アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~

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第四章 ハンター編其の二 怖い思いをするにゃ~

105 恐怖に震えるにゃ~

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「「増えてる~~~!!!」」

 わしがスティナ、エンマ、フレヤに手と尻尾を握られ、孤児院のフードコーナーに行くと、待ち合わせをしていたリータとメイバイは叫んだ。

 何が増えているんじゃ? さっきまでなにやら頭を抱えておったのに、急にどうしたんじゃろう。

「二人とも、どうしたにゃ?」
「どうしたもこうしたも……」
「その女は誰ニャー!!」
「ああ、メイバイは全員初めてだったにゃ。こっちの……」

 わしがメイバイにアダルトスリーの紹介をすると、メイバイも自己紹介を始める。

「私はメイバイですニャ。よろしくお願いしますニャー……じゃなくて!」
「なんで私達以外の女性を連れているんですか!」
「みんにゃ目的地が一緒だったからにゃ。それが、どうしたんにゃ?」
「「そういうことじゃなくて~」」

 わしが二人と話をしていると、アダルトスリーが後ろでコソコソと相談し、話しに割り込んで来る。

「まあまあ。二人とも落ち着きなさい。シラタマちゃんは、私のような胸の大きな《大人》の女が好きなのよ」
「そうですよ。シラタマさんは、さっきも《大人》の私の長い脚を見ていましたよ」
「えっと~。猫君は、私の《大人》の際どい勝負下着が好きって言ってたわ」

 は?? この三人も何を言っておるんじゃ? やけに大人を強調しておるけど……フレヤは特に何を言っておるかわからん。見たことも言ったこともない。

 わしが呆気に取られて皆を見ていると、リータとメイバイが噛み付いて来る。

「「シラタマ(殿)さん!!」」
「はいにゃ!」
「いまの話は!」
「本当ニャ!」
「ち、近いにゃ~。落ち着くにゃ~」

 なに、この状況……。二人の時より状況が悪化しておる。一対一のキャットファイトから、二対三の団体戦に変わった……

「大人の胸が好きなんですか!」
「大人の長い脚が好きニャ?」
「いや、そんにゃ事は……」

 わしが二人に詰め寄られていると、スティナがよけいな事を言う。

「そうよ~。子供じゃ物足りないってさ~」
「スティナ! あおるにゃ~」
「シラタマさ~~~ん」
「シラタマ殿~~~」
「リータさん、メイバイさん!」

 リータとメイバイがわしに泣き付いたその時、エミリという救世主が現れた。

「お二人とも、そんな事ないですよ。男は若い女が一番好きって、お母さんが言ってました!」
「たしかに! シラタマさんは大人の人と、一緒に居るところを全然見ません!」

 ピシッ

「見てください。みなさん結婚適齢期を超えています!」
「行き遅れってやつニャー。大人は大変ニャー」

 ピシッピシピシッ

 わしは、ピシピシとガラスにヒビが入るような音に恐怖して、慌ててエミリ達の口を塞ごうとする。

「ダメにゃ~。エミリ! すぐに黙るにゃ~!! 二人も喋るにゃ~~~!!」
「どうしてですか? 本当の事を……あ……」

 パリーン!

「「「なんですって~!!」」」

 時すでに遅し。ガラスが割れるような音と共に、アダルトスリーの怒りも爆発した。

「子供にゃ! 子供の言った事にゃ!! 大人にゃら寛大な心で許してやるにゃ!!」
「「「お~と~な~~~?」」」
「ま、待つにゃ~!」

 わしの説得の大人に反応したアダルトスリーは、目から怪光線を放ちながらゆっくりとわし達に近付く。その表情は、まさに般若。わし達は恐怖に打ち震える。

「「「あわわわわ~」」」
「に、逃げるにゃ~~~!!」
「「「キャーーー!」」」

 命の危険を察したわしは、リータ、メイバイ、エミリを抱え、【突風】で上空に打ち上げって逃走するのであった。


 そのしばらく後、悲鳴と共に風魔法を調整して家に着地する。

「こ、怖かったです」
「漏らしたかもニャ……」
「うぅぅぅぅ」

 本日二度目の飛んで逃げたじゃ。わしも怖いんじゃから、させないで欲しい。

「エミリ。大人の女性に年齢の事を言っちゃダメにゃ。今度から気を付けるにゃ」
「エミリちゃんは悪く無いです!」
「エミリは私達を救おうとしてくれたニャー」
「うわ~ん。空、怖かったよ~」

 あ……そっち?

「よしよし。いきなりで怖かったにゃ。ごめんにゃ~」

 わしはエミリを抱き、頭を撫でる。その行為を見て、二人はおぞましい物を見たような反応をする。

「あ、あああ……」
「悪魔ニャ。悪魔がいるニャ……」
「どこににゃ?」

 わしは気付かなかった、自分の胸の中で慰められている女の子が、怪しい笑みを浮かべていた事を……

 その後、鬼と化したアダルトスリーが押し掛けて来たが、わしが土下座をし、体を洗い、お酌をすることで、なんとか怒りを収める事に成功するのであった。
 ちなみに小悪魔エミリちゃんは、リータに孤児院へ送ってもらった。


 翌朝、居間で目を覚ましたわしは、縁側に腰掛け、ボーっと庭を眺める。しばらくすると、二階から階段を下りる音が聞こえて来て、リータがわしに声を掛ける。

「おはようございます。……大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないにゃ~」
「お疲れ様です」
「まるで他人事みたいにゃ……」
「そ、それは……すいませんでした!」
「ちょっとこっちに来て座るにゃ」

 リータを縁側に座っているわしの隣に座らせる。そして、リータの膝に頭を乗せる。

「え?」
「男も猫も、みんにゃ大好き、膝枕にゃ。覚えておくといいにゃ」
「はい!」

 白々しい朝日の中、リータはわしの頭を撫で、わしは少しの間、目をつぶらせてもらい、穏やかな時間が過ぎるのであった。




「ふニャ~。おはようニャー」

 リータと一緒に朝食の準備をしていると、眠そうなメイバイが起きて来た。

「わし達はごはんを食べたら仕事に行くけど、メイバイはどうするにゃ?」
「私も行くニャー! でも、シラタマ殿は私達が寝る時に居なかったけど、ちゃんと寝たニャ?」
「少し寝たにゃ。もう疲れも取れたから大丈夫にゃ」
「そうなんだ。私はフレヤさんに着せ替えさせられて疲れたニャー」

 ああ。怒りの収まったフレヤが、猫耳姿のメイバイに気付くと、大量の服を取りに帰って、ファッションショーが始まっていたな。ずっと着せ替え人形にされていたから疲れるわな。

「疲れているにゃら、お留守番してるにゃ?」
「大丈夫ニャ! 武器も食事も貰ってばかりいては申し訳ないニャ。私も仕事に行くニャ!」
「わかったにゃ。みんにゃで一緒に仕事しに行くにゃ~」
「「はい!」」
「ところで……この人達どうします?」

 リータが指差す場所には、アダルトスリーが酔い潰れて屍と化していた。

 わし達は酔い潰れたアダルトスリーを家に残して、ハンターギルドに向かう。アダルトスリーには書き置きと共に、朝食と合鍵を置いて来たので問題ないはずだ。もう、大人なんだから……




「あんまりいい依頼が無いにゃ~」

 わしは依頼ボードの前で呟く。女王からの依頼も無いのでめぼしい依頼を探すが、今日は出遅れたのか、稼げそうな依頼は無い。

「オフシーズンが近いですもんね」
「オフシーズンにゃ?」
「もうすぐ冬が来ます。そうなれば獣も活発に動かなくなるので、仕事が減るらしいです」

 なるほど。冬眠する獣もいるしな。今日は近場で小銭を稼ぐか……って、昨日、散財したんじゃった! これからもっと獣が減っていく。今の内に稼いでおかないと冬を越せん。
 アイツを狩りに行くか……いや、リータが嫌がるかもしれんが、次元倉庫の動物を売り払えば、なんとかなるか。とりあえず、狩りに失敗した場合に次元倉庫の動物を売るとして、今回は失敗覚悟でチャレンジしてみるか。

「今日は常時依頼をするにゃ。みんにゃもそれでいいかにゃ?」
「はい」
「はいニャ」

 わしはティーサに、二、三日王都を離れる旨を伝えるが、メイバイの昇級試験には必ず来るように念を押された。不思議に思いながらも王都を出て、マーキングしてある人気ひとけの無い場所に移動する。

「えっと~。ここだったはずにゃ……あ、あったにゃ」
「今日は車で移動しないのですか?」
「ちょっと遠くに行くにゃ」
「飛行機ですか……」
「車? 飛行機ってなんニャ?」
「今日は使わないにゃ。メイバイには、また今度教えるにゃ」
「それでは、どうやって移動するのですか?」
「リータの村から帰って来た方法にゃ」
「あ!」
「出来るだけくっつくにゃ。……いや、二人して抱き抱えなくても……もういいにゃ。【転移】にゃ」

 わしは転移魔法を使い、森にある我が家に移動する。

「わっ!」
「なんニャ! 真っ暗ニャ!!」
「ちょっと待つにゃ。【光玉】にゃ~」

 わしが光魔法で室内を照らすと、徐々に光に慣れた二人は辺りを見回す。

「部屋? 広いです……」
「さっきまで外にいたニャ。どうなっているニャ?」
「ここはわしの実家にゃ。転移魔法を使って移動したにゃ」
「シラタマさんの生まれたお家ですか。それにしても……」
「転移魔法ってなんニャ?」
「転移魔法ってのはにゃ……」

 わしは空気の入れ換え作業を行いながら、メイバイの質問に答えていく。

「よくわからないいけど、シラタマ殿の偉大さはわかったニャー」
「この魔法は秘密にしておいてくれにゃ。それじゃあ、外に出るにゃ~」

 わしを先頭に、リータ、メイバイと続き、外に出る。

「黒い木がいっぱいあります!」
「なんだか私が越えた山を思い出すニャー」
「その山にゃ」
「「え!?」」

 メイバイの顔が曇ったので、わしは気を使って優しく語り掛ける。

「わしの実家はメイバイが越えて来た山の中にゃ。メイバイは嫌にゃ事を思い出すにゃら、家の中にいてもいいにゃ」
「あの山……大丈夫ニャ! でも、危険じゃないニャ?」
「わしの縄張りは小動物ぐらいしかいないけど、たまに入って来る獣に気を付ければ安全にゃ。それ以外は危険だけど、わしと離れなければ大丈夫にゃ」
「シラタマ殿は、この山の主様だったニャ?」
「違うにゃ。この山の主はキョリスにゃ」

 わしがキョリスの名を出すと、リータがハッとした顔をする。

「あの伝説のですか!?」
「そうにゃ」
「その伝説のキョリスってどんな獣ニャ?」
「尻尾の二本ある、大きなリスって聞いてます」
「リス? 私の国では尻尾が三本あるリスの伝説があるニャ」
「ああ、それはキョリスの嫁さんのハハリスにゃ。娘もいるにゃ。名前はコリスにゃ。二人とも情報が古いから補足するけど、キョリスは尻尾が三本、ハハリスは四本あるにゃ」
「なんでそんなに伝説に詳しいニャ?」
「家族ぐるみの付き合いにゃ」
「「え~~~!」」
「さあ、狩りに行くにゃ~」
「「待って(ニャ)~! まだ気持ちの整理が~」」

 わしは驚く二人を置いてすたすたと歩き出す。リータとメイバイは慌てて追い掛け、気になるのか、山のこと、キョリスのこと、わしの山での暮らしを質問しながら歩く。


 小一時間ほど歩くと狼を見付けたが、わしを見た瞬間、飛んで逃げて行った。二人は気付いていなかったので、追う事も無いかと逃がしてあげる。
 さらに歩くと、獣を見つけたので、メイバイの実力を見るのにちょうどいいから二人に任せた。

「メイバイさん。すごいです!」
「リータが引き付けてくれたおかげニャー」

 さっそく出会った猪を、二人で難無く倒したな。2メートルの大物じゃが、黒く無いのが残念じゃ。
 リータが盾で受け止め、動きの止まったところをメイバイがナイフで斬り刻む。まず足を切って、動きが鈍くなったところをリータがアッパーカットでひっくり返して、メイバイが無防備になった首を切る。
 商品価値も下げず、上手く狩ったな。メイバイの実力はなかなかじゃが、いつの間にこんなに仲良くなったんじゃろう? 昨日はあんなにケンカしていたのに……

「傷まない内に、急いで解体するニャー!」
「あ、わしが持つから、次の獲物を探すにゃ~」
「わ~。猪が消えたニャ! シラタマ殿の収納魔法はすごいニャー」
「それにしても、ずっと同じ方向に歩いていますが、目的地があるのですか?」
「縄張りの近くは、あらかた強い獣はわしが狩ってしまっているから、あまり行かない方向に向かっているにゃ」

 行きたくないけど……

「はあ。そこには何があるのですか?」
「きっと獲物がいっぱい居るニャー」
「獲物はいっぱい居るにゃ」

 気持ち悪いぐらい、いっぱい……


 猪を狩った場所からしばし歩き、目的の獲物と接触する。

 ガサガサガサガサ

「なんですか、この音?」
「何かいっぱい居るニャー!」

 獲物は草むらに隠れて、音だけが辺りに響く。そして、一匹の茶色い獲物が顔を出す。

「蟻?」
「蟻ニャ」

 猫ぐらいの大きさの蟻が姿を見せる。それに続き、一匹、二匹と草むらから、どんどん蟻は姿を現す。

「「キャーーー!!」」
「いにゃ~~~!!」

 大量の蟻に囲まれ、リータ、メイバイ、わしは悲鳴はあげるのであった。

「「なんでシラタマ(殿)さんまで!」」
「気持ち悪いにゃ~~~!」


 そう。わしにだって苦手なものはある。虫とか、虫とか、虫とか……
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