その破れた部位、そして顔や腕など体のいたるところに小さな傷や薄くあざのようなものができていた。
さらにこの村の中では、いつもなら持ち歩かない剣までその手に持っており、そんなケントの容姿を見て、レックスは前のめりに問い詰める。
「おいおいおいどうしたんだケント、傷だらけじゃないか!何があった!?」
「レックス──うん、ちょっと特訓をね」
「特訓!?どんな特訓をしたらそんなに傷だらけになるんだ」
「しょうがないさ、相手はあのマラークなんだし」
いつも通りに振る舞うケントに、疑問に感じるレックスは眉をかしげながらも話しかけ続けた。
ケントは会話を続けながら、別に驚くような事でもないかのようなそぶりで、民家の中の部屋の一室へと入っていく。部屋は物置小屋のように物であふれかえっており、そこにはサンダーライト傭兵の資材や物資がまとめて置かれていた。
「マラークが?おいおいアイツは自分の相棒に何をやっとるんだ。」
「大丈夫。マラークはマラークなり気を使って手を抜いてくれてる」
「手を抜いてくれてるって──おまえなぁ……どう見ても手を抜いてるような傷でも相手でもないぞ?」
ケントは部屋の中の物資をあさると、小さな木箱のような治療箱を見つけて取り出した。
フタを開けると、中からキュアル草と呼ばれる緑の薬草と白い包帯を取り出した。するとケントは、心配そうなレックスの目を見ながら、そのまっすぐな黒い瞳で答えた。
「死にはしないから安心してレックス、しばらく続くだろうから予備ももらっていくよ」
「しばらく続くって──おい、ケント」
そのどこか落ち着いた表情に、なおさらレックスは違和感をもった。
ケントは部屋を出て、外に向かって歩いていった。レックスも追いかけて外に出るが、ケントは振り向く事なく右手を上げ、ヒラヒラと泳がせていた。その癖の強い後ろ姿はマラークのようなしぐさ。
ケント自身があんな風に大丈夫というものだから、レックスはそれ以上の言葉が出てこなかった。だがその瞬間、空気が変わった──
(……ッ──!?)
レックスはあからさまな殺気のようなものを感じ取った。
ケントを見送っている最中、こんな村中で存在するはずのない突然の殺意。そしてそれは──自分に向けられてるものではない。殺気そのものに違和感を感じながらも、レックスはその位置を探った。
(殺気!?後ろ……いや──上!?)
レックスが殺気の出どころを感じ取ると──屋根の上を慌てて見上げた。すると屋根の上から大きな人影がケントに向かって飛び掛かった。
「危ないケント!」
空からケントに襲いかかる殺気に、レックスが慌ててケントに危険を知らせる。当のケントは右手に持っていた鉄剣を振り返りながら剣を上空に振り上げた。
ケントの剣が金属のようなものと衝突した。
人影の足がケントの胸を足蹴に再び後方へと低く跳ぶと、地面に着地した。
「マラーク!?」
ケントへと殺気を向き出しながら襲ったマラークを見て、レックスは驚いた。しかしレックスの存在をまったく気にもかけないマラークは、自身のカトラスを逆手に取り、ケントへと走り出す。
「……速度強化魔法」
誰にも聞こえないほどの声で、支援の魔法言葉を小さくつぶやきながら、すぐさまケントはいつもよりも深く重心を下げ、剣を構え、自分の足に支援魔法のスピードをかけた。
マラークの逆手持ちからの前進。今までから考えられる攻撃方法はグリップでの突き、左からの斬撃、フェイントからの蹴りの3パターン。対処は的確に──行き当たりばったりのあてずっぽうでは訓練の意味がない。
走り迫るマラークの右足の1歩の踏み込みがわずかに強く見えた。
(踏み込んだ!?左からの横蹴り──!?)
殺気に満ちたマラークの頬がかすかに上がる。
(違う──ヒザ蹴りッ)
加速するかのようにマラークのヒザがケントのアゴを目掛けてまっすぐと跳びあがった。
朝からマラークに襲われ続けて研ぎ澄まされた神経の影響か、今現在のケントのポテンシャルのうち、限界ギリギリのような反応速度で、ケントは顔から優先的に右手の方角へと飛び跳ねる──
耳元をマラークの硬いヒザがすり抜けた。
ケントは間一髪でヒザ蹴りを回避する事に成功した。この素早い蹴りを避ける事ができたという事は、本来なら褒められていいような反応と読みのはず。
が、それはマラーク以外が相手の場合の話だ。マラークの攻撃は、こんな奇襲のような1手だけでは終わらない。
左足の跳びヒザ蹴りを半ば奇跡的に避けたと思えば、その動作の最中で次の一手として、素早くマラークは左手でケントの着る衣服の首後方を掴んだ。
(なっ──!)
マラークの着地に引っ張られるように、後ろに体勢を崩すケントは後方に倒れそうになるが──
ケントは倒れ込む前にイチかバチかの賭けで支援魔法スピードのかかった足で後方に踏み込んだ。マラークの手に引っ張られるような形だったのが、その瞬発力でケントの跳躍力にマラークが引っ張られる形となった。
マラークは反射的にケントの服をつかんでいたその衣服を離し、地面にたたきつけるのをあきらめた。ケントは後方に跳躍した事で頭から逆さに地面へとぶつかりそうになるが、うまく両手で地面につかせて腕の屈伸運動のような動きでその勢いを利用し、奇跡的にバク転のような動きで着地の衝撃を殺した。
だが、はじめての動きに神経を注いだせいか、ほんの一瞬マラークを見失っていたケント。その隙をつかれてか──
ケントの顔に、カトラスの切っ先が突き付けられる。
雲ひとつない青く晴れた昼下がり。今日も平和な、この村の中の光景には似つかわしくない、ほんの数秒の高度な読み合いの攻防が終わった。
「体重移動が甘ぇ──相手に捕まった時点で終わりだと思え」
「……くそっ」
いつになく悔しそうな顔をしているケント。レックスはそんな2人の攻防を家の扉の前でまじまじと真剣に見ていた。
(おいおい……ウソだろう。ケントのヤツ、あのマラークの攻撃を3回もさばいたのか?)
レックスが驚きを示すほどの攻防を終えたケントは、深呼吸をして息を整えると、何事もなかったかのように離れるように歩き出した。また、マラークもカトラスを肩に乗せるようにかつぎ、何事もなかったかのように歩き出そうとするが──
「マラーク!」
立ち去ろうとするマラークにレックスが大声で呼び止めた。
「あ?んだよいたのかよオッサン」
「おまえら何をやっとるんだ?」
「あー?見てわかんねぇのかよ?訓練だろ訓練」
「訓練!?おいおい、だからといって加減ってものも──」
「してやってんだろうが、外野はひっこんどけや」
「おい、マラーク!まだ話は──」
マラークはレックスの話途中で振り向き、左手をヒラヒラさせながら無言のあいさつをすると、その場から立ち去っていった。
「……」
レックスは眉間にシワを寄せながらケントを心配していると、今度は入れ違いかのように遠くからハーヴェイが汗を流しながら走って来た。
「ハァ……ハァ……10周は……きつい……っす……」
ヘトヘトになりながら走って来るハーヴェイを見て、レックスは声をかけた。
「……おまえは何をしてるんだ?」
「見てわかんないっすか……ケントさんを怒らせた……罰っす……ハァ……ハァ……」
すでに何周もしたのだろうか、首をかしげるレックスの前をハーヴェイはゆっくりと通り過ぎ、重い足どりで離れていった。
ハーヴェイは、昨日ケントに言われた通りに、村の中を10周という走り込みをさせられていた。
ケントとマラークの状況も理解ができない上に、ハーヴェイさえも意味のわからない1人走り込みをしているこの非日常的な状況に、レックスの疑問は膨らむばかりであった。
「あいつら……なにをやっとるんだ?」
雲ひとつない青く晴れた昼下がり。
レックスの頭の中は、疑問の嵐雲で覆いつくされていた。
ケントが中に入ると、木製のダイニングテーブルの椅子に腰を掛けて、何やら数字が羅列した予算表のような紙とにらみ合いをしているレックス。ただでさえ細い目が、どこか頭を抱えているせいかさらに目が細く見える。
「レックス、キュアル草と包帯をちょっともらってもいい?」
話しかけてきたその声で、レックスは宿舎に入って来たのがケントだと把握した。しかし考え事をしているせいか、レックスはすぐには返答しなかった。
予算の数字が気に食わないのか、どこか銀色のサラサラ髪の頭を指全体でむしるように掻いていると、思い出したかのように見つめている予算の書かれた紙からケントにふと目を泳がした。
「ケントか──いいけどそんなモン何につか──って」
レックスは自分の目を疑った。家に入ってきたケントの衣服は泥と土に汚れところどころと破れており、その破れた部位、そして顔や腕など体のいたるところに小さな傷や薄くあざのようなものができていた。
さらにこの村の中では、いつもなら持ち歩かない剣までその手に持っており、そんなケントの容姿を見て、レックスは前のめりに問い詰める。
「おいおいおいどうしたんだケント、傷だらけじゃないか!何があった!?」
「レックス──うん、ちょっと特訓をね」
「特訓!?どんな特訓をしたらそんなに傷だらけになるんだ」
「しょうがないさ、相手はあのマラークなんだし」
いつも通りに振る舞うケントに、疑問に感じるレックスは眉をかしげながらも話しかけ続けた。
ケントは会話を続けながら、別に驚くような事でもないかのようなそぶりで、民家の中の部屋の一室へと入っていく。部屋は物置小屋のように物であふれかえっており、そこにはサンダーライト傭兵の資材や物資がまとめて置かれていた。
「マラークが?おいおいアイツは自分の相棒に何をやっとるんだ。」
「大丈夫。マラークはマラークなり気を使って手を抜いてくれてる」
「手を抜いてくれてるって──おまえなぁ……どう見ても手を抜いてるような傷でも相手でもないぞ?」
ケントは部屋の中の物資をあさると、小さな木箱のような治療箱を見つけて取り出した。
フタを開けると、中からキュアル草と呼ばれる緑の薬草と白い包帯を取り出した。するとケントは、心配そうなレックスの目を見ながら、そのまっすぐな黒い瞳で答えた。
「死にはしないから安心してレックス、しばらく続くだろうから予備ももらっていくよ」
「しばらく続くって──おい、ケント」
そのどこか落ち着いた表情に、なおさらレックスは違和感をもった。
ケントは部屋を出て、外に向かって歩いていった。レックスも追いかけて外に出るが、ケントは振り向く事なく右手を上げ、ヒラヒラと泳がせていた。その癖の強い後ろ姿はマラークのようなしぐさ。
ケント自身があんな風に大丈夫というものだから、レックスはそれ以上の言葉が出てこなかった。だがその瞬間、空気が変わった──
(……ッ──!?)
レックスはあからさまな殺気のようなものを感じ取った。
ケントを見送っている最中、こんな村中で存在するはずのない突然の殺意。そしてそれは──自分に向けられてるものではない。殺気そのものに違和感を感じながらも、レックスはその位置を探った。
(殺気!?後ろ……いや──上!?)
レックスが殺気の出どころを感じ取ると──屋根の上を慌てて見上げた。すると屋根の上から大きな人影がケントに向かって飛び掛かった。
「危ないケント!」
空からケントに襲いかかる殺気に、レックスが慌ててケントに危険を知らせる。当のケントは右手に持っていた鉄剣を振り返りながら剣を上空に振り上げた。
ケントの剣が金属のようなものと衝突した。
人影の足がケントの胸を足蹴に再び後方へと低く跳ぶと、地面に着地した。
「マラーク!?」
ケントへと殺気を向き出しながら襲ったマラークを見て、レックスは驚いた。しかしレックスの存在をまったく気にもかけないマラークは、自身のカトラスを逆手に取り、ケントへと走り出す。
「……速度強化魔法」
誰にも聞こえないほどの声で、支援の魔法言葉を小さくつぶやきながら、すぐさまケントはいつもよりも深く重心を下げ、剣を構え、自分の足に支援魔法のスピードをかけた。
マラークの逆手持ちからの前進。今までから考えられる攻撃方法はグリップでの突き、左からの斬撃、フェイントからの蹴りの3パターン。対処は的確に──行き当たりばったりのあてずっぽうでは訓練の意味がない。
走り迫るマラークの右足の1歩の踏み込みがわずかに強く見えた。
(踏み込んだ!?左からの横蹴り──!?)
殺気に満ちたマラークの頬がかすかに上がる。
(違う──ヒザ蹴りッ)
加速するかのようにマラークのヒザがケントのアゴを目掛けてまっすぐと跳びあがった。
朝からマラークに襲われ続けて研ぎ澄まされた神経の影響か、今現在のケントのポテンシャルのうち、限界ギリギリのような反応速度で、ケントは顔から優先的に右手の方角へと飛び跳ねる──
耳元をマラークの硬いヒザがすり抜けた。
ケントは間一髪でヒザ蹴りを回避する事に成功した。この素早い蹴りを避ける事ができたという事は、本来なら褒められていいような反応と読みのはず。
が、それはマラーク以外が相手の場合の話だ。マラークの攻撃は、こんな奇襲のような1手だけでは終わらない。
左足の跳びヒザ蹴りを半ば奇跡的に避けたと思えば、その動作の最中で次の一手として、素早くマラークは左手でケントの着る衣服の首後方を掴んだ。
(なっ──!)
マラークの着地に引っ張られるように、後ろに体勢を崩すケントは後方に倒れそうになるが──
ケントは倒れ込む前にイチかバチかの賭けで支援魔法スピードのかかった足で後方に踏み込んだ。マラークの手に引っ張られるような形だったのが、その瞬発力でケントの跳躍力にマラークが引っ張られる形となった。
マラークは反射的にケントの服をつかんでいたその衣服を離し、地面にたたきつけるのをあきらめた。ケントは後方に跳躍した事で頭から逆さに地面へとぶつかりそうになるが、うまく両手で地面につかせて腕の屈伸運動のような動きでその勢いを利用し、奇跡的にバク転のような動きで着地の衝撃を殺した。
だが、はじめての動きに神経を注いだせいか、ほんの一瞬マラークを見失っていたケント。その隙をつかれてか──
ケントの顔に、カトラスの切っ先が突き付けられる。
雲ひとつない青く晴れた昼下がり。今日も平和な、この村の中の光景には似つかわしくない、ほんの数秒の高度な読み合いの攻防が終わった。
「体重移動が甘ぇ──相手に捕まった時点で終わりだと思え」
「……くそっ」
いつになく悔しそうな顔をしているケント。レックスはそんな2人の攻防を家の扉の前でまじまじと真剣に見ていた。
(おいおい……ウソだろう。ケントのヤツ、あのマラークの攻撃を3回もさばいたのか?)
レックスが驚きを示すほどの攻防を終えたケントは、深呼吸をして息を整えると、何事もなかったかのように離れるように歩き出した。また、マラークもカトラスを肩に乗せるようにかつぎ、何事もなかったかのように歩き出そうとするが──
「マラーク!」
立ち去ろうとするマラークにレックスが大声で呼び止めた。
「あ?んだよいたのかよオッサン」
「おまえら何をやっとるんだ?」
「あー?見てわかんねぇのかよ?訓練だろ訓練」
「訓練!?おいおい、だからといって加減ってものも──」
「してやってんだろうが、外野はひっこんどけや」
「おい、マラーク!まだ話は──」
マラークはレックスの話途中で振り向き、左手をヒラヒラさせながら無言のあいさつをすると、その場から立ち去っていった。
「……」
レックスは眉間にシワを寄せながらケントを心配していると、今度は入れ違いかのように遠くからハーヴェイが汗を流しながら走って来た。
「ハァ……ハァ……10周は……きつい……っす……」
ヘトヘトになりながら走って来るハーヴェイを見て、レックスは声をかけた。
「……おまえは何をしてるんだ?」
「見てわかんないっすか……ケントさんを怒らせた……罰っす……ハァ……ハァ……」
すでに何周もしたのだろうか、首をかしげるレックスの前をハーヴェイはゆっくりと通り過ぎ、重い足どりで離れていった。
ハーヴェイは、昨日ケントに言われた通りに、村の中を10周という走り込みをさせられていた。
ケントとマラークの状況も理解ができない上に、ハーヴェイさえも意味のわからない1人走り込みをしているこの非日常的な状況に、レックスの疑問は膨らむばかりであった。
「あいつら……なにをやっとるんだ?」
雲ひとつない青く晴れた昼下がり。
レックスの頭の中は、疑問の嵐雲で覆いつくされていた。
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