暗闇の中で

みかん

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「バイロン閣下...お疲れ様です..
この者が目を覚ましたので連れていこうと思ったのですが.....」

さっきまで笑っていた顔が一瞬にして無になる 
「何?」
男の顔を横目で睨みつけながらそう言った
「なぁ、、お前は俺の下に仕えて何年になる?」
「5年程だと.....うっ....」
そう答えた瞬間、男のみぞおちをあいつは足で蹴りあげていた。
「その役だたづの脳みそでも、5年も仕えていたらわかるよな?俺は待たされるのが嫌いなんだよ?引きづってでも連れてこいと言ったはずだよな??」
「申し訳..ありません....」
「もういいお前は目障りだ、
さっさと俺の前から消えろ」
「はい 承知しました。」
男は苦しげな顔をしながらゆっくりと階段を登っていった。

少しの間が空きこいつの顔はみるみる笑みを見せた
その瞬間僕の体は身震いがした
「たしか、、ルカ...?だったよな?」
僕はこいつの顔を睨み付けた
「おっと、主人に向かってそんな顔をするな笑
それにそんな顔をしたら綺麗な顔が台無しだろ?笑」
そう言うと男は倒れ込んでいる僕の顎を指先で持ち上げた
"バチンッ"
僕は今出せる精一杯の力で腕を払った
「...痛いなぁ....笑」
「その口で僕の名前を呼ぶな!そして僕に触るな!!吐き気がする」
するとこいつの顔から笑みが一瞬にして無くなった
「はぁ.....お前はあの悪魔の一族の唯一の生き残りだからできるだけ傷つけたくはないし、綺麗なままでいてほしいんだよ?わかるか?でもやっぱり躾けるには痛みが必要になるのか、、それはお前も嫌だろ?」
こいつは一体何を言っている、、?
「は...?」
僕がそう言うと、男は内ポケットから首輪のようなものを取り出し近づいてきた。
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