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闇夜にかがり火によって照らされているルミナス大要塞は、日中見た時とはまた違った威容を誇っていた。
ダムのように山と山の間にそびえ立つ姿を、数え切れないほどに焚かれたかがり火がオレンジ色に染め上げている。
そんな要塞の内側、アルタナ王国側には多くのテントが張られていて、兵士たちが色々と動き回っていた。
兵士たちを刺激しないよう、なるべく目立たない隅のほうに着地する。
さて、到着したはいいものの、要塞には受付なんてないだろうしどうしたものか、と悩んでいると、兵士たちの会話の中からレイシス姫の名が何度か聞こえて来る。
ひょっとして要塞の外に野営しているのはレイシス姫の部隊だろうか?
明朝出撃するので要塞内には泊まらずにいるとかか?
しかし、集結している魔物を攻撃するにしては人数が少ないような…………空から見た感じ要塞外の野営地は1000人ぐらいの規模感だったけど…………
とりあえず責任者っぽい人を見つけて声を掛けてみた。
「すいません、自分はレイシス姫に呼ばれてバルーカから来たのですが…………」
コートダールの時(=正規軍として救援に赴いた)とは違って、あくまでもここへは個人的に来たことにしないといけない。
名前を聞かれ、確認してくると言って責任者の人は要塞内へと入って行った。
レイシス姫には要塞内に部屋を用意されてるようだ。
当たり前か。仮にも王族なのだし、要塞司令部としても無碍にはできないのだろう。
コンコン。
「入りなさい」
「失礼します」
戻ってきた責任者の人に要塞内のレイシス姫の部屋に案内された。
3階にあるこの部屋は、軍事施設の中とは思えないぐらいの立派な造りとなっている。
派手さはないものの、以前訪れた(連れて行かれた?)この要塞の司令官室よりも豪華な感じだ。
「冒険者ツトム、ただいま到着致しました」
「よく来てくれましたね、ツムリーソ」
っ?!
レイシス姫はネグリジェっぽいスケスケの就寝用の衣装を身にまとっていた。
カーディガンぽい上着を羽織っているので大事な部分は見えないものの、身体のラインが丸わかりなとんでもなくエロいお姿だ!
「も、もう休むつもりだったのです」
レイシス姫は腕で胸をかばう仕草をするが、その際思った以上にボリュームのある膨らみが潰れて、却ってエロさを強調する結果となってしまっている。
「…………遅くに到着してしまい申し訳ありません」
「それは構いません。
私のほうからお姉さまにお願い申し上げたことですゆえ。
なので…………」
レイシス姫は身体をよじって俺の視線から逃れようとしているが、さらにセクシーポーズを決めることになってしまう。
凄まじく眼福である。
「あ、あまり私のことは見ないように」
「かしこまりました」
残念ながらここらが限界のようだ。
瞼に焼き付いた光景は二度と忘れないと心に誓いながら、そっと視線を逸らす。
出発前までたくさんイチャイチャしてきて本当によかった。現在冷静さを保てているのもそのおかげだ。
「それで、自分は何をお手伝いすればよいのでしょう?」
本題に入るということで、レイシス姫も姿勢を正して俺のほうへと向いた。
もちろんそのセクシーな姿が視界に入らないように視線は目に固定する。
互いに見つめ合う状況は気恥ずかしいが、どうにもならないので恥ずかしさに耐える覚悟を決める。
「明朝、我が隊は要塞の南に集結している魔物の軍勢を攻撃します。
目的は偵察ですので、一当てしたら要塞に退くつもりです。
ツムリーソにはその間、部隊の護衛を頼みます」
「レイシス様の部隊は何名なのですか?」
「1100余名です。
要塞司令官から護衛部隊を随伴させる旨の申し出がありましたが、却下しました」
1100人か…………当初の見立てはほぼ正しかったが、それらを護衛するとなると難易度が跳ね上がってしまう。
1人や2人なら抱えて飛んで逃げることも可能だけど、そんな大人数の徒歩移動を護衛するなんてまず不可能だ。
もっともレイシス姫にしても、俺が部隊全員を護れるとまでは考えていないだろう。
それならいっそのこと…………
「偵察は自分に任せてもらえませんか?
斥候職の方が同行してくれれば詳細な偵察が可能でしょうし、レイシス様を始め部隊の方々を危険に晒すことも防げます。
ついでに自分が魔物の数も減らしておきますので…………」
「それはなりません!
我が王からの勅令を違えることは、陛下に反旗を翻すことと同義なのです」
あくまでもお手伝い役に徹しないといけない、ということらしい。
「それに、そなたは斥候を抱えての飛行魔法による高速機動を想定しているようですが、この地では6日前に飛行種が迎撃に上がってきたことにより、空からの偵察を断念した経緯があります」
ついに飛行種が出て来るのか?!
これまで何度かニアミスしてはいるものの、はっきりと目撃したことは一度もない。
これは必ず遭遇すると想定して、その対応策を今晩中に考えておくべきだろう。
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次回7月28日(火)の投稿は都合によりお休みとさせて頂きます。
再開は8月2日(土)の予定です。
よろしくお願いします。
ダムのように山と山の間にそびえ立つ姿を、数え切れないほどに焚かれたかがり火がオレンジ色に染め上げている。
そんな要塞の内側、アルタナ王国側には多くのテントが張られていて、兵士たちが色々と動き回っていた。
兵士たちを刺激しないよう、なるべく目立たない隅のほうに着地する。
さて、到着したはいいものの、要塞には受付なんてないだろうしどうしたものか、と悩んでいると、兵士たちの会話の中からレイシス姫の名が何度か聞こえて来る。
ひょっとして要塞の外に野営しているのはレイシス姫の部隊だろうか?
明朝出撃するので要塞内には泊まらずにいるとかか?
しかし、集結している魔物を攻撃するにしては人数が少ないような…………空から見た感じ要塞外の野営地は1000人ぐらいの規模感だったけど…………
とりあえず責任者っぽい人を見つけて声を掛けてみた。
「すいません、自分はレイシス姫に呼ばれてバルーカから来たのですが…………」
コートダールの時(=正規軍として救援に赴いた)とは違って、あくまでもここへは個人的に来たことにしないといけない。
名前を聞かれ、確認してくると言って責任者の人は要塞内へと入って行った。
レイシス姫には要塞内に部屋を用意されてるようだ。
当たり前か。仮にも王族なのだし、要塞司令部としても無碍にはできないのだろう。
コンコン。
「入りなさい」
「失礼します」
戻ってきた責任者の人に要塞内のレイシス姫の部屋に案内された。
3階にあるこの部屋は、軍事施設の中とは思えないぐらいの立派な造りとなっている。
派手さはないものの、以前訪れた(連れて行かれた?)この要塞の司令官室よりも豪華な感じだ。
「冒険者ツトム、ただいま到着致しました」
「よく来てくれましたね、ツムリーソ」
っ?!
レイシス姫はネグリジェっぽいスケスケの就寝用の衣装を身にまとっていた。
カーディガンぽい上着を羽織っているので大事な部分は見えないものの、身体のラインが丸わかりなとんでもなくエロいお姿だ!
「も、もう休むつもりだったのです」
レイシス姫は腕で胸をかばう仕草をするが、その際思った以上にボリュームのある膨らみが潰れて、却ってエロさを強調する結果となってしまっている。
「…………遅くに到着してしまい申し訳ありません」
「それは構いません。
私のほうからお姉さまにお願い申し上げたことですゆえ。
なので…………」
レイシス姫は身体をよじって俺の視線から逃れようとしているが、さらにセクシーポーズを決めることになってしまう。
凄まじく眼福である。
「あ、あまり私のことは見ないように」
「かしこまりました」
残念ながらここらが限界のようだ。
瞼に焼き付いた光景は二度と忘れないと心に誓いながら、そっと視線を逸らす。
出発前までたくさんイチャイチャしてきて本当によかった。現在冷静さを保てているのもそのおかげだ。
「それで、自分は何をお手伝いすればよいのでしょう?」
本題に入るということで、レイシス姫も姿勢を正して俺のほうへと向いた。
もちろんそのセクシーな姿が視界に入らないように視線は目に固定する。
互いに見つめ合う状況は気恥ずかしいが、どうにもならないので恥ずかしさに耐える覚悟を決める。
「明朝、我が隊は要塞の南に集結している魔物の軍勢を攻撃します。
目的は偵察ですので、一当てしたら要塞に退くつもりです。
ツムリーソにはその間、部隊の護衛を頼みます」
「レイシス様の部隊は何名なのですか?」
「1100余名です。
要塞司令官から護衛部隊を随伴させる旨の申し出がありましたが、却下しました」
1100人か…………当初の見立てはほぼ正しかったが、それらを護衛するとなると難易度が跳ね上がってしまう。
1人や2人なら抱えて飛んで逃げることも可能だけど、そんな大人数の徒歩移動を護衛するなんてまず不可能だ。
もっともレイシス姫にしても、俺が部隊全員を護れるとまでは考えていないだろう。
それならいっそのこと…………
「偵察は自分に任せてもらえませんか?
斥候職の方が同行してくれれば詳細な偵察が可能でしょうし、レイシス様を始め部隊の方々を危険に晒すことも防げます。
ついでに自分が魔物の数も減らしておきますので…………」
「それはなりません!
我が王からの勅令を違えることは、陛下に反旗を翻すことと同義なのです」
あくまでもお手伝い役に徹しないといけない、ということらしい。
「それに、そなたは斥候を抱えての飛行魔法による高速機動を想定しているようですが、この地では6日前に飛行種が迎撃に上がってきたことにより、空からの偵察を断念した経緯があります」
ついに飛行種が出て来るのか?!
これまで何度かニアミスしてはいるものの、はっきりと目撃したことは一度もない。
これは必ず遭遇すると想定して、その対応策を今晩中に考えておくべきだろう。
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次回7月28日(火)の投稿は都合によりお休みとさせて頂きます。
再開は8月2日(土)の予定です。
よろしくお願いします。
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