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第三章
48話 逃げたアカンで
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八ッ橋のお土産、と。
おもむろに鞄から箱を取り出した伊織は、となりに座る愛織に手渡した。
とある休日の午後、修学旅行のお土産を渡すためという名目で伊織は桜爛大附の近くまでやってきた。寮からほど近い『さくら公園』で落ち合ったのである。
八ッ橋はむかしから双子のお気に入りだった。案の定いつもは落ち着いた愛織も、八ッ橋を前にやったぁと無邪気にわらう。
「おかんのお墓にも供えて来た。まあ、全部うちが食べたけど」
「アハハッ。ええんよ、残したってカラスの餌になるだけや」
「やんな。あっ、あとたすくに会うてん。中学卒業以来やってんやんか、ほしたらバイクの免許も取ったいうて、わざわざバイクで宿まで遊びに来てくれたんよ」
「へえ。横峯くん元気してた?」
「えらい元気やった。いまは飛天金剛学院ていかつい名前のガッコ行っとんのやて」
というや、愛織はええっと口をおさえる。
「飛天金剛ってめっちゃ強豪やん。女子も強いからよう覚えてる。男子は大阪府大会も優勝したんちゃうかった?」
「した言うてはったな。あと、部長の桜庭虎太朗って人にも会うた。なんやめっちゃおもろい人やったで」
伊織は知らなかったが、愛織は納得したように頷いている。曰く、桜庭の名は関西高校テニス界においては相当有名なのだそうである。
横峯と桜庭がおなじチームでテニスをしていることにも驚きだが、なにより桜庭と杉山が知り合いであるのもスゴいといった。
「杉山くんってあんな感じやから見過ごしがちやけど──ホンマに実力スゴいんよね。関東に来てくれて良かったやん。桜庭、横峯、杉山がチームに揃うてたら桜爛も厳しい戦いになってたかも」
「そんな強いんか、桜庭って。……大神大丈夫かな」
「あ、やっぱりS1なんや。大丈夫よ、大神くんやったらまず劣らへん」
「うん。……」
と伊織がうつむいた。
その耳がわずかに朱いことに気が付いたのは、愛織が双子の姉だからだろうか。いや、いまの伊織はだれが見てもいつもとようすがおかしい。
どうしたのかと聞きかけて、愛織の心臓がふいにドキドキと高鳴るのを感じた。
(これは──)
じぶんの感情でないことはすぐにわかった。この感覚には覚えがある。──シンクロだ。
伊織がそのような経験をしたことがあるかは知らない。が、愛織はたまにあった。伊織が悲しいとき、嬉しいとき、その感情を共有するかのように自分の心まで時に悲しみ、時によろこぶ。
いまの感情もそれと似ている。
が、しかし伊織からはこれまで感じたことのない感情だ。おどろいた。そうなのか、と。
「伊織」
「んえ?」
「いや──関東大会、頑張ろな」
「あっ、ああ。うんもちろんや。て言ってもマネージャーが頑張ることなんてほとんどないけどな!」
「あら、でも──大神くんと試合してあげるんとちゃうの?」
「お、…………」
「私は大神くんと試合したときに分かったよ。あの人のテニスは私と似てる。あの人のテニスをこれ以上進化させるんやったら、やっぱり伊織のテニスを受けたほうがええって」
「な、なんで」
「伊織の、ホンマのテニス、たくさん勉強なるんよ」
「…………」
「桜爛に勝つんやろ。せやったら、四の五の言うとる暇はないとおもうけどな」
フ、とわらって愛織は立ち上がる。
これから人と会う約束があるのだという。伊織は一瞬閉口して、
「最近、体調は」
とたずねた。
愛織はにっこりわらって、力強くガッツポーズを見せた。
「この通り、調子ええよ」
「そか」
「伊織」
「ん?」
「じぶんの気持ちから逃げたアカンで」
「…………」
「向き合うて、受け入れる。何事もそこからやからね」
「────愛織」
「八ッ橋おおきに」ちらと伊織の手元に残ったもうひとつの土産袋を見る。
「ほな、気をつけて帰りよ」
愛織はパタパタと小走りに駆けていった。
(じぶんの気持ち。……)
分からない。
なぜ愛織がそんなことを言ったのかが分からない。そこにどのような意図があるのかも、分からない。だからといってそれを聞いたおのれの心もまた、分からなかった。
(いや)
分からない──ということはない。
本当は分かっている。
ふいに胸が締め付けられるのも、シングルスのゲームを拒むのも、胸中にくすぶる靄も。
「…………」
伊織はゆっくりと立ち上がり、携帯を取り出すとふるえる手を抑えて電話をかけた。
※
桜爛大附前に停められた黒のセダン。後部座席そばには運転手らしき初老の男が立っている。そのすがたに身を硬くする愛織に気がつくや、男は後部座席の扉を開けた。
そこから降り立つは、大神謙吾。
彼は愛織の手に八ッ橋が入った手提げ袋を見る。直前まで妹と会っていたことを察したか、大神はにやりとわらってドア上部に手を添えた。頭をぶつけないように、という配慮であろう。
愛織は一度運転手に頭を下げると、車体に傷をつけぬようにそろそろと車内へ乗り込んだ。するとそのとなりに大神もするりと乗ってくる。
扉はふたたび運転手が閉めた。
「ごめんね、待った?」
「いや」
「このあいだ伊織から、大神くんちは黒のリムジンで迎えに来るて聞いててん。ドキドキしてもた。よかった、ふつうの長さで」
「あれから伊織に『場末のラーメン屋にリムジンつけるな』と言われたんだよ。まあ、庶民には見慣れねえものだからだろうとおもって、今日はこの車にしてやったんだ」
「お心遣いどうもやで。それにしても、ホンマいろいろ迷惑かけてもうて──ごめんね。おおきに」
「迷惑なことなら、はなから提案してねえよ。出してくれ」
と、大神は運転手に声をかける。
シワひとつないスーツをきちりと着込んだ運転手は、やわらかい返事ののちゆっくりとアクセルを踏んだ。
おもむろに鞄から箱を取り出した伊織は、となりに座る愛織に手渡した。
とある休日の午後、修学旅行のお土産を渡すためという名目で伊織は桜爛大附の近くまでやってきた。寮からほど近い『さくら公園』で落ち合ったのである。
八ッ橋はむかしから双子のお気に入りだった。案の定いつもは落ち着いた愛織も、八ッ橋を前にやったぁと無邪気にわらう。
「おかんのお墓にも供えて来た。まあ、全部うちが食べたけど」
「アハハッ。ええんよ、残したってカラスの餌になるだけや」
「やんな。あっ、あとたすくに会うてん。中学卒業以来やってんやんか、ほしたらバイクの免許も取ったいうて、わざわざバイクで宿まで遊びに来てくれたんよ」
「へえ。横峯くん元気してた?」
「えらい元気やった。いまは飛天金剛学院ていかつい名前のガッコ行っとんのやて」
というや、愛織はええっと口をおさえる。
「飛天金剛ってめっちゃ強豪やん。女子も強いからよう覚えてる。男子は大阪府大会も優勝したんちゃうかった?」
「した言うてはったな。あと、部長の桜庭虎太朗って人にも会うた。なんやめっちゃおもろい人やったで」
伊織は知らなかったが、愛織は納得したように頷いている。曰く、桜庭の名は関西高校テニス界においては相当有名なのだそうである。
横峯と桜庭がおなじチームでテニスをしていることにも驚きだが、なにより桜庭と杉山が知り合いであるのもスゴいといった。
「杉山くんってあんな感じやから見過ごしがちやけど──ホンマに実力スゴいんよね。関東に来てくれて良かったやん。桜庭、横峯、杉山がチームに揃うてたら桜爛も厳しい戦いになってたかも」
「そんな強いんか、桜庭って。……大神大丈夫かな」
「あ、やっぱりS1なんや。大丈夫よ、大神くんやったらまず劣らへん」
「うん。……」
と伊織がうつむいた。
その耳がわずかに朱いことに気が付いたのは、愛織が双子の姉だからだろうか。いや、いまの伊織はだれが見てもいつもとようすがおかしい。
どうしたのかと聞きかけて、愛織の心臓がふいにドキドキと高鳴るのを感じた。
(これは──)
じぶんの感情でないことはすぐにわかった。この感覚には覚えがある。──シンクロだ。
伊織がそのような経験をしたことがあるかは知らない。が、愛織はたまにあった。伊織が悲しいとき、嬉しいとき、その感情を共有するかのように自分の心まで時に悲しみ、時によろこぶ。
いまの感情もそれと似ている。
が、しかし伊織からはこれまで感じたことのない感情だ。おどろいた。そうなのか、と。
「伊織」
「んえ?」
「いや──関東大会、頑張ろな」
「あっ、ああ。うんもちろんや。て言ってもマネージャーが頑張ることなんてほとんどないけどな!」
「あら、でも──大神くんと試合してあげるんとちゃうの?」
「お、…………」
「私は大神くんと試合したときに分かったよ。あの人のテニスは私と似てる。あの人のテニスをこれ以上進化させるんやったら、やっぱり伊織のテニスを受けたほうがええって」
「な、なんで」
「伊織の、ホンマのテニス、たくさん勉強なるんよ」
「…………」
「桜爛に勝つんやろ。せやったら、四の五の言うとる暇はないとおもうけどな」
フ、とわらって愛織は立ち上がる。
これから人と会う約束があるのだという。伊織は一瞬閉口して、
「最近、体調は」
とたずねた。
愛織はにっこりわらって、力強くガッツポーズを見せた。
「この通り、調子ええよ」
「そか」
「伊織」
「ん?」
「じぶんの気持ちから逃げたアカンで」
「…………」
「向き合うて、受け入れる。何事もそこからやからね」
「────愛織」
「八ッ橋おおきに」ちらと伊織の手元に残ったもうひとつの土産袋を見る。
「ほな、気をつけて帰りよ」
愛織はパタパタと小走りに駆けていった。
(じぶんの気持ち。……)
分からない。
なぜ愛織がそんなことを言ったのかが分からない。そこにどのような意図があるのかも、分からない。だからといってそれを聞いたおのれの心もまた、分からなかった。
(いや)
分からない──ということはない。
本当は分かっている。
ふいに胸が締め付けられるのも、シングルスのゲームを拒むのも、胸中にくすぶる靄も。
「…………」
伊織はゆっくりと立ち上がり、携帯を取り出すとふるえる手を抑えて電話をかけた。
※
桜爛大附前に停められた黒のセダン。後部座席そばには運転手らしき初老の男が立っている。そのすがたに身を硬くする愛織に気がつくや、男は後部座席の扉を開けた。
そこから降り立つは、大神謙吾。
彼は愛織の手に八ッ橋が入った手提げ袋を見る。直前まで妹と会っていたことを察したか、大神はにやりとわらってドア上部に手を添えた。頭をぶつけないように、という配慮であろう。
愛織は一度運転手に頭を下げると、車体に傷をつけぬようにそろそろと車内へ乗り込んだ。するとそのとなりに大神もするりと乗ってくる。
扉はふたたび運転手が閉めた。
「ごめんね、待った?」
「いや」
「このあいだ伊織から、大神くんちは黒のリムジンで迎えに来るて聞いててん。ドキドキしてもた。よかった、ふつうの長さで」
「あれから伊織に『場末のラーメン屋にリムジンつけるな』と言われたんだよ。まあ、庶民には見慣れねえものだからだろうとおもって、今日はこの車にしてやったんだ」
「お心遣いどうもやで。それにしても、ホンマいろいろ迷惑かけてもうて──ごめんね。おおきに」
「迷惑なことなら、はなから提案してねえよ。出してくれ」
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