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魂の湖
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森の奥へと足を進める。
光は全くなく、真っ暗だけどどこにあるのか手にとるようにわかる。
歩いていくうちに気づいたことがある。
(向こうに明かりがあるな……)
太陽が存在するのかもよくよく考えてみればわからない。
死神の館は蝋燭で照らしていたけど、外ではそれもないはずだ。
だけど、僕はここにきて明るいものを見つけた。
湖がそこにあった。
ゆらゆらと風がないのに水面が揺らいでいるのはその表面の中心部に光の玉が浮いている。
本能で、光の玉の正体が分かった。
魂だ。
無数にも思えるほどの大量の魂がそこで彷徨っているように見えた。
「これはすべて、ライカンスローブの被害者たちですぞ」
「誰だ……」
僕は背後からの声に落ち着きながら対応する。
長身の鍛え抜かれた身体に隠された紳士服……初老を思わせるほどの髭を生やした人物。
「初めまして、じいやこと……マモル=ヒガシノです」
「やっぱりか」
「ええ、ここに来てくださったのであなたにお礼をしたくて……」
そう言いながら、じいやは腰につけられていた剣を抜いた。
「あまり時間もありません。構えてくださいますか」
「……わかった。すべて、受け止めるよ」
「お願いします。黒の力を持つ主様」
僕とじいやの戦いが始まった。
光は全くなく、真っ暗だけどどこにあるのか手にとるようにわかる。
歩いていくうちに気づいたことがある。
(向こうに明かりがあるな……)
太陽が存在するのかもよくよく考えてみればわからない。
死神の館は蝋燭で照らしていたけど、外ではそれもないはずだ。
だけど、僕はここにきて明るいものを見つけた。
湖がそこにあった。
ゆらゆらと風がないのに水面が揺らいでいるのはその表面の中心部に光の玉が浮いている。
本能で、光の玉の正体が分かった。
魂だ。
無数にも思えるほどの大量の魂がそこで彷徨っているように見えた。
「これはすべて、ライカンスローブの被害者たちですぞ」
「誰だ……」
僕は背後からの声に落ち着きながら対応する。
長身の鍛え抜かれた身体に隠された紳士服……初老を思わせるほどの髭を生やした人物。
「初めまして、じいやこと……マモル=ヒガシノです」
「やっぱりか」
「ええ、ここに来てくださったのであなたにお礼をしたくて……」
そう言いながら、じいやは腰につけられていた剣を抜いた。
「あまり時間もありません。構えてくださいますか」
「……わかった。すべて、受け止めるよ」
「お願いします。黒の力を持つ主様」
僕とじいやの戦いが始まった。
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