暗闇の中で

みかん

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「いやだっ..!!僕に近づくなっ、、!!」
足に力が入らない....。
立ち上がる事ができず、ただ後ろに下がることしか出来ない
「逃げるな」
僕の腕を強く掴み引き寄せられた
「いっ....たい...」
気づくとこいつに抱きしめられ胸のなかに収まるような形になってしまっていた。
「はなせっ!!!はなせよっ、、!!」
抵抗するが、力が強く離れることが出来ない。
「君の髪の毛は真っ黒で本当に綺麗だ、ルカ...お前は俺のものだ」耳元でそう囁かれる
こいつはさっきから何を言っている
"カチャ"
首元で音がした。すると男は笑いだした
「ルカ...本当に君に似合ってる...美しい」
男は僕の肩を掴み顔と首輪を交互に見てそう言った
「お前....!!っ、、これ取れよ、!!!僕から離れろっ...」
「お前、、、?」
男はそう言うとまた無表情になる。
「お前じゃないだろ...?」
そういうと僕のお腹を殴った
「っ、、、はっ、、、、」
息を吸いたくても上手く吸うことが出来ない。
「ルカ、、、お前は今日から私のことをバイロン"様"と呼べ」
「ふっ....笑わせ...るなよいや..だ...ね....」
声を絞り出す
「はぁ、、、ルカお前はほんとに、、、、
私にここまで逆らったやつはお前が初めてだよ、余計にお前のことが気に入った!!!
ルカ、分かるか?この国がどんな国なのか笑」
「は....?」
「この国は表で生きられる人と、裏の日の当たらないような暗い場所でしか生きられないゴミみたいなやつらがいる」
急にこいつは何を話している、、?
「つまりは、裏路地で家もなく暮らしているやつら、その中には両親を無くしたまだ幼い子供たちも沢山いる、そんな奴らが急に居なくなっても誰も気づきやしないんだ、分かるだろ?」
「お前..何が言いたい....」
「ルカは賢いよな?お前がこれから先変な行動をしたり俺に逆らってみろ、お前のせいでなぁーーんにも関係のない命がどこかでとぶぞ?笑 殺すのなんて簡単だ。おじさんとおばさんだってお前のせいで...笑自分のせいで誰かが殺されるのはもう嫌だだろ、?笑」
「お前...っ..!!!許さない..殺してやる....」
「おっと、!ルカ、そんなこと言ってもいいのか?そして俺はなんて呼べと言った?早速破るのか、?」
「っ....」
「聞こえないなぁ、?」
そう言うと僕の髪の毛を掴みあげた。
「乱暴はしたくないんだ...わかるだろ、?」
「バ...バイロン...さ..ま...」
いやだ、いやだ、、いやだ、、、いやだ!!心の中の声を必死に抑える。
「もっと大きな声で、、、はやくしろ!!!」
「バイロン様...」
「よぉし、、言えるじゃないか笑」
そういうと僕の頭を撫でる
「ご飯を持ってこさせる、上で一緒に食べたいがもう少し様子を見てからにしよう」
そう言うと機嫌よさそうに出ていった。
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