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終幕
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いや、正確には指先からどんどん霧散していっている。
これは僕の終わりを意味することだ。
「ちょ、ちょっと! 大丈夫なの!?」
もちろん、大丈夫なわけない。
力を力で抗ったからには代償が必要だ。
「……千坂、もう少しこっちに……」
……声を出すが、届いているだろうか?
それすらもわからなくなってきた。
……あぁ、くそ。まだ、何も成し遂げていないのに、ようやく後悔して前に進めると思ったのに……。
消えて行く身体で、僕は本当に最後の力を振り絞った。
「ナイトメア、解除……じゃあね。千坂」
「……っ!」
最後に彼女は何かを言おうとしていたが、この世界から脱出させた。
これでいい。
これで……終わりだ。
これは僕の終わりを意味することだ。
「ちょ、ちょっと! 大丈夫なの!?」
もちろん、大丈夫なわけない。
力を力で抗ったからには代償が必要だ。
「……千坂、もう少しこっちに……」
……声を出すが、届いているだろうか?
それすらもわからなくなってきた。
……あぁ、くそ。まだ、何も成し遂げていないのに、ようやく後悔して前に進めると思ったのに……。
消えて行く身体で、僕は本当に最後の力を振り絞った。
「ナイトメア、解除……じゃあね。千坂」
「……っ!」
最後に彼女は何かを言おうとしていたが、この世界から脱出させた。
これでいい。
これで……終わりだ。
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