死神の館の主様

XX GURIMU

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あたしのプライド

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「間違ってる」
「…………」
「こんなの間違ってるって言ってんの!!」
 間違えているか。確かにそうかもしれない。
 もっと平和的な解決方法があるかもしれない。
「千坂ちゃ~ん。ちょっとしつこいよ~」
 のんびりした口調の優奈だが、その表現は怒りに満ちている。
 アリスも同様に、僕の指示があれば一瞬で千坂を倒すだろう。
「あっ………………」
「待ってて、そいつをぶっ飛ばして助けるから」
「どう……して……」
 ユリスが虚な目で千坂に問いかける。
 どうしてか。確かにそれは僕も気になるところだ。
 ここでユリスを助けても、千坂にはなにもない。
 いや、もしかしたら僕の知らない何かを掴んでいる可能性もあるか。
 あえて、僕はユリスを手放し、千坂の前に放り投げた。
「……大丈夫?」
「…………あんまり、大丈夫じゃない」
「そっか。じゃ、ちょっとだけ休んでて」

「あたしは…………あたしのブライドのためにあいつを倒すから」

 ………………ああ、なんだ。それだけか。
 そして、僕は気がついた時には体を動いていた。
「スプレットレイン!!」
(影移動……発動)
 たとえ無数の水球をぶつけてこようとも後ろに回れば意味はない。
「くっ! ウオーターゾーン!!」
「ブラックホール発動」 
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