さよなら、メトロポリス

かおり

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出会い

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タビは、日が自分の頭上に登り始めた頃に、家の前を箒ではいていた。
白い耳と尻尾を風に合わせて揺らし、エメラルドグリーンの瞳は愛おしそうに地面を見つめている。
「~♪」
鼻歌を歌いながらリズミカルに箒を動かす彼は、ふと視界の隅に何か動くものを見つけた。
獣人でない熊か、それとも他の敵か。
彼は身構えた。
しかし、それはこちらに向かって来ようとしない。むしろ、その場に蹲っているようだった。
「人間か?」
どうしてこんなところに、と近づいていくと、それは一人の幼い少年であることが判明した。
「君、どうしたんだ」
タビは声をかける。しかし、少年からの応答は無い。それどころか、意識もないようだった。
「困ったな」
タビは少年の額に手のひらを載せる。その額はとても熱かった。
「熱があるじゃないか!」
タビは叫んだ。そして、タビは少年を抱えると、家のベットへと彼を運んだ。
「布団を敷く暇は無いな、ベットに寝てもらおう」
彼は、自分のベットの隣に置いてあるベットに少年を横たえる。
そして、少年の額を冷やすために、タオルを井戸から汲んだ水に浸す。
タオルを見つめながら、タビは呟く。
「あのベットはもう、使わないと思っていたのだがな……」
彼はタオルをきつく縛り、少年の額へと置いてやった。
タビは椅子に座り、項垂れた。
神様。
どうして、どうして僕にこのようにこの少年を与えたのですか。
また傷つけと言うのですか。あの時と同じように。
他人に会いたくなどなかった。会い、そして別れる辛さを味わうくらいなら。
彼は椅子から降り、窓に向かって跪いた。
まるで答えを願うように。
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