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第一章 家出娘と獣
四話
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馬の埋葬や厩舎の掃除が済み、フィッシャーと僕は休憩室で夕食後のお茶をのんでいた。僕は、窓際の木製の丸椅子に、フィッシャーは大きなソファーに腰かけて、葉巻を吸っていた。町一番の愛煙家でいつも金色の派手なケースに何葉巻を十本弱入れて持ち歩いている。今吸っているのは、甘くてほろ苦い香りのやつで一番のお気に入りだ。
フィッシャーは天井に向かって煙をふーーっと吐はいた。甘い香りが休憩室に広がる。
「ジル、休みのところわざわざ来てもらったのに、申し訳ないな」
「気にしないでください。こんな事があったんですから」
ティーカップをもって立ち上がる。重労働で喉がカラカラだった、一杯では満足できない。
「ところで、今日何のために呼ばれたんですか?まさか、このために呼んだなんてことないですよね」
このためにというのは勿論、二頭の馬の惨殺事件の事だが、僕はその後片付けを命じられたのだ。馬に残った爪痕や歯形はかなり大きく、また咬合力は相当大きい部類である事が分かっている。フィッシャーの言うように候補としては狼か虎だ。
リゼの連れていた獣がその正体である可能性は以前高いが、理由が見当もつかない。獣が独断で行動したのなら捕食したわけではなく、ただ殺すだけというはおかしな話で、リゼの命令といのも、前者と同じく理由がない。それにリゼがその様な残虐な命令をするとはとても思えない。
「そうだな、話して無かったな」
フィッシャーは立ちがる。
「ここじゃあれだ、少し歩きながら話そう」
やけに深刻そうな声だ。そういえば、この事件の前からフィッシャーはずっと何が悩んでいる様子だった。立て続けに問題が起きて、彼も混乱しているのかもしれない。
僕はティーカップをテーブルに置いて、答えた。
「はい」
フィッシャーと僕は宿の敷地の外に出た。宿の脇わ流れる小川に架かった、小さな木製のアーチ橋。その中腹で、フィッシャーは欄干に肘を置いて、葉巻のケースを取り出した。
「実はな、今日お前に手伝いを頼んだのは、ちょっとした訳があったんだ」
僕も同じよ欄干に肘を置いて、フィッシャーの横に並ぶ。
「その訳というのは?」
フィッシャーは人差し指と中指をクイクイっと動かして、近くに来いと合図をした。肘が当たる距離まで寄るとフィッシャーは口を開いた。
「いいか、誰にも言うなよ。……本来は今日、王家の誰かが宿に泊まりに来ることになっていたんだ」
「でも、それがどうしたって言うんですか?そんなに珍しい事ではないではですよね」
緑禄亭はこの町で一番の宿だ。それに、ここは東西に渡る大きな山脈を南北に繋ぐ数少ない街道の道中にある。要人や貴族が道すがら泊まっていく事は珍しくない。大貴族もたびたび宿泊し、特にウォーロン閣下――東部総統を勤める国の重鎮の一人――は春夏の巡回の際によく宿泊される。王族が宿泊していく事は稀で僕の知る限りでは二回しかない。たが、王族だからといって宿の人員を増やす様な事はいままで無かったし、なによりも事前に従業員には通達があった。
「ああ、それが今回は少し風変わりでな。お忍びでのお越しらしいんだ。宿泊に関しても極力、他言するなと言われている。人数も不明でな、一応の保険で空きのあるやつには頼んでいたんだよ」
お忍びということは身分を隠しているということだ。理由は不明だが、これで納得がいく。
「なるほど、それで僕も呼ばれたと」
「ああ、そういうことになるな」
「でも、王家の一行らしき人たちは見てませんが」
お忍びであっても、王家一行であったら流石に目につくはずだ。宿の人間が気づかないはずがないし、誰かが気づけば噂はすぐに広まる。
「ああ、お前の言う通りだ。彼らは宿に来てない。どうやら予定に狂いが生じたらしい。俺も詳しいことは聞かされてないが、今日の宿泊を取りやめるとだけ、連絡があった」
「でも、ある意味よかったのでは?馬たちの件が片付くまでは宿泊いただくのは難しいでしょうし」
「ああ、不幸中の幸いって所さ。しかし、根本的な解決のためには犯人を見つけるしかない。一般客ならともかく、王族となると警護の問題もあるしな」
「犯人の目星は付いてるんですか?」
「いや、全く見当もつかない。こればっかりは自警団のやつらに任せるしかないと思ってる」
自警団はこの町における警察のような組織だ。警察ほどの権限は有しないものの、充分は働きをしている。
「兎にも角にも、王家一行の動向がつかめなくて、困ってるってわけだ」
「それで、僕に、調べてこいということですか?」
「理解が速くて助かる。到着がいつになるかと、立ち往生の理由を聞いてきて貰いたいんだが、頼めるか?」
「はい、問題ありません。でも、どうして僕なんですか?」
「理由は幾つかあるんだが、一番デカいのは王家一行がどうやらトリステンの街で立ち往生しているらしいってことだ。お前はトリステンの出だろ。他のやつは田舎が染み付いててダメだ。豪華な建物に目が眩んで、迷子になるのがオチさ」
確かに僕はトリステン出身で地理や内情に詳しいが、僕と同じくらいトリステンを知っている人間は宿にも幾人かいる。理由は幾つかあるということだったが、残りの理由が関係しているのだろう。
「で、もう一つの理由なんだがな」
そこでフィッシャーは、一度、言葉を区切り、真剣な表情で僕の目を見て続ける。
「それに、ジル。お前事件について、何か心当たりがあるんだろ?」
心臓がドクッと高なった。僕は正面に向け、小さめの声で答えた。横顔に彼の強い視線を感じる。
「心当たりという程では……」
何か言い訳を考えなくてはならない。気が付かれた以上、嘘をついても誤魔化すべきだ。リゼやあの獣に疑いがかかる。そうすれば、僕も責任を追及されかねない。
必死に脳を回転させて、いい案を考えるが、咄嗟には浮かばない。僕は二、三秒沈黙を余儀なくされた。怪しいことこの上ない。彼が自警団の一人なら僕を捕えているだろう。しかし、フィッシャーは僕を捕まえるどころか、僕の頭をわしゃわしゃとさすって言った。
「勘違いすんなよ、話せって言ってんじゃねえ。俺が言いたいのは、しばらく休みをやるから、自分で解決しろってことさ」
視線を上げる。フィッシャーはニカッと笑って髭をさすった。
「支配人……」
僕がそういうと途端に彼はいつものおどけた様子に戻った。
「ああ、トリステンの事だが、なんなら家に連れ込んでるって言う嬢ちゃんを連れていったらいい、デートも兼ねてな。もちろん金は出してやる」
衝撃の一言が放たれた。
「え?ちょっと、なんでその事知ってるんですか⁉」
どうやらフィッシャーはなんでもお見通しのようだ。金持ちの娘は苦手だが、人を手玉に取るような人間はもっと苦手だ。
「サラのやつが言いふらしてたぞ。ジルが若くて可愛い女を家に連れ込んでたって」
にやけ顔でフッシャーが言う。サラというのは宿の仲居をしている四十代の女性で、とにかくおしゃべりな女性だ。特に恋愛話ときたら車輪のように口が回る。
「そ、そんなんじゃないですよ。ただ泊めるって約束をしただけで、いや、あの、泊めるって言うのは、そう意味ではなくてですね」
フィッシャーのにやけ顔が、完全に笑みに変わっていた。それを見て墓穴を掘ったことに気がついた。
「いや、ほんと……なんでもないんですよ。彼女とは」
僕は頭をポリポリと掻いた。そんな僕の様子が面白かったのか、フィッシャーは声を出して笑った。
「ははっ、まあ、その嬢ちゃんのことは後で詳しく聞くとして、とりあえずトリステンの件は頼んだぞ」
「……はい、もちろんです。明日には向かいたいと思います」
彼には路頭に迷っていた僕を拾ってくれた恩がある。それに少しでも報いたいと僕は常々思っていた。宿で働いているだけでは到底不十分で、今回はいい機会に恵まれたともいえる。
「よし。出来るだけ速く頼む。獣のことはこっちで対処するから」
そういってフィッシャーは二本目の葉巻を取り出した。
フィッシャーは天井に向かって煙をふーーっと吐はいた。甘い香りが休憩室に広がる。
「ジル、休みのところわざわざ来てもらったのに、申し訳ないな」
「気にしないでください。こんな事があったんですから」
ティーカップをもって立ち上がる。重労働で喉がカラカラだった、一杯では満足できない。
「ところで、今日何のために呼ばれたんですか?まさか、このために呼んだなんてことないですよね」
このためにというのは勿論、二頭の馬の惨殺事件の事だが、僕はその後片付けを命じられたのだ。馬に残った爪痕や歯形はかなり大きく、また咬合力は相当大きい部類である事が分かっている。フィッシャーの言うように候補としては狼か虎だ。
リゼの連れていた獣がその正体である可能性は以前高いが、理由が見当もつかない。獣が独断で行動したのなら捕食したわけではなく、ただ殺すだけというはおかしな話で、リゼの命令といのも、前者と同じく理由がない。それにリゼがその様な残虐な命令をするとはとても思えない。
「そうだな、話して無かったな」
フィッシャーは立ちがる。
「ここじゃあれだ、少し歩きながら話そう」
やけに深刻そうな声だ。そういえば、この事件の前からフィッシャーはずっと何が悩んでいる様子だった。立て続けに問題が起きて、彼も混乱しているのかもしれない。
僕はティーカップをテーブルに置いて、答えた。
「はい」
フィッシャーと僕は宿の敷地の外に出た。宿の脇わ流れる小川に架かった、小さな木製のアーチ橋。その中腹で、フィッシャーは欄干に肘を置いて、葉巻のケースを取り出した。
「実はな、今日お前に手伝いを頼んだのは、ちょっとした訳があったんだ」
僕も同じよ欄干に肘を置いて、フィッシャーの横に並ぶ。
「その訳というのは?」
フィッシャーは人差し指と中指をクイクイっと動かして、近くに来いと合図をした。肘が当たる距離まで寄るとフィッシャーは口を開いた。
「いいか、誰にも言うなよ。……本来は今日、王家の誰かが宿に泊まりに来ることになっていたんだ」
「でも、それがどうしたって言うんですか?そんなに珍しい事ではないではですよね」
緑禄亭はこの町で一番の宿だ。それに、ここは東西に渡る大きな山脈を南北に繋ぐ数少ない街道の道中にある。要人や貴族が道すがら泊まっていく事は珍しくない。大貴族もたびたび宿泊し、特にウォーロン閣下――東部総統を勤める国の重鎮の一人――は春夏の巡回の際によく宿泊される。王族が宿泊していく事は稀で僕の知る限りでは二回しかない。たが、王族だからといって宿の人員を増やす様な事はいままで無かったし、なによりも事前に従業員には通達があった。
「ああ、それが今回は少し風変わりでな。お忍びでのお越しらしいんだ。宿泊に関しても極力、他言するなと言われている。人数も不明でな、一応の保険で空きのあるやつには頼んでいたんだよ」
お忍びということは身分を隠しているということだ。理由は不明だが、これで納得がいく。
「なるほど、それで僕も呼ばれたと」
「ああ、そういうことになるな」
「でも、王家の一行らしき人たちは見てませんが」
お忍びであっても、王家一行であったら流石に目につくはずだ。宿の人間が気づかないはずがないし、誰かが気づけば噂はすぐに広まる。
「ああ、お前の言う通りだ。彼らは宿に来てない。どうやら予定に狂いが生じたらしい。俺も詳しいことは聞かされてないが、今日の宿泊を取りやめるとだけ、連絡があった」
「でも、ある意味よかったのでは?馬たちの件が片付くまでは宿泊いただくのは難しいでしょうし」
「ああ、不幸中の幸いって所さ。しかし、根本的な解決のためには犯人を見つけるしかない。一般客ならともかく、王族となると警護の問題もあるしな」
「犯人の目星は付いてるんですか?」
「いや、全く見当もつかない。こればっかりは自警団のやつらに任せるしかないと思ってる」
自警団はこの町における警察のような組織だ。警察ほどの権限は有しないものの、充分は働きをしている。
「兎にも角にも、王家一行の動向がつかめなくて、困ってるってわけだ」
「それで、僕に、調べてこいということですか?」
「理解が速くて助かる。到着がいつになるかと、立ち往生の理由を聞いてきて貰いたいんだが、頼めるか?」
「はい、問題ありません。でも、どうして僕なんですか?」
「理由は幾つかあるんだが、一番デカいのは王家一行がどうやらトリステンの街で立ち往生しているらしいってことだ。お前はトリステンの出だろ。他のやつは田舎が染み付いててダメだ。豪華な建物に目が眩んで、迷子になるのがオチさ」
確かに僕はトリステン出身で地理や内情に詳しいが、僕と同じくらいトリステンを知っている人間は宿にも幾人かいる。理由は幾つかあるということだったが、残りの理由が関係しているのだろう。
「で、もう一つの理由なんだがな」
そこでフィッシャーは、一度、言葉を区切り、真剣な表情で僕の目を見て続ける。
「それに、ジル。お前事件について、何か心当たりがあるんだろ?」
心臓がドクッと高なった。僕は正面に向け、小さめの声で答えた。横顔に彼の強い視線を感じる。
「心当たりという程では……」
何か言い訳を考えなくてはならない。気が付かれた以上、嘘をついても誤魔化すべきだ。リゼやあの獣に疑いがかかる。そうすれば、僕も責任を追及されかねない。
必死に脳を回転させて、いい案を考えるが、咄嗟には浮かばない。僕は二、三秒沈黙を余儀なくされた。怪しいことこの上ない。彼が自警団の一人なら僕を捕えているだろう。しかし、フィッシャーは僕を捕まえるどころか、僕の頭をわしゃわしゃとさすって言った。
「勘違いすんなよ、話せって言ってんじゃねえ。俺が言いたいのは、しばらく休みをやるから、自分で解決しろってことさ」
視線を上げる。フィッシャーはニカッと笑って髭をさすった。
「支配人……」
僕がそういうと途端に彼はいつものおどけた様子に戻った。
「ああ、トリステンの事だが、なんなら家に連れ込んでるって言う嬢ちゃんを連れていったらいい、デートも兼ねてな。もちろん金は出してやる」
衝撃の一言が放たれた。
「え?ちょっと、なんでその事知ってるんですか⁉」
どうやらフィッシャーはなんでもお見通しのようだ。金持ちの娘は苦手だが、人を手玉に取るような人間はもっと苦手だ。
「サラのやつが言いふらしてたぞ。ジルが若くて可愛い女を家に連れ込んでたって」
にやけ顔でフッシャーが言う。サラというのは宿の仲居をしている四十代の女性で、とにかくおしゃべりな女性だ。特に恋愛話ときたら車輪のように口が回る。
「そ、そんなんじゃないですよ。ただ泊めるって約束をしただけで、いや、あの、泊めるって言うのは、そう意味ではなくてですね」
フィッシャーのにやけ顔が、完全に笑みに変わっていた。それを見て墓穴を掘ったことに気がついた。
「いや、ほんと……なんでもないんですよ。彼女とは」
僕は頭をポリポリと掻いた。そんな僕の様子が面白かったのか、フィッシャーは声を出して笑った。
「ははっ、まあ、その嬢ちゃんのことは後で詳しく聞くとして、とりあえずトリステンの件は頼んだぞ」
「……はい、もちろんです。明日には向かいたいと思います」
彼には路頭に迷っていた僕を拾ってくれた恩がある。それに少しでも報いたいと僕は常々思っていた。宿で働いているだけでは到底不十分で、今回はいい機会に恵まれたともいえる。
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