どうして小説が書けないのか? どうすれば小説を書けるのか?

高瀬ユキカズ

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54日目 なぜ、がんばれないのか? その1

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なにかを達成したいと思っている時、思うように行動が取れないことがあります。

やる気が出なかったり、思うように上達していかなかったり、そもそも行動自体が取れないこともあります。

こうしたとき、どうしてがんばれないのだろうかと考えがちです。

自分では一生懸命にがんばろうとしている。けれど、がんばれない。
こう思って苦しむことになります。

ところがです。

そもそもが、自分が想定している状態は、今よりもできている状態です。それは常に今の自分よりも先にあります。

だからいつまで経っても、その状態になれることはないわけで、つまり、いつまで経ってもがんばれていない自分がずっと続くわけです。

ちょうど目の前に人参がぶら下がっていて、どこまで走ってもその人参にはたどり着けないようなものです。

自分はもっとやれるはずだという思い込みがあります。
ここにも自分に都合の良いバイアスがかかっていて、自分の能力を高めに見積もっています。(バイアスとは思い込みや先入観のことです。)

そしてその見積もりは実態よりも少し高い状態です。到達ができそうな微妙なラインです。けれど、実際はかなり難しかったりします。

がんばれないという考えを生み出しているのは思考です。私たちは思考で生きてしまっており、思考が絶対正しいものと信じ込んでしまっています。

ところが、思考というものは実態とは異なる先入観や思い込みに支配されており、私たちはそのことに気がついていません。

思考に従って生きてしまうことが苦しみの原因にもなっています。

この苦しみから逃れるには、まず、私たちの正体は思考ではないということに気がつく必要があります。『考える私』が『私』の正体ではないということです。

私たちには脳があり、知能があり、『物を考えている私』こそが『私』である、そのように信じ込んでしまっています。しかし、これは正しくありません。

ChatGPTを使ったことがある人はわかると思いますが、AIが返してくる答えは多くの人間の平均値です。そこには知能があるわけではなくて、AIは知能の模倣です。AIの答えは正しいとは限らず、あくまでも平均値を出力しています。

私たちの思考もこれに似ているところがあって、私たちが正しい考えだと思っているものは、「それらしい答え」や「もっともらしい答え」を思考という形であてはめたものです。

私たちが正しいと考えている『自分の思考』つまり『自分の考え』というものは、ほんの少しの『ずれ』が内包されています。

つまり、思考は正しい考えができているようで、その実、少しズレた現実を含んでいるということです。

それなのに、それが真実であり絶対であると思って、私たちはこれまで生きてきました。

がんばろうとするのは自分ではない何かになろうとすることであり、本当はもっと素直に、今この瞬間にやりたいと思ったことだけをやっていけばいいだけです。

私たちは『よく考えて』生きなければならないと思いこんでいます。

ところが、この『よく考える』ということでは正しい答えを導き出せません。
正しそうに見えて、少しズレているからです。

思考はもっともらしいことを言ってくるので注意をしなければなりません。たとえばこんなことを言ってきます。それができないと困るよ、締切があるでしょ、お金が入らないでしょ、誰かが困るよ、夢が叶わないよ、みんながんばっているよ、みんなできているよ、と、いろいろな形でもっともらしいことを言ってきます。

だから余計に私たちは思考に従って生きてしまいます。

ではどうすればいいかといったら、思考に従うのではなく、カーナビに従うことです。

私たちには車のカーナビと似たようなナビゲーションシステムが備わっています

カーナビは目的地までの道のりを案内してくれます。道から外れたら、外れたことを教えてくれます。

私たちは願望や疑問を持っています。
たとえばこんな疑問です。

どう生きればいいのか? どうすれば、もっとできるようになるのか?
がんばっていると思える自分になるには?
夢に向かうにはどうしたらいい? どうすれば願望を達成できるのか?

これに対し、
「その道であっていますよ、そのまま進んでください」「今は道を外れていますよ」「元のルートに戻ってください」「新しいルートはこちらです」
こうしたことを教えてくれるカーナビを私たちは持っています。

では、カーナビとはなにか?
私たちに備わっているナビゲーションシステムとは?

長くなりましたので次回に続きます。
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