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第三章
37話 親子のワガママ
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「目、合っちゃった」
「カッコい~」
と、スカートをはためかせて廊下を駆けゆく後輩女子を見送って、伊織はとなりで窓枠に肘をかける倉持に目を向けた。当の彼は居心地わるそうに口を尖らせて短髪を掻きむしっている。
先日の県大会で優勝してからというもの、テニス部を見る才徳学園高等部女子のようすがおかしい。
「モテモテやん」
「そんなんじゃねーよ。テニス部ってブランドでキャーキャー言ってるだけだ、すぐ終わるよ」
「べつに減るもんじゃなし、数少ないモテ期楽しんだったらええのに。男は禿げたら一気にモテなくなるねんで。味楽のおっちゃん見たやろ」
「数少ないとかいうなっていうかやっぱ俺って禿げるかな? 前、杉山にも言われたんだよな──つか味楽の大将はあれ禿げてんじゃなくてスキンヘッドだろ」
「スキンヘッドなんてハゲ隠しやん。でも倉持くんは禿げへんおもうよ、髪の毛健康的やもん」
と伊織が倉持の短髪に手をのばすと、遠くから女子生徒の視線が刺さった。どうやらすがたこそ視界には入らねど、そこかしこで見られているらしい。
困惑した顔で手を引っ込める伊織に、倉持はフンと鼻をならす。
「べつに気にすんなよ。大神くらいになるとファンクラブが黙ってねえだろうけど、俺なんかマジで一過性のブームだから」
「大神の、ふぁ?」
「なんだ知らねーの、大神のファンクラブはあいつが入学してすぐに出来てたぜ。ホント、女の好みって単純明快だよな」
「高校生の分際でファンクラブてなんやねん。そんなもんあれやで、キムタクとか中居くんレベルやで!」
「アイツはすべてが規格外だから」
と肩をすくめたとき、廊下の奥からこちらを視認するや駆けてくる女子──いや、制服は男子のものだが──がひとり。姫川朝陽だった。そのうしろからは蜂谷がのったりと歩いてくる。さらにそのうしろには、数名の女子生徒が列をなしてふたりのようすをうかがっていた。
しかし姫川はいっさい気にならないのか、倉持と伊織の腕をがっしと握って、不服そうな声をあげた。
「おいお前ら聞いたかッ、修学旅行の話。京都とか奈良行っても朝練すんだってよ! 走り込みとか筋トレとかだって。マジで大神って鬼だよな──」
「そりゃあそうだろ。関東大会まで二ヶ月、お前スタミナつけねーとよ」
「そうは言うけどさぁ」
「私立のくせに京都てシケとんな。国外行かへんの? まあでも、寺社仏閣見ながらのランニングはテンションもあがるやろ、楽しんどいで」
といった伊織に、ようやく合流した蜂谷が目を丸くした。
「なにを、そんな他人事みたいに」
「だってうち行かへんもん。修学旅行」
「エーッ」
姫川がさけぶ。
なんでだよッ、と肩をつかんで揺さぶる彼を抑えて、倉持が「ワケは」と眉を下げる。
伊織はけろりとした顔で
「お金ないから」
「は?」
「お金。ないから行かれへん」
とわらった。
※
バカヤロウ、とは味楽の大将の言葉。
伊織が修学旅行に参加しない、と姫川から聞いての第一声であった。
めずらしくテニス部の練習が休みになった日、姫川と倉持はわざわざ味楽まで押し掛けて、伊織の修学旅行事情について直談判しに来たのである。当の伊織は寝耳に水で、二階の自室でゴロゴロしていたところを大将の怒声で飛び起きたところだった。
うらめしそうに倉持と姫川を睨みつけ、カウンターに腰かける伊織は肩をちいさく丸めている。
「余計なこと言わんといてや──」
「そんなもん大人が工面するに決まってんだろ。なんで言わねえ!」
「だ、だっておっちゃんが言うてんで。うちをここに置く条件として、衣食住の面倒は見ても金銭的には甘やかさへんって」
「バッカおめー、俺が払うわきゃねえだろう。おめーの父親だよ!」
「それは──」
伊織の顔がわずかにこわばる。
いいか、と大将はふだんから凶悪な目をさらにするどくして伊織に凄んだ。
「伊織の気持ちも分からんでもない。だがおめーがどんなに嫌がったって、アイツと親子だって事実は変わらねえんだぞ。衣食住一緒にしたくねえっておめーのワガママは聞いてやってんだから、修学旅行の金を出させるくらいの親のワガママは許してやれ!」
「…………」
「香織さんにも言われたんだろう。仲良くしろって」
と、言われるや伊織は顔を伏せてふたたび二階の自室へ駆け上がっていった。取り残された倉持と姫川は困惑した顔で互いを見合う。なにか余計なことをしてしまったか──と、ふたりが同時に大将を見上げた。
一方の大将はちいさくため息をついてふたりに向き直り、頭を下げる。
「すまねえな、見苦しいところを。いやそれよりもよく教えてくれた。高校の修学旅行ってのぁ、二年次にやるもんなんだな。俺ァ高校なんて高尚なもんは知らねえからよ。まんまと見過ごすとこだった」
「伊織、わるいことしちまったかなおれ、……」
「なに、ありゃァ遅い反抗期みてえなもんだから、これでいいんだ。にしても西にいた頃のようすはよく知らねえが、アイツも苦労したんだろうなぁ──」
あの、と倉持が声を抑えてつぶやいた。
「カオリさんって?」
「伊織たちの母親だよ。何回か会ったことあったがキレーな人でなあ。立派な人だった、女手ひとつでふたりを立派に育てて」
「いまも大阪に住んでるんですか」
「え。……なんだ伊織、そういうこと言ってなかったのか。死んじまったんだよこのあいだ」
「…………」
倉持と姫川は絶句した。
高校生にとって親の死というのは、そうそう想像出来るものではなかった。なにを言おうにも、パクパクと口は動けど喉がふさがって声が出ない。やがて倉持はうつむき、姫川は絞り出すように
「このあいだ?」
と問うた。
「ああ、夏休みに入る少し前かな。だから夏休みはずいぶんバタバタしたみてえだよ。如月がプロを引退するって話があったろ。あれも、香織さんが死んじまったことがデカかったみてえで」
「…………」
「でも伊織のやつ──全然そんな、そぶり。なあ!」
「ああ──」
倉持はやっとの思いで返事をした。
もともと、と大将が虚ろな目でカウンターを見つめる。
「香織さんも身体が弱くて、入退院を繰り返していたらしいから、あの双子はどっかで覚悟してたんだろう」
「……だ、だからって」
姫川は首をふった。
初日から炸裂していた彼女の明るさを思い出していた。
「伊織が、如月を父だと思いたくない気持ちも分からんでもねえ。しかしアイツもアイツなりに父親やろうとがんばってんだ。伊織は知らねえだろうけどよ」
「…………」
「まあとにかく、修学旅行については心配するな。こっちでどうにでもしておくから」
「は、はい」
「あと、アイツの母親のことは──伊織が自分で言うまでほかのお仲間には黙っといてくれるかい。たぶんアイツは、同情されるのが嫌いだろうから」
「分かりました」
その日、倉持と姫川が店にいるあいだに伊織が降りてくることはなかった。彼女のなかにせめぐ葛藤を理解することは、いまのふたりには難しくて、どう声をかけるべきか分からないまま、
「またあしたな!」
と、階段下から声をかけるにとどまった。
その声にも返事はない。肩を落とす倉持と姫川に、大将はありがとう、とわらって見送った。
「カッコい~」
と、スカートをはためかせて廊下を駆けゆく後輩女子を見送って、伊織はとなりで窓枠に肘をかける倉持に目を向けた。当の彼は居心地わるそうに口を尖らせて短髪を掻きむしっている。
先日の県大会で優勝してからというもの、テニス部を見る才徳学園高等部女子のようすがおかしい。
「モテモテやん」
「そんなんじゃねーよ。テニス部ってブランドでキャーキャー言ってるだけだ、すぐ終わるよ」
「べつに減るもんじゃなし、数少ないモテ期楽しんだったらええのに。男は禿げたら一気にモテなくなるねんで。味楽のおっちゃん見たやろ」
「数少ないとかいうなっていうかやっぱ俺って禿げるかな? 前、杉山にも言われたんだよな──つか味楽の大将はあれ禿げてんじゃなくてスキンヘッドだろ」
「スキンヘッドなんてハゲ隠しやん。でも倉持くんは禿げへんおもうよ、髪の毛健康的やもん」
と伊織が倉持の短髪に手をのばすと、遠くから女子生徒の視線が刺さった。どうやらすがたこそ視界には入らねど、そこかしこで見られているらしい。
困惑した顔で手を引っ込める伊織に、倉持はフンと鼻をならす。
「べつに気にすんなよ。大神くらいになるとファンクラブが黙ってねえだろうけど、俺なんかマジで一過性のブームだから」
「大神の、ふぁ?」
「なんだ知らねーの、大神のファンクラブはあいつが入学してすぐに出来てたぜ。ホント、女の好みって単純明快だよな」
「高校生の分際でファンクラブてなんやねん。そんなもんあれやで、キムタクとか中居くんレベルやで!」
「アイツはすべてが規格外だから」
と肩をすくめたとき、廊下の奥からこちらを視認するや駆けてくる女子──いや、制服は男子のものだが──がひとり。姫川朝陽だった。そのうしろからは蜂谷がのったりと歩いてくる。さらにそのうしろには、数名の女子生徒が列をなしてふたりのようすをうかがっていた。
しかし姫川はいっさい気にならないのか、倉持と伊織の腕をがっしと握って、不服そうな声をあげた。
「おいお前ら聞いたかッ、修学旅行の話。京都とか奈良行っても朝練すんだってよ! 走り込みとか筋トレとかだって。マジで大神って鬼だよな──」
「そりゃあそうだろ。関東大会まで二ヶ月、お前スタミナつけねーとよ」
「そうは言うけどさぁ」
「私立のくせに京都てシケとんな。国外行かへんの? まあでも、寺社仏閣見ながらのランニングはテンションもあがるやろ、楽しんどいで」
といった伊織に、ようやく合流した蜂谷が目を丸くした。
「なにを、そんな他人事みたいに」
「だってうち行かへんもん。修学旅行」
「エーッ」
姫川がさけぶ。
なんでだよッ、と肩をつかんで揺さぶる彼を抑えて、倉持が「ワケは」と眉を下げる。
伊織はけろりとした顔で
「お金ないから」
「は?」
「お金。ないから行かれへん」
とわらった。
※
バカヤロウ、とは味楽の大将の言葉。
伊織が修学旅行に参加しない、と姫川から聞いての第一声であった。
めずらしくテニス部の練習が休みになった日、姫川と倉持はわざわざ味楽まで押し掛けて、伊織の修学旅行事情について直談判しに来たのである。当の伊織は寝耳に水で、二階の自室でゴロゴロしていたところを大将の怒声で飛び起きたところだった。
うらめしそうに倉持と姫川を睨みつけ、カウンターに腰かける伊織は肩をちいさく丸めている。
「余計なこと言わんといてや──」
「そんなもん大人が工面するに決まってんだろ。なんで言わねえ!」
「だ、だっておっちゃんが言うてんで。うちをここに置く条件として、衣食住の面倒は見ても金銭的には甘やかさへんって」
「バッカおめー、俺が払うわきゃねえだろう。おめーの父親だよ!」
「それは──」
伊織の顔がわずかにこわばる。
いいか、と大将はふだんから凶悪な目をさらにするどくして伊織に凄んだ。
「伊織の気持ちも分からんでもない。だがおめーがどんなに嫌がったって、アイツと親子だって事実は変わらねえんだぞ。衣食住一緒にしたくねえっておめーのワガママは聞いてやってんだから、修学旅行の金を出させるくらいの親のワガママは許してやれ!」
「…………」
「香織さんにも言われたんだろう。仲良くしろって」
と、言われるや伊織は顔を伏せてふたたび二階の自室へ駆け上がっていった。取り残された倉持と姫川は困惑した顔で互いを見合う。なにか余計なことをしてしまったか──と、ふたりが同時に大将を見上げた。
一方の大将はちいさくため息をついてふたりに向き直り、頭を下げる。
「すまねえな、見苦しいところを。いやそれよりもよく教えてくれた。高校の修学旅行ってのぁ、二年次にやるもんなんだな。俺ァ高校なんて高尚なもんは知らねえからよ。まんまと見過ごすとこだった」
「伊織、わるいことしちまったかなおれ、……」
「なに、ありゃァ遅い反抗期みてえなもんだから、これでいいんだ。にしても西にいた頃のようすはよく知らねえが、アイツも苦労したんだろうなぁ──」
あの、と倉持が声を抑えてつぶやいた。
「カオリさんって?」
「伊織たちの母親だよ。何回か会ったことあったがキレーな人でなあ。立派な人だった、女手ひとつでふたりを立派に育てて」
「いまも大阪に住んでるんですか」
「え。……なんだ伊織、そういうこと言ってなかったのか。死んじまったんだよこのあいだ」
「…………」
倉持と姫川は絶句した。
高校生にとって親の死というのは、そうそう想像出来るものではなかった。なにを言おうにも、パクパクと口は動けど喉がふさがって声が出ない。やがて倉持はうつむき、姫川は絞り出すように
「このあいだ?」
と問うた。
「ああ、夏休みに入る少し前かな。だから夏休みはずいぶんバタバタしたみてえだよ。如月がプロを引退するって話があったろ。あれも、香織さんが死んじまったことがデカかったみてえで」
「…………」
「でも伊織のやつ──全然そんな、そぶり。なあ!」
「ああ──」
倉持はやっとの思いで返事をした。
もともと、と大将が虚ろな目でカウンターを見つめる。
「香織さんも身体が弱くて、入退院を繰り返していたらしいから、あの双子はどっかで覚悟してたんだろう」
「……だ、だからって」
姫川は首をふった。
初日から炸裂していた彼女の明るさを思い出していた。
「伊織が、如月を父だと思いたくない気持ちも分からんでもねえ。しかしアイツもアイツなりに父親やろうとがんばってんだ。伊織は知らねえだろうけどよ」
「…………」
「まあとにかく、修学旅行については心配するな。こっちでどうにでもしておくから」
「は、はい」
「あと、アイツの母親のことは──伊織が自分で言うまでほかのお仲間には黙っといてくれるかい。たぶんアイツは、同情されるのが嫌いだろうから」
「分かりました」
その日、倉持と姫川が店にいるあいだに伊織が降りてくることはなかった。彼女のなかにせめぐ葛藤を理解することは、いまのふたりには難しくて、どう声をかけるべきか分からないまま、
「またあしたな!」
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