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誰……?
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「一体何が起こっているんだ?」
「説明するよりも見せた方が早いと思います。どうぞ、こちらに」
アリスは入り口の門を開き、中へと招き入れる。
ざっと見た感じでは何も変わっていない。
中庭を歩き、屋敷の中に入る。やはり、中の様子も何も変わっていない……そう思った時だった。
「主様。後ろです」
「へっ?」
アリスの言ったこと確かめるために振り向いた。
そこにはアリスのゴスロリの服とは対称に、真っ白の純白を基調としたメイド服を着た―――。
「ご主人様~~!!」
「へぶっ!?」
千坂が抱き着くように、いや、タックルの要領で僕を押し倒した。
ただ、ダイレクトに伝わる腰の痛みを一瞬に忘れるほどの衝撃が頭の中で巡る。
(千坂がなぜここにいる? そもそも、キャラが違くないか? なぜに、メイド服??)
混乱の極みの中で、1つだけどうしても確かめたいことがある。
「いいえ、主様。千里さんはまだ死んではありません」
「……そっか」
少し安心すると同時に疑問がさらに深まる。
顔をうずめて頬擦りをし、匂いを嗅ぎまくるこの甘えん坊な千坂の皮をしたこの子は一体何者なんだ??
「いい時間ですし、アフタヌーンティーをご用意しますね」
「あ、ああ。頼む」
「お菓子! あたし、お菓子大好きー!」
この子……誰??
「説明するよりも見せた方が早いと思います。どうぞ、こちらに」
アリスは入り口の門を開き、中へと招き入れる。
ざっと見た感じでは何も変わっていない。
中庭を歩き、屋敷の中に入る。やはり、中の様子も何も変わっていない……そう思った時だった。
「主様。後ろです」
「へっ?」
アリスの言ったこと確かめるために振り向いた。
そこにはアリスのゴスロリの服とは対称に、真っ白の純白を基調としたメイド服を着た―――。
「ご主人様~~!!」
「へぶっ!?」
千坂が抱き着くように、いや、タックルの要領で僕を押し倒した。
ただ、ダイレクトに伝わる腰の痛みを一瞬に忘れるほどの衝撃が頭の中で巡る。
(千坂がなぜここにいる? そもそも、キャラが違くないか? なぜに、メイド服??)
混乱の極みの中で、1つだけどうしても確かめたいことがある。
「いいえ、主様。千里さんはまだ死んではありません」
「……そっか」
少し安心すると同時に疑問がさらに深まる。
顔をうずめて頬擦りをし、匂いを嗅ぎまくるこの甘えん坊な千坂の皮をしたこの子は一体何者なんだ??
「いい時間ですし、アフタヌーンティーをご用意しますね」
「あ、ああ。頼む」
「お菓子! あたし、お菓子大好きー!」
この子……誰??
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