死神の館の主様

XX GURIMU

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終幕

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 いや、正確には指先からどんどん霧散していっている。
 これは僕の終わりを意味することだ。
「ちょ、ちょっと! 大丈夫なの!?」
 もちろん、大丈夫なわけない。
 力を力で抗ったからには代償が必要だ。
「……千坂、もう少しこっちに……」
 ……声を出すが、届いているだろうか?
 それすらもわからなくなってきた。
 ……あぁ、くそ。まだ、何も成し遂げていないのに、ようやく後悔して前に進めると思ったのに……。
 消えて行く身体で、僕は本当に最後の力を振り絞った。
「ナイトメア、解除……じゃあね。千坂」
「……っ!」
 最後に彼女は何かを言おうとしていたが、この世界から脱出させた。
 これでいい。
 これで……終わりだ。
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みんなの感想(2件)

スパークノークス

おもしろい!
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花雨
2021.08.11 花雨

お気に入り登録しときますね(^^)

XX GURIMU
2021.08.15 XX GURIMU

ありがとうございます!!
毎日投稿、頑張ります!

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