47 / 132
第九章
46話 目覚め
しおりを挟む
岐阜県旅行から五日が経った。
ゴールデンウィークが明けた月曜日のこと。
額に乗せる手拭いを交換すべく白月丸が部屋を覗くと、布団のなかから水守が消えていた。
「なんと!」
タライを手にした人型の白月丸は仰天して、ほかの三眷属に水守捜索を頼む。そして自身は大龍の部屋へ駆けもどるとウサギの姿で御簾前にひれ伏した。
「水守が目覚めたか」
白月丸の報告より前に、大龍がつぶやく。
あわただしい眷属のようすからすべてを察したらしく、御簾奥でクックッとおかしそうにわらった。しかし白月丸にしてみれば笑いごとではない。もしも見つからなかったら水緒になんと言われるか──。
しかしそれは杞憂に終わった。
まもなく、三眷属が水守とともに社殿へと帰ってきたのである。
「水守さまァ」
ホッとしたやらうれしいやら。
白月丸はウサギの黒目をうるうると潤ませて、水守の足もとにすり寄った。なにせ白月丸は水守が生まれたころから知っている。紆余曲折ののちにふたたび動き喋る水守を見られたのだから、その嬉しさもひとしおだ。
しかし水守はちらと白月丸を見て、軽くその腹を蹴飛ばした。
「離れろ。うっとうしい」
「あうッ──水守さまの足蹴も四百年ぶりじゃ。それがしはうれしゅうございます」
「…………」
ドン引きのご様子なのは水守だけではない。
銀月丸は腹の底で(あの変態はどうしてあそこまで無礼なマネができる)と理解に苦しんでいる。そんなオオカミの腹下から件の変態──もといウサギがヌッと顔を出した。
「で、どこにいらしたん」
「下の豪瀑じゃ。豪瀑におったはずの鎌鼬衆が離れに避難しとったんで、どうしたのか聞いたら──水守さまに「散れ」といわれたらしく」
「当然じゃ、鎌鼬に滝は必要ないからの」
「白月丸おまえ……相変わらずの水守さま至上主義じゃな」
「それも当然じゃ。あの冷たさがまたたまらんのよ」
「この変態めが」
という兄貴分眷属の会話をよそに、水守はひとり大龍の御簾前に腰をおろした。
その瞬間、ピリリと空気が変わる。
四眷属はハッと口をつぐんだ。
「──達者のようで安心したぞ、水守よ」
大龍は含み笑いをした声色で、いった。
対して水守は父を嘲笑する。
「この胸の大穴を開けておいて達者とは、戯言を」
「なにをいう。わが子かわいさに躯まで残し、この日が来ることを首を長うして待っておったこの父だ。ようも帰ってきた、どうやら水緒はお前によう似とるらしい」
「……あの不出来な悪たれと似るところなど、ない」
という水守の顔はひどく嫌そうである。
まあそう言うな、と大龍が御簾の奥ですこしわらった。
「おまえは四百年もの時をねむりについておったのだ。ここいらも大分変わっておるゆえ、見て回るもまた一興。ついでにいうと──いまの草々の暮らしは一定の決まりが出来ておる。いま水緒が行っとる学校なるものもそのひとつ。この先、最低限のことは知らぬと、その不出来な悪たれの口にはかなわぬぞ」
「…………」
水守はその能面のような顔をしばし固めて、ゆっくりと立ち上がった。
ちらと四眷属に目を落とす。
そのなかで、サルの庚月丸がにっこりわらって挙手をした。
「はい! それがし庚月丸、ここいらで顔の広さは眷属一にて。水守さまのお気につくところへはどこへでもご案内さしあげまするぞ」
「…………」
一瞬の静寂。
そして水守はしずかに御簾の間を出て、社殿の玄関へと向かってゆく。
「どうやら供につくおゆるしが出たようじゃ」とは、白。
「粗相のないようにな、庚月丸」と、銀。
「お土産買うてきて」無論、朱である。
と、口々に述べる眷属たちに庚月丸は人型へと変化して「よしッ」と頬を赤らめた。
「行ってまいりまする!」
「あ、庚月丸──」玄関まで見送りに出た白月丸が、ぼそりとつぶやいた。
「だれも八つ裂きにさせんようにな」
「…………」
そんなによく八つ裂きにするの?
と聞きたげに微笑して、庚月丸は背筋を伸ばして水守の背を追った。
※
「あーっもう。また忘れた!」
水緒が頭を抱える。
カバンのなかにいれたはずの弁当箱がないことに気がついたのは、まもなく昼休みに入らんとするころのこと。しかたない──と、水緒はカバンから宝珠を取り出して女子トイレへ向かおうとした。
早く食べて図書準備室へ行かねばならないのに、と心がはやるなか、ざわざわと教室が騒がしくなった。
「ねえ、校門のところ」
「誰あれヤバい」
「……俳優? めちゃくちゃ顔面つよい人が来てるんだけど」
と、女子生徒が口々にわめきだす。
こんな田舎町の学校に俳優が遊びにくるわけが──と笑いながら、水緒もいっしょになって窓の外に視線を寄越したときだった。
「…………」
瞬間、水緒は脱兎のごとく教室から駆けだしていた。
──。
────。
「なんで?!」
開口一番、水緒がさけんだ。
校門前にはなぜか水守と庚月丸が、水緒の弁当を持って立っていたからである。無論、弁当は庚月丸が持っていたわけだが、水緒にとってはそこに水守がいること自体が疑問だった。
「お弁当、またお忘れでしたぞ」
「ありがとう──っていうか、お兄ちゃん目ぇ覚めたんだね」
「その呼び方はやめろ。虫唾が走る」
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」
「…………」
「こらこらこらこら」
途端に殺気立つ水守と水緒のあいだに身をいれて、庚月丸は困ったようにわらった。
「じつは、四百年もねむっておられた水守さまですゆえ。時の変遷をご覧いただこうと、畏くもそれがしがこのように方々連れまわさせてもろうとるのですよ」
「そっか。……」
「このお弁当は、出かける間際に御前さまに捕まりましてな。外回りのついでに届けてこいと」
「お母さんがッ。お兄ちゃんもいるのに?!」
あの人に、怖いものがあるのだろうか。水緒はちらと水守を見る。どうやら怒ってはいないようだが──。
「はぁ、兄妹は弁当を届け合うものだとか。では水守さま。鶺鴒山は以前にもご覧いただいたかと思いますゆえ、商店街にでもゆきましょう」
「…………」
庚月丸の提案に、水守は無言のまま踵を返した。あわてて水緒がその手をとる。
「おにい──水守、身体は大丈夫なの?」
「あらじと言えば欠片を寄越すつもりか」
気安くさわるな、と振り払われた。
なにもそんなに嫌わなくたって──と言い返したかったけれど、意外にも彼は力ずくで欠片を奪うつもりはないらしい。
水緒はそれがうれしくて、満面の笑みをむける。
「…………」
「気をつけてね。また変なの出るかもしれないから!」
「貴様のような不出来とはちがう。いっしょにするな」
「はーい」
「…………」
クックッと庚月丸はわらって、再度水守をうながした。商店街へと向かう前に水守がぎろりと一瞥したが、やはりその眼光をうけてもなお、水緒はにこにこと笑って手を振っていた。
ゴールデンウィークが明けた月曜日のこと。
額に乗せる手拭いを交換すべく白月丸が部屋を覗くと、布団のなかから水守が消えていた。
「なんと!」
タライを手にした人型の白月丸は仰天して、ほかの三眷属に水守捜索を頼む。そして自身は大龍の部屋へ駆けもどるとウサギの姿で御簾前にひれ伏した。
「水守が目覚めたか」
白月丸の報告より前に、大龍がつぶやく。
あわただしい眷属のようすからすべてを察したらしく、御簾奥でクックッとおかしそうにわらった。しかし白月丸にしてみれば笑いごとではない。もしも見つからなかったら水緒になんと言われるか──。
しかしそれは杞憂に終わった。
まもなく、三眷属が水守とともに社殿へと帰ってきたのである。
「水守さまァ」
ホッとしたやらうれしいやら。
白月丸はウサギの黒目をうるうると潤ませて、水守の足もとにすり寄った。なにせ白月丸は水守が生まれたころから知っている。紆余曲折ののちにふたたび動き喋る水守を見られたのだから、その嬉しさもひとしおだ。
しかし水守はちらと白月丸を見て、軽くその腹を蹴飛ばした。
「離れろ。うっとうしい」
「あうッ──水守さまの足蹴も四百年ぶりじゃ。それがしはうれしゅうございます」
「…………」
ドン引きのご様子なのは水守だけではない。
銀月丸は腹の底で(あの変態はどうしてあそこまで無礼なマネができる)と理解に苦しんでいる。そんなオオカミの腹下から件の変態──もといウサギがヌッと顔を出した。
「で、どこにいらしたん」
「下の豪瀑じゃ。豪瀑におったはずの鎌鼬衆が離れに避難しとったんで、どうしたのか聞いたら──水守さまに「散れ」といわれたらしく」
「当然じゃ、鎌鼬に滝は必要ないからの」
「白月丸おまえ……相変わらずの水守さま至上主義じゃな」
「それも当然じゃ。あの冷たさがまたたまらんのよ」
「この変態めが」
という兄貴分眷属の会話をよそに、水守はひとり大龍の御簾前に腰をおろした。
その瞬間、ピリリと空気が変わる。
四眷属はハッと口をつぐんだ。
「──達者のようで安心したぞ、水守よ」
大龍は含み笑いをした声色で、いった。
対して水守は父を嘲笑する。
「この胸の大穴を開けておいて達者とは、戯言を」
「なにをいう。わが子かわいさに躯まで残し、この日が来ることを首を長うして待っておったこの父だ。ようも帰ってきた、どうやら水緒はお前によう似とるらしい」
「……あの不出来な悪たれと似るところなど、ない」
という水守の顔はひどく嫌そうである。
まあそう言うな、と大龍が御簾の奥ですこしわらった。
「おまえは四百年もの時をねむりについておったのだ。ここいらも大分変わっておるゆえ、見て回るもまた一興。ついでにいうと──いまの草々の暮らしは一定の決まりが出来ておる。いま水緒が行っとる学校なるものもそのひとつ。この先、最低限のことは知らぬと、その不出来な悪たれの口にはかなわぬぞ」
「…………」
水守はその能面のような顔をしばし固めて、ゆっくりと立ち上がった。
ちらと四眷属に目を落とす。
そのなかで、サルの庚月丸がにっこりわらって挙手をした。
「はい! それがし庚月丸、ここいらで顔の広さは眷属一にて。水守さまのお気につくところへはどこへでもご案内さしあげまするぞ」
「…………」
一瞬の静寂。
そして水守はしずかに御簾の間を出て、社殿の玄関へと向かってゆく。
「どうやら供につくおゆるしが出たようじゃ」とは、白。
「粗相のないようにな、庚月丸」と、銀。
「お土産買うてきて」無論、朱である。
と、口々に述べる眷属たちに庚月丸は人型へと変化して「よしッ」と頬を赤らめた。
「行ってまいりまする!」
「あ、庚月丸──」玄関まで見送りに出た白月丸が、ぼそりとつぶやいた。
「だれも八つ裂きにさせんようにな」
「…………」
そんなによく八つ裂きにするの?
と聞きたげに微笑して、庚月丸は背筋を伸ばして水守の背を追った。
※
「あーっもう。また忘れた!」
水緒が頭を抱える。
カバンのなかにいれたはずの弁当箱がないことに気がついたのは、まもなく昼休みに入らんとするころのこと。しかたない──と、水緒はカバンから宝珠を取り出して女子トイレへ向かおうとした。
早く食べて図書準備室へ行かねばならないのに、と心がはやるなか、ざわざわと教室が騒がしくなった。
「ねえ、校門のところ」
「誰あれヤバい」
「……俳優? めちゃくちゃ顔面つよい人が来てるんだけど」
と、女子生徒が口々にわめきだす。
こんな田舎町の学校に俳優が遊びにくるわけが──と笑いながら、水緒もいっしょになって窓の外に視線を寄越したときだった。
「…………」
瞬間、水緒は脱兎のごとく教室から駆けだしていた。
──。
────。
「なんで?!」
開口一番、水緒がさけんだ。
校門前にはなぜか水守と庚月丸が、水緒の弁当を持って立っていたからである。無論、弁当は庚月丸が持っていたわけだが、水緒にとってはそこに水守がいること自体が疑問だった。
「お弁当、またお忘れでしたぞ」
「ありがとう──っていうか、お兄ちゃん目ぇ覚めたんだね」
「その呼び方はやめろ。虫唾が走る」
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」
「…………」
「こらこらこらこら」
途端に殺気立つ水守と水緒のあいだに身をいれて、庚月丸は困ったようにわらった。
「じつは、四百年もねむっておられた水守さまですゆえ。時の変遷をご覧いただこうと、畏くもそれがしがこのように方々連れまわさせてもろうとるのですよ」
「そっか。……」
「このお弁当は、出かける間際に御前さまに捕まりましてな。外回りのついでに届けてこいと」
「お母さんがッ。お兄ちゃんもいるのに?!」
あの人に、怖いものがあるのだろうか。水緒はちらと水守を見る。どうやら怒ってはいないようだが──。
「はぁ、兄妹は弁当を届け合うものだとか。では水守さま。鶺鴒山は以前にもご覧いただいたかと思いますゆえ、商店街にでもゆきましょう」
「…………」
庚月丸の提案に、水守は無言のまま踵を返した。あわてて水緒がその手をとる。
「おにい──水守、身体は大丈夫なの?」
「あらじと言えば欠片を寄越すつもりか」
気安くさわるな、と振り払われた。
なにもそんなに嫌わなくたって──と言い返したかったけれど、意外にも彼は力ずくで欠片を奪うつもりはないらしい。
水緒はそれがうれしくて、満面の笑みをむける。
「…………」
「気をつけてね。また変なの出るかもしれないから!」
「貴様のような不出来とはちがう。いっしょにするな」
「はーい」
「…………」
クックッと庚月丸はわらって、再度水守をうながした。商店街へと向かう前に水守がぎろりと一瞥したが、やはりその眼光をうけてもなお、水緒はにこにこと笑って手を振っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい
木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。
下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。
キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。
家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。
隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。
一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。
ハッピーエンドです。
最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる