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もりもりさんの結婚
第406話 春菜vsブラック・ゴーレム
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男を助けようとせず、他のハンターたちはブラック・ゴーレムから距離を取った。
男は柱を掴みながら、発狂したように叫び狂う。
「おい! 死んじまうって! 10人がかりでも倒すのに30分はかかるんだぞ! この柱を消せ! 消せって!」
ブラック・ゴーレムは固いことで有名だ。外郭が固くて厚いため、ダメージが通りにくい。倒すには時間がかかる。
「まいったは?」
私は牢の近くに顔を寄せながら男に尋ねる。
「まいった! まいった! 俺の負けだ! 早く……」
男は金属の柱を両手で掴んでいる。握っていたはずの剣は床に落ちてしまっていた。懸命に背後のゴーレムから距離を取ろうとしているが、そもそもこの牢は非常に狭い。直径は1メートル程度の狭い円だ。
私は頭だけ振り返って、春日井君へ声をかけた。
「春日井君、タイムアタックするね。ゴーレムをどのくらいで倒せるか、時間を測っていて」
「了解」
その言葉を聞くと同時に、ステップを踏んで牢を回り込む。
武器は手に取らず、拳を握ってファイティングポーズで構える。ブラック・ゴーレムが目の前に迫っていた。
ブラック・ゴーレムは全身が鉱石で覆われている。ブラック・ゴーレムの攻撃方法は殴ってくるか蹴ってくるかだけだ。魔法攻撃などは存在しない。
ゴーレムが拳を振り上げた。握った拳はごつごつとした起伏があり、それを振り回す攻撃は岩で殴りつけてくるようなものだ。
ゴーレムの拳が、まっすぐと私の顔面めがけて飛んでくる。そこに自分の拳を合わせて叩き込んだ。私は腕にアストラル・グローブをはめている。この装備は硬い。エンチャントを使わずとも、傷一つ入らないはずだ。
ガチーーーーン! とけたたましい音とともに拳と拳がぶつかり合う。弾き返されたのはもちろんゴーレムの拳だ。鉱石の破片を撒き散らしながら、ゴーレムは体ごとのけぞった。
「10秒経過したぞ」
春日井君の呑気な声を聞きながら、私はがら空きになったゴーレムの胸元にパンチをダダダダッと叩き込む。その数、たぶん5発。適当に殴っているから数なんて数えていない。
バックステップで距離を取って、ゴーレムのダメージを確認する。HPのダメージではなく、ゴーレム自身がどれだけ行動を制限されているかの確認だ。
モンスターとの戦いにおいて、HPを削ることだけがすべてではない。ゴーレムには急所となる核のようなものがあって、そこへのダメージがゴーレムの活動能力を下げることになる。
案の定ブラック・ゴーレムは前かがみになってすぐに行動に移せないでいる。それでも痛みなどは感じないのだろう。すぐに体を起こして、こちらに向かってくる。駆け出そうとしているところから、まだまだ余力はありそうだ。
しかし、それはそれで都合がいい。向こうが突っ込んでくる力を利用し、加速度が最大になるタイミングを見計らって、私は左足を軸足にして床を蹴り、中段蹴りを繰り出した。
人間はパンチよりキックのほうが威力が大きい。キックのほうが3倍強いとか5倍強いとか言われることがあるが、条件が違うので正確には測れない。
私としては一撃必殺、とどめを刺すべく急所を狙った蹴りだった。地面を蹴った力がまっすぐ蹴り足に乗った。
ゴーレムの重心位置を考慮して最大の反力を得るように繰り出された私の蹴りは、アストラル・ブーツによる補正も加わって、ゴーレムの中心に強い衝撃を与えた。ダイレクトに核へのダメージを伝導させたはずだ。
おそらく数トンはあるはずの重量級モンスターであるゴーレム。そのゴーレムが反対側の壁に向かって一直線に飛んでいく。
「20秒経過」
春日井君の声をかき消すように、轟音が鳴り響いた。ダンジョンの壁を一部破壊しながら、ブラック・ゴーレムは壁に叩きつけられ、手足がおかしな方向に曲がっていた。体を構成していた鉱石も無惨なまでに崩れてしまっている。
「終わりかな?」
私は余裕ある台詞を吐きながら、牢に捕らえている男のところへ向かおうとしたが、春日井君が大きな声を出した。
「まだ、終わってねえって。HPが残っている」
タブレットを確認すると、確かに残存HPが2%とある。
「もう……」
仕方なく、私は自分がふっとばしたゴーレムの元へ向かおうとするが、足元はゴーレム鉱石がたくさんあって走りにくい。私の攻撃で散らばった鉱石ではなく、もともとここに落ちていた鉱石だ。
なるべく早く行こうと、私は床の空いている空間を狙って一歩ずつ飛んでいく。
「ほっ、はっ、ほっ……」
まるで、安全地帯を探してジャンプしていくようなものだ。ゴーレムの元へたどり着くと、ゴーレムの腕を掴んでねじ上げながら持ち上げる。重たいゴーレムも装備の補助のお陰で持ち上げることができた。
瀕死の状態ながら蹴りで攻撃しようとしてきたゴーレムに対し、私は核があると思われる心臓付近に目星をつけて、手刀を突き入れる。
一瞬だけビクリと反応したゴーレムは、即座に行動を停止した。残存HP――0%。
「48秒7」
春日井君が気だるそうにタイムを告げた。
「さて」
動かないゴーレムをそこに残し、私は来た道を戻る。同じようにゴーレム鉱石が落ちていない空間を狙って、ぴょんぴょんと飛んでいく。
牢にいる男にわざと私は顔を寄せた。
「続きをやりましょうか」
何を言われたのかわからない様子の男だったが、すぐにその意味を理解していた。
「まいった、まいったって。俺が悪かった」
両手を上げながら、降参の意思を示している。
私は頭をポリポリと掻く。背中に背負っていたミスリルの大剣の柄に手をかけた。
「誰かが何かを言っているようですが、聞こえないですねえ。ドローンのプロペラ音がうるさいなぁ、何も聞こえないなぁ。まいったの声が聞こえないなぁ」
「そんなわけねえだろ……」
頭上をドローンが飛んでいるが、プロペラ音は非常に静かだ。わずかに風切り音が聞こえるほどだった。
「このミスリルの大剣なんですが……」
私は背中から静かに剣を抜いて降ろす。構えるわけではなく、男からよく見えるように垂直に立てた。刃先が光を反射してぎらりと輝いた。
「性能的には10億DPほどだそうです。ちなみにもらいもので、私は1DPも出していません」
私は軽く剣をバツ印に振る。わずかに金属音がしたあと、男を閉じ込めていた金属の柱のうち、2本が鋭い断面を残して床に落下し、カランカランと音を立てた。
牢から出られる状態になったが、男は動こうとしない。
「これだけの剣を持つハンターの実力が如何ほどのものか。どうやらわかっておられないようなので、よろしかったらお教えしましょうか? さあ、床に落ちている自分の剣を拾ってください。一戦を交えましょう」
男は牢から出ることもせず、剣も拾わない。ただ、呆然と私を見ている。
「どうしました? 拾わないのですか?」
私は落ちていた男の剣を拾い、柄の側を彼に渡した。しかし、受け取ろうとはしない。相変わらず、男は両手を上げたままだった。
「悪かった。俺が悪かったよ。お前さんは格が違う。完全に相手を見誤った」
私は少し口角を上げる。
「今後は日本人ハンターを甘く見ないことです。私はこの地下63階に来るまで、完全に〝ゴミ掃除〟をしてきたんです。すべての〝ゴミ〟を排除したということです。ここより上はただの1つもゴミを残していないんです。モンスター集団を片付けましたが、まあ、それはついでです。上層階のすべてのゴミは排除済みということなんです」
男はごくりと喉を鳴らした。
「そ、それって……。そういう意味か……?」
「文字通りの意味です」
「どれだけ手を汚したっていうんだ……」
「そりゃあ、まあ……。それなりに?」
ゴミ拾いをしたのだから、多少手が汚れるのは当然だ。
ただ、このやり取りにはなんとなくお互いの認識に相違があるような気がする。
「それで、お前はこの地下63階の〝ゴミ〟も排除するつもりだと……。そう言いたいのか?」
私は少し考え、こくりと頷いた。
「ええ。ゴミは全部掃除します。ここに来るまでずっとそうしてきました。今まで、ただの1つもゴミを残していませんからね? もちろん、ここでも同じです」
私が可愛らしく顔を傾けながら笑顔を作ると、男はぶるっと体を震わせた。
男は柱を掴みながら、発狂したように叫び狂う。
「おい! 死んじまうって! 10人がかりでも倒すのに30分はかかるんだぞ! この柱を消せ! 消せって!」
ブラック・ゴーレムは固いことで有名だ。外郭が固くて厚いため、ダメージが通りにくい。倒すには時間がかかる。
「まいったは?」
私は牢の近くに顔を寄せながら男に尋ねる。
「まいった! まいった! 俺の負けだ! 早く……」
男は金属の柱を両手で掴んでいる。握っていたはずの剣は床に落ちてしまっていた。懸命に背後のゴーレムから距離を取ろうとしているが、そもそもこの牢は非常に狭い。直径は1メートル程度の狭い円だ。
私は頭だけ振り返って、春日井君へ声をかけた。
「春日井君、タイムアタックするね。ゴーレムをどのくらいで倒せるか、時間を測っていて」
「了解」
その言葉を聞くと同時に、ステップを踏んで牢を回り込む。
武器は手に取らず、拳を握ってファイティングポーズで構える。ブラック・ゴーレムが目の前に迫っていた。
ブラック・ゴーレムは全身が鉱石で覆われている。ブラック・ゴーレムの攻撃方法は殴ってくるか蹴ってくるかだけだ。魔法攻撃などは存在しない。
ゴーレムが拳を振り上げた。握った拳はごつごつとした起伏があり、それを振り回す攻撃は岩で殴りつけてくるようなものだ。
ゴーレムの拳が、まっすぐと私の顔面めがけて飛んでくる。そこに自分の拳を合わせて叩き込んだ。私は腕にアストラル・グローブをはめている。この装備は硬い。エンチャントを使わずとも、傷一つ入らないはずだ。
ガチーーーーン! とけたたましい音とともに拳と拳がぶつかり合う。弾き返されたのはもちろんゴーレムの拳だ。鉱石の破片を撒き散らしながら、ゴーレムは体ごとのけぞった。
「10秒経過したぞ」
春日井君の呑気な声を聞きながら、私はがら空きになったゴーレムの胸元にパンチをダダダダッと叩き込む。その数、たぶん5発。適当に殴っているから数なんて数えていない。
バックステップで距離を取って、ゴーレムのダメージを確認する。HPのダメージではなく、ゴーレム自身がどれだけ行動を制限されているかの確認だ。
モンスターとの戦いにおいて、HPを削ることだけがすべてではない。ゴーレムには急所となる核のようなものがあって、そこへのダメージがゴーレムの活動能力を下げることになる。
案の定ブラック・ゴーレムは前かがみになってすぐに行動に移せないでいる。それでも痛みなどは感じないのだろう。すぐに体を起こして、こちらに向かってくる。駆け出そうとしているところから、まだまだ余力はありそうだ。
しかし、それはそれで都合がいい。向こうが突っ込んでくる力を利用し、加速度が最大になるタイミングを見計らって、私は左足を軸足にして床を蹴り、中段蹴りを繰り出した。
人間はパンチよりキックのほうが威力が大きい。キックのほうが3倍強いとか5倍強いとか言われることがあるが、条件が違うので正確には測れない。
私としては一撃必殺、とどめを刺すべく急所を狙った蹴りだった。地面を蹴った力がまっすぐ蹴り足に乗った。
ゴーレムの重心位置を考慮して最大の反力を得るように繰り出された私の蹴りは、アストラル・ブーツによる補正も加わって、ゴーレムの中心に強い衝撃を与えた。ダイレクトに核へのダメージを伝導させたはずだ。
おそらく数トンはあるはずの重量級モンスターであるゴーレム。そのゴーレムが反対側の壁に向かって一直線に飛んでいく。
「20秒経過」
春日井君の声をかき消すように、轟音が鳴り響いた。ダンジョンの壁を一部破壊しながら、ブラック・ゴーレムは壁に叩きつけられ、手足がおかしな方向に曲がっていた。体を構成していた鉱石も無惨なまでに崩れてしまっている。
「終わりかな?」
私は余裕ある台詞を吐きながら、牢に捕らえている男のところへ向かおうとしたが、春日井君が大きな声を出した。
「まだ、終わってねえって。HPが残っている」
タブレットを確認すると、確かに残存HPが2%とある。
「もう……」
仕方なく、私は自分がふっとばしたゴーレムの元へ向かおうとするが、足元はゴーレム鉱石がたくさんあって走りにくい。私の攻撃で散らばった鉱石ではなく、もともとここに落ちていた鉱石だ。
なるべく早く行こうと、私は床の空いている空間を狙って一歩ずつ飛んでいく。
「ほっ、はっ、ほっ……」
まるで、安全地帯を探してジャンプしていくようなものだ。ゴーレムの元へたどり着くと、ゴーレムの腕を掴んでねじ上げながら持ち上げる。重たいゴーレムも装備の補助のお陰で持ち上げることができた。
瀕死の状態ながら蹴りで攻撃しようとしてきたゴーレムに対し、私は核があると思われる心臓付近に目星をつけて、手刀を突き入れる。
一瞬だけビクリと反応したゴーレムは、即座に行動を停止した。残存HP――0%。
「48秒7」
春日井君が気だるそうにタイムを告げた。
「さて」
動かないゴーレムをそこに残し、私は来た道を戻る。同じようにゴーレム鉱石が落ちていない空間を狙って、ぴょんぴょんと飛んでいく。
牢にいる男にわざと私は顔を寄せた。
「続きをやりましょうか」
何を言われたのかわからない様子の男だったが、すぐにその意味を理解していた。
「まいった、まいったって。俺が悪かった」
両手を上げながら、降参の意思を示している。
私は頭をポリポリと掻く。背中に背負っていたミスリルの大剣の柄に手をかけた。
「誰かが何かを言っているようですが、聞こえないですねえ。ドローンのプロペラ音がうるさいなぁ、何も聞こえないなぁ。まいったの声が聞こえないなぁ」
「そんなわけねえだろ……」
頭上をドローンが飛んでいるが、プロペラ音は非常に静かだ。わずかに風切り音が聞こえるほどだった。
「このミスリルの大剣なんですが……」
私は背中から静かに剣を抜いて降ろす。構えるわけではなく、男からよく見えるように垂直に立てた。刃先が光を反射してぎらりと輝いた。
「性能的には10億DPほどだそうです。ちなみにもらいもので、私は1DPも出していません」
私は軽く剣をバツ印に振る。わずかに金属音がしたあと、男を閉じ込めていた金属の柱のうち、2本が鋭い断面を残して床に落下し、カランカランと音を立てた。
牢から出られる状態になったが、男は動こうとしない。
「これだけの剣を持つハンターの実力が如何ほどのものか。どうやらわかっておられないようなので、よろしかったらお教えしましょうか? さあ、床に落ちている自分の剣を拾ってください。一戦を交えましょう」
男は牢から出ることもせず、剣も拾わない。ただ、呆然と私を見ている。
「どうしました? 拾わないのですか?」
私は落ちていた男の剣を拾い、柄の側を彼に渡した。しかし、受け取ろうとはしない。相変わらず、男は両手を上げたままだった。
「悪かった。俺が悪かったよ。お前さんは格が違う。完全に相手を見誤った」
私は少し口角を上げる。
「今後は日本人ハンターを甘く見ないことです。私はこの地下63階に来るまで、完全に〝ゴミ掃除〟をしてきたんです。すべての〝ゴミ〟を排除したということです。ここより上はただの1つもゴミを残していないんです。モンスター集団を片付けましたが、まあ、それはついでです。上層階のすべてのゴミは排除済みということなんです」
男はごくりと喉を鳴らした。
「そ、それって……。そういう意味か……?」
「文字通りの意味です」
「どれだけ手を汚したっていうんだ……」
「そりゃあ、まあ……。それなりに?」
ゴミ拾いをしたのだから、多少手が汚れるのは当然だ。
ただ、このやり取りにはなんとなくお互いの認識に相違があるような気がする。
「それで、お前はこの地下63階の〝ゴミ〟も排除するつもりだと……。そう言いたいのか?」
私は少し考え、こくりと頷いた。
「ええ。ゴミは全部掃除します。ここに来るまでずっとそうしてきました。今まで、ただの1つもゴミを残していませんからね? もちろん、ここでも同じです」
私が可愛らしく顔を傾けながら笑顔を作ると、男はぶるっと体を震わせた。
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