19 / 104
第二章
18話 柳葉戦第一試合
しおりを挟む
またの名を、新人戦。
神奈川県の各校が個人、団体それぞれに出場し、選手個人の実力とチームの団結力を競い合うこの県大会では、優勝・準優勝の二校が、一月におこなわれる関東大会への切符を手にすることができるという、いわば関東選抜予選大会という名目も兼ねているのである。
会場は高体連──神奈川県高等学校体育連盟テニス専門部にて決められた基準を満たした学校が選定され、才徳学園や青峰学院高校、柳葉高校も会場校のひとつに挙げられた。
才徳学園初戦の会場は、湘南地区東湘台高等学校。
初戦相手は承知のとおり柳葉高校である。
「柳葉高校は、昨年の県予選で初戦落ちするまではシード常連校だった。いくらうちに勝利実績があるとはいえ、実力はたしかなものだ。油断はするなよ」
と、蜂谷が言った。
才徳学園の選手登録順は、大神、倉持、杉山、明前、蜂谷、姫川、星丸、天城である。つまり部内戦における実力順なわけだが、団体戦では対戦相手とのあいだに実力の差が出ないよう、この登録上位者順にオーダーを組むというルールになっている。
予選試合は、S1、D1、S2が必ずおこなわれ、うち二勝を挙げたチームの勝利となる。今年から導入された決勝リーグルールではその後のD2、S3を含む五試合をおこない、勝利試合の数によって順位が決まるという。
テニスに関してはズブの素人、才徳学園顧問の天谷夏子がぐっと拳を握った。
「みんなのことだからぜったい大丈夫だろうけれど、がんばってね。先生あっちの方で七浦さんといっしょに応援してるから!」
「応援してるでー!」
伊織も拳を突き上げる。
では改めて、と大神が紙を広げた。
「柳葉戦オーダーを発表する。S1は俺、D1に杉山と明前」
「うっしゃあ!」
「ッス」
「S2に倉持」
「おう!」
「それと、どうやら今年からベスト4以上は五試合の結果で順位を見るリーグ戦になったらしい。つまり予選で出番はねえが、決勝リーグでは強制的にD2とS3も試合をすることになるわけだ。そのオーダについてはD2に姫川と星丸、S3で蜂谷の予定だ」
このオーダーが、才徳テニス部における一番メジャーな組み合わせといっていいだろう。
大神はもちろんのこと、倉持と蜂谷はシングルス要員としてひじょうに安定したプレーを魅せる。D1については、三番手をつかむ実力をもった杉山と、冷静な判断力とコントロール力をもつ明前のゲームメイカーとしての素質がマッチした。
対するD2のふたりは”自由”のひと言である。星丸のプレーはもともと協調性がなく、入部当初はシングルス向きと思われていたが、蜂谷の提案で姫川と組ませてみると意外にもふたりの息が合った。というのも、姫川もまた協調性のない自由なプレースタイルだったからである。
お互いがおなじ思考回路で動くのでペアの動きを予測しやすく、前衛がもらした球へのカバー、ポーチへの反応が格段によくなった。それに加えて近ごろは互いの実力に対する信頼感も相まって、ずいぶんと安定したペアに仕上がったのである。
「D1とS2のベンチコーチは俺が入る。が──俺の試合には、七浦伊織」
「んェ」
「お前入れ」
「えっ。うちこの大会でなんか役割あったん!? 手ぶらで来てもうてんけど──」
「別にラケット振れって言ってるわけじゃねえ。シューズがありゃいい」
ベンチコーチとは、試合中のコート脇ベンチに座って試合を観戦し、チェンジコートの際に選手へのアドバイスや激励を飛ばす役のことである。通常の学校はコーチや顧問、あるいはチームメイトが入ることになっている。
なにすりゃええの、と伊織が倉持に顔を向けた。
なにもしなくていいぜ、と倉持はにこっとわらう。
「大神はアドバイスなんざ求めてねえだろうし。ただ、そばで応援してやりゃいいんだ」
「なーんや、つまりはかわいいマネに応援してもらいたいっちゅーことやな。まかしときィ! なんなら旗振って応援したろか?」
「──知ってると思うが、テニスの試合は静かに観戦するのがルールだぜ。くれぐれも興奮してデケェ声出すなよ」
「ほんならどうやって応援せえっちゅーねん」
「拍手だよ拍手ッ」
とツッコむ倉持に、伊織はフレーメン反応中の猫のような顔をした。
「どういう感情だそれは」
「う、歌っちゃだめなん?」
「歌う気だったのか!?」
「ほら、バレーには一本チャチャチャ、とかあるやんか。才徳の応援歌も作ったろ思てたのに!」
「ここまで公式戦に疎いとはおもわなかったぜ──」
と、帽子を脱いで汗をぬぐった倉持。
姫川がエッと首をかしげた。
「姉貴の試合、見に行ったことくらいあんだろ。応援ルールとか教わらなかったのかよ」
「いやそらァ」
伊織が口ごもったとき、会場にアナウンスが流れた。
Aブロックシード才徳学園および柳葉高校のS1試合がまもなく開始されるという内容である。該当の選手は指定のコート前へ集合、と聞き、大神がラケットバッグを肩にかけた。
「おしゃべりは終いだ。七浦、来い」
「あ、ハイ。ほな頑張ってくるさかいな!」
「いやなんでお前が頑張んねん。がんばるんは伊織やのうて大神や」
「そうだぞ。お前は静かに試合観戦することだけ、集中していればいいから」
なおも心配そうな倉持にわらって、伊織は大神とともにコートのなかへ。一礼し、一歩を踏み入れた。
ワンテンポ後に入ってきたのは、柳葉高校S1の宮向将であった。うしろにはベンチコーチとして柳葉高校顧問がいる。
高橋サンとちゃうんや、とつぶやく伊織に「田中だ」と訂正をいれて、大神は宮向に向き直った。団体戦初戦はセルフジャッジのため、審判はいない。
ラケットヘッドを地面に立てる。
「フィッチ(どっち?)」
「……スムース(表)」
宮向の声はちいさい。
くるりと回ったラケットが、ぱたりと倒れる。ラケットエンブレムは裏(ラフ)を向いていた。ラケットを持ち上げて宮向に見せつけて、大神は空を見上げた。
いまだ朝の早い時間ゆえ、日光の向きはさほど気にならぬ。
「サーブ」
「では、こっちのコートで」
公式戦の前には、かならずサービス練習がおこなわれる。両サイド二球ずつ。大神は開けたてのボール缶から二球取り出し、手前側のコートへ入った。
なんという緊張感であろうか。
伊織は、すっかり借りてきた猫状態で、ベンチにちょこんと腰かける。コート内で大神からのサービス練習が始まったのと同時に、柳葉高校のベンチに腰かけていた顧問の男が伊織のもとへやってきた。
「よろしくお願いします。柳葉の顧問、立木です」
「アッハイ。才徳のマネージャーやっとります、七浦いいます」
と、握手をひとつ。
五十路くらいだろうか。筋ばったその手は妙に青白く、心もとない。テニスなんてしたらいまにも倒れてしまうのではないか、というくらい不健康そうな顔をしている。
しかし一方で、伊織は以前に蜂谷から聞いたことがあった。柳葉高校が強豪として頭角をあらわしたのは、現顧問の立木が赴任してかららしい、と。ひとつの高校が強豪チームへ育つというのは、並大抵のことではないはずだ。
(人は見かけによらんな)
と、伊織は口角をひきつらせてわらった。
「しかしついてませんね。また初戦がそちらだとは」
「はあ。おたくの部長さん、ある意味スゴいくじ運持ってはりますよ」
「ハッハッ。ホントにねぇ、まして一年の宮向にいきなり大神くんときた。こりゃあ彼には試練だなぁ──実力的に、こちらのが劣っているのが正直なところですからねえ」
「……負けると?」
「もちろん彼はいま、勝ちに行くつもりで臨んでいますよ。だからといって負けても恥じる相手ではないということです。彼もそう言って送り出しました」
と、立木は柔和にわらう。
伊織はコートに入った宮向を見た。相手が大神であろうと、彼は一分の恐れも見せない。人によっては大神の威圧感に圧倒されることもあるというのに。
僕のモットーは、と立木が言った。
「どんな時、どんな相手でも、自分の実力を最大限に出したテニスをさせること」
「最大限に──」
「みんながみんな、ヒーローみたいに高い壁を前にして楽しめるわけじゃない。けれど、決して自分のテニスを卑屈に思ってほしくない。一人ひとりに素晴らしいものがあるのが、僕にはちゃんと見えていますからね」
今日はよろしく、と。
立木はにっこりわらってお辞儀をひとつ。自身のベンチへと戻るために踵を返した。のを、伊織が小声で呼び止めた。
「あの、立木センセ」
「はい?」
「……あ、イエ。その、……よろしくお願いします!」
「ええ」
サーブ練習が終わった。
試合は大神サーブよりはじまる。セルフジャッジのため、審判コールもセルフである。大神がベースラインにてボールをついた瞬間から、コート周辺は一気に静まり返った。
大神が口を開く。
「ワンセットマッチ、才徳トゥサーブプレイ」
宮向の膝がぐ、と曲がる。
トスがあがる。大神が息を吐き、ボールが放たれる。
ここに、県大会予選才徳学園対柳葉高校第一試合の幕が上がった。
神奈川県の各校が個人、団体それぞれに出場し、選手個人の実力とチームの団結力を競い合うこの県大会では、優勝・準優勝の二校が、一月におこなわれる関東大会への切符を手にすることができるという、いわば関東選抜予選大会という名目も兼ねているのである。
会場は高体連──神奈川県高等学校体育連盟テニス専門部にて決められた基準を満たした学校が選定され、才徳学園や青峰学院高校、柳葉高校も会場校のひとつに挙げられた。
才徳学園初戦の会場は、湘南地区東湘台高等学校。
初戦相手は承知のとおり柳葉高校である。
「柳葉高校は、昨年の県予選で初戦落ちするまではシード常連校だった。いくらうちに勝利実績があるとはいえ、実力はたしかなものだ。油断はするなよ」
と、蜂谷が言った。
才徳学園の選手登録順は、大神、倉持、杉山、明前、蜂谷、姫川、星丸、天城である。つまり部内戦における実力順なわけだが、団体戦では対戦相手とのあいだに実力の差が出ないよう、この登録上位者順にオーダーを組むというルールになっている。
予選試合は、S1、D1、S2が必ずおこなわれ、うち二勝を挙げたチームの勝利となる。今年から導入された決勝リーグルールではその後のD2、S3を含む五試合をおこない、勝利試合の数によって順位が決まるという。
テニスに関してはズブの素人、才徳学園顧問の天谷夏子がぐっと拳を握った。
「みんなのことだからぜったい大丈夫だろうけれど、がんばってね。先生あっちの方で七浦さんといっしょに応援してるから!」
「応援してるでー!」
伊織も拳を突き上げる。
では改めて、と大神が紙を広げた。
「柳葉戦オーダーを発表する。S1は俺、D1に杉山と明前」
「うっしゃあ!」
「ッス」
「S2に倉持」
「おう!」
「それと、どうやら今年からベスト4以上は五試合の結果で順位を見るリーグ戦になったらしい。つまり予選で出番はねえが、決勝リーグでは強制的にD2とS3も試合をすることになるわけだ。そのオーダについてはD2に姫川と星丸、S3で蜂谷の予定だ」
このオーダーが、才徳テニス部における一番メジャーな組み合わせといっていいだろう。
大神はもちろんのこと、倉持と蜂谷はシングルス要員としてひじょうに安定したプレーを魅せる。D1については、三番手をつかむ実力をもった杉山と、冷静な判断力とコントロール力をもつ明前のゲームメイカーとしての素質がマッチした。
対するD2のふたりは”自由”のひと言である。星丸のプレーはもともと協調性がなく、入部当初はシングルス向きと思われていたが、蜂谷の提案で姫川と組ませてみると意外にもふたりの息が合った。というのも、姫川もまた協調性のない自由なプレースタイルだったからである。
お互いがおなじ思考回路で動くのでペアの動きを予測しやすく、前衛がもらした球へのカバー、ポーチへの反応が格段によくなった。それに加えて近ごろは互いの実力に対する信頼感も相まって、ずいぶんと安定したペアに仕上がったのである。
「D1とS2のベンチコーチは俺が入る。が──俺の試合には、七浦伊織」
「んェ」
「お前入れ」
「えっ。うちこの大会でなんか役割あったん!? 手ぶらで来てもうてんけど──」
「別にラケット振れって言ってるわけじゃねえ。シューズがありゃいい」
ベンチコーチとは、試合中のコート脇ベンチに座って試合を観戦し、チェンジコートの際に選手へのアドバイスや激励を飛ばす役のことである。通常の学校はコーチや顧問、あるいはチームメイトが入ることになっている。
なにすりゃええの、と伊織が倉持に顔を向けた。
なにもしなくていいぜ、と倉持はにこっとわらう。
「大神はアドバイスなんざ求めてねえだろうし。ただ、そばで応援してやりゃいいんだ」
「なーんや、つまりはかわいいマネに応援してもらいたいっちゅーことやな。まかしときィ! なんなら旗振って応援したろか?」
「──知ってると思うが、テニスの試合は静かに観戦するのがルールだぜ。くれぐれも興奮してデケェ声出すなよ」
「ほんならどうやって応援せえっちゅーねん」
「拍手だよ拍手ッ」
とツッコむ倉持に、伊織はフレーメン反応中の猫のような顔をした。
「どういう感情だそれは」
「う、歌っちゃだめなん?」
「歌う気だったのか!?」
「ほら、バレーには一本チャチャチャ、とかあるやんか。才徳の応援歌も作ったろ思てたのに!」
「ここまで公式戦に疎いとはおもわなかったぜ──」
と、帽子を脱いで汗をぬぐった倉持。
姫川がエッと首をかしげた。
「姉貴の試合、見に行ったことくらいあんだろ。応援ルールとか教わらなかったのかよ」
「いやそらァ」
伊織が口ごもったとき、会場にアナウンスが流れた。
Aブロックシード才徳学園および柳葉高校のS1試合がまもなく開始されるという内容である。該当の選手は指定のコート前へ集合、と聞き、大神がラケットバッグを肩にかけた。
「おしゃべりは終いだ。七浦、来い」
「あ、ハイ。ほな頑張ってくるさかいな!」
「いやなんでお前が頑張んねん。がんばるんは伊織やのうて大神や」
「そうだぞ。お前は静かに試合観戦することだけ、集中していればいいから」
なおも心配そうな倉持にわらって、伊織は大神とともにコートのなかへ。一礼し、一歩を踏み入れた。
ワンテンポ後に入ってきたのは、柳葉高校S1の宮向将であった。うしろにはベンチコーチとして柳葉高校顧問がいる。
高橋サンとちゃうんや、とつぶやく伊織に「田中だ」と訂正をいれて、大神は宮向に向き直った。団体戦初戦はセルフジャッジのため、審判はいない。
ラケットヘッドを地面に立てる。
「フィッチ(どっち?)」
「……スムース(表)」
宮向の声はちいさい。
くるりと回ったラケットが、ぱたりと倒れる。ラケットエンブレムは裏(ラフ)を向いていた。ラケットを持ち上げて宮向に見せつけて、大神は空を見上げた。
いまだ朝の早い時間ゆえ、日光の向きはさほど気にならぬ。
「サーブ」
「では、こっちのコートで」
公式戦の前には、かならずサービス練習がおこなわれる。両サイド二球ずつ。大神は開けたてのボール缶から二球取り出し、手前側のコートへ入った。
なんという緊張感であろうか。
伊織は、すっかり借りてきた猫状態で、ベンチにちょこんと腰かける。コート内で大神からのサービス練習が始まったのと同時に、柳葉高校のベンチに腰かけていた顧問の男が伊織のもとへやってきた。
「よろしくお願いします。柳葉の顧問、立木です」
「アッハイ。才徳のマネージャーやっとります、七浦いいます」
と、握手をひとつ。
五十路くらいだろうか。筋ばったその手は妙に青白く、心もとない。テニスなんてしたらいまにも倒れてしまうのではないか、というくらい不健康そうな顔をしている。
しかし一方で、伊織は以前に蜂谷から聞いたことがあった。柳葉高校が強豪として頭角をあらわしたのは、現顧問の立木が赴任してかららしい、と。ひとつの高校が強豪チームへ育つというのは、並大抵のことではないはずだ。
(人は見かけによらんな)
と、伊織は口角をひきつらせてわらった。
「しかしついてませんね。また初戦がそちらだとは」
「はあ。おたくの部長さん、ある意味スゴいくじ運持ってはりますよ」
「ハッハッ。ホントにねぇ、まして一年の宮向にいきなり大神くんときた。こりゃあ彼には試練だなぁ──実力的に、こちらのが劣っているのが正直なところですからねえ」
「……負けると?」
「もちろん彼はいま、勝ちに行くつもりで臨んでいますよ。だからといって負けても恥じる相手ではないということです。彼もそう言って送り出しました」
と、立木は柔和にわらう。
伊織はコートに入った宮向を見た。相手が大神であろうと、彼は一分の恐れも見せない。人によっては大神の威圧感に圧倒されることもあるというのに。
僕のモットーは、と立木が言った。
「どんな時、どんな相手でも、自分の実力を最大限に出したテニスをさせること」
「最大限に──」
「みんながみんな、ヒーローみたいに高い壁を前にして楽しめるわけじゃない。けれど、決して自分のテニスを卑屈に思ってほしくない。一人ひとりに素晴らしいものがあるのが、僕にはちゃんと見えていますからね」
今日はよろしく、と。
立木はにっこりわらってお辞儀をひとつ。自身のベンチへと戻るために踵を返した。のを、伊織が小声で呼び止めた。
「あの、立木センセ」
「はい?」
「……あ、イエ。その、……よろしくお願いします!」
「ええ」
サーブ練習が終わった。
試合は大神サーブよりはじまる。セルフジャッジのため、審判コールもセルフである。大神がベースラインにてボールをついた瞬間から、コート周辺は一気に静まり返った。
大神が口を開く。
「ワンセットマッチ、才徳トゥサーブプレイ」
宮向の膝がぐ、と曲がる。
トスがあがる。大神が息を吐き、ボールが放たれる。
ここに、県大会予選才徳学園対柳葉高校第一試合の幕が上がった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる