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第四章
60話 サイコーじゃん
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松澤工業のD2ペアがコートに入る。
短く刈りあげた短髪頭が国見和寿、肩まで伸びた長髪をハーフアップにまとめあげたいかにもチャラそうな男が長峰光一である。
すでにコート入りしていた姫川を見るなり、長峰はギョッと目を見ひらいた。
「え、女子?」
「馬鹿。んなわけ──」国見が視線を姫川の胸元に落とす。「ないだろ」
「イヤめっちゃ可愛いな。オレぜんぜんイケる」
「マジで黙ってろおまえ。侮辱してんのとおなじだぞ」
──と、いう会話は姫川の耳には届かなかった。
間一髪のところで星丸が姫川の耳を手でふさいだためである。いまの会話を聞こうものなら、我を忘れたかのように殺意を込めて試合に臨もうとするだろう。傍から見ていた大神は顔をそらして笑いをこらえている。
なにも知らない姫川は星丸の手を払ってずいと前に出た。地面にラケットを突き立てる。トスだ。
「フィッチ?」
「あ、すんません。じゃあスムースで」
国見はすこし気まずそうな顔でつぶやいた。
不機嫌な声色を聞き、先ほどの会話が聞こえていたのだろうと考えたらしい。才徳メンバーからすれば姫川のコレは通常運転なのであるが。
姫川の手がくるりとラケットをまわす。
くるくる回ったラケットはやがてパタリと倒れた。ラケットエンブレムは裏を向いている。ラフだ。姫川は星丸を見ながら
「サーブ!」
と言った。
長峰が空を見上げる。今日は朝から曇天が続いているため、日光の向きはさほど気にならないだろう──と適当に自陣側のコートを選択した。
サービス練習に入るまで、長峰は姫川が女子なのではないかという期待をほんのり抱いていたようだが、姫川のサーブを受けた際にその想いはいっしゅんにして消えた。才徳一のパワープレイヤーが放つサーブの重さたるや──松工のメンバーにも劣らない。
「ワンセットマッチ 才徳トゥサーブプレイ!」
D2試合が、はじまった。
初手は姫川のサーブである。フェンスの外で観戦する蜂谷がノートをめくった。
「あの国見ってヤツは昨年の関東大会にもいたな。一年生なのにずいぶんいい球を打つ選手だとおもってマークしてたんだけど──まさかD2で出てくるとは」
「エッ、松工なんて昨年は当たるどころかブロックもちゃうかったやんけ。なんでマークしとんねん。コワッ」
「いい選手がいたら気になるだろ。こうやっていつか対戦することもあるわけだし」
「ヒェ──ハチと味方でよかったァ」
「そうだな。杉山が飛天金剛に行ってたら、徹底的に調べ上げてたところだった」
と蜂谷はほくそ笑んだが、ヘッと倉持が一笑に付す。
「味方の方が、なにをどこまで調べられてるのか気が気じゃねえぜ。まして俺と朝陽は小等部からおんなじだからなおさらだ。ま、いまさら隠すようなこともねーけど」
「最低限の節度はわきまえてますよ」
「どうだかねえ」
国見の持ち味は、屈強なフィジカルから放たれるパワーストロークと尋常じゃないスタミナである。対して長峰は器用なテクニックを駆使した繊細なボールさばきがおそろしい、という関東大会出場校のなかでもかなりバランスのとれたペアと言える。
選手情報を聞く天谷夏子は、不安げに唸った。
「強そうじゃない──」
「まあ、関東大会ですからね。県のときのように簡単にはいきませんよ」
「たしか姫川くんと星丸くんはスタミナが課題じゃなかった? 国見くんがスタミナおばけだなんて、大丈夫かしら」
たしかに県大会時、才徳学園レギュラーのなかでも特筆してスタミナに問題が見られたのが、この姫川・星丸ペアであった。逆をいえばスタミナが尽きる前にテクニックやフットワークで試合を制することができていた、ということでもある。
しかし関東大会ともなればそうもいくまい。県大会終了後からふたりは、スタミナ強化の練習を中心におこなってきた。
大丈夫ッスよ、と倉持はにっこりわらった。
「大神のスパルタメニューをずいぶん熱心にやりこんでましたから、ふたりとも」
「もともとストイックなとこあるさかいなァ。とくに星丸なんかは、大神が怪我したって聞いて責任感も出てきたみたいやし」
「責任感?」
「はい。これまでは、S1に大神がいてるって安心感があったんで、自分たちが若干ヘマしても取返しがきくやろうっちゅう思いもあったんやとおもいます。でも今大会ではそれが通用せえへん」
「ある意味、大神不出場ってピンチも俺たち才徳には必要だったのかもな」
しみじみとつぶやく倉持の脳裏には、県大会前に抱いていた焦燥が思い出される。みな大神頼りに練習をこなしていたことに、少なからず危機感をもっていた。それはおそらく自分自身も若干の甘えがあったのだろう──と、倉持はいまになって実感する。
蜂谷もおなじことを考えていたのだろう。
そうだな、と苦笑した。
「ゲーム才徳 ゲームカウント2-0」
出だしは好調だった。
なにより、星丸の高度なテクニックと姫川のフットワークが相手を牽制する。国見の打球には力での対抗を避けることで、体力の消耗を軽減させる。長峰については星丸が得意とする先読み──相手の動きを予測──することで、きわどいボールへの対処にまわる。
同時に、姫川の軽いフットワークによってポーチ頻度をあげ、才徳D2スローガンである『攻めは最大の防御』を体現した徹底攻撃戦へと持ち込んだ。
長峰がひきつった笑みを浮かべる。
「あの子、動きヤベーな!?」
「見かけによらずパワーもすげえしな。それにあっちの後輩も攻めるとこぜんぶ先回りされて──心折れそうだよったく」
「ちょっと、松工一の紳士がなにを情けないこと言ってんの。国見のスタミナ、舐めてないよオレは」
「ああ──こうなりゃ長期戦だな」
「オッケー頑張ろーぜ」
長峰は余裕の笑みで才徳ペア──とくに姫川へ熱い視線を送った。視線に気がついた姫川がンッと見つめ返す。
パチン、と。
きれいにウインクを送られた。
「…………」
一瞬呆気にとられた姫川。やがて、表情を無に変える。彼のまとう静謐な空気に星丸の背筋がサーッと凍った。
「ひ、姫川センパイ──つぎのサーブ、内角攻めますね?」
「ん? ああ。……ポーチは任せろよ」
「ハ、ハイ」
「廉也」
「はい?」
「なるべく速いの頼む。相手のリターン浮くようなやつ」
「やってみまーッス──」
ハイタッチをひとつ。
星丸はベースラインに下がり、相手方のサービスコートを見つめる。狙いはセンターオンライン。トスをあげる。グッと膝に力を込め、叩きつけるようにラケットを振り下ろした。
打球は狙いどおりの内角へ。強めの回転によって外に跳ねたボールに、リターンに入った国見が体勢を崩す。浮いた。
すかさず姫川がラケットを担ぎ、左手を上にかざす。足先は完全に狙っている。──松工前衛の長峰。
「ッアァ!」
と。
殺意のこもったスマッシュが、長峰の胴体わずか下に向かって閃光のごとく走った。長峰はあわててラケット面をからだの前に。しかし無理な体勢で受け止めるにはそのスマッシュは重すぎた。激しい音を立てて長峰のラケットを吹っ飛ばし、ボールは力なくネットにかかる。
「ふ、15-0」
主審の声がふるえる。
ナイスショット、と駆け寄る星丸の声もふるえた。
ハイタッチをしながら、姫川が長峰を睨み付ける。対する長峰は駆け来る国見をよそに、
「いいねェ、サイコーじゃん──」
と、わずかに頬を紅潮させていた。
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「え、女子?」
「馬鹿。んなわけ──」国見が視線を姫川の胸元に落とす。「ないだろ」
「イヤめっちゃ可愛いな。オレぜんぜんイケる」
「マジで黙ってろおまえ。侮辱してんのとおなじだぞ」
──と、いう会話は姫川の耳には届かなかった。
間一髪のところで星丸が姫川の耳を手でふさいだためである。いまの会話を聞こうものなら、我を忘れたかのように殺意を込めて試合に臨もうとするだろう。傍から見ていた大神は顔をそらして笑いをこらえている。
なにも知らない姫川は星丸の手を払ってずいと前に出た。地面にラケットを突き立てる。トスだ。
「フィッチ?」
「あ、すんません。じゃあスムースで」
国見はすこし気まずそうな顔でつぶやいた。
不機嫌な声色を聞き、先ほどの会話が聞こえていたのだろうと考えたらしい。才徳メンバーからすれば姫川のコレは通常運転なのであるが。
姫川の手がくるりとラケットをまわす。
くるくる回ったラケットはやがてパタリと倒れた。ラケットエンブレムは裏を向いている。ラフだ。姫川は星丸を見ながら
「サーブ!」
と言った。
長峰が空を見上げる。今日は朝から曇天が続いているため、日光の向きはさほど気にならないだろう──と適当に自陣側のコートを選択した。
サービス練習に入るまで、長峰は姫川が女子なのではないかという期待をほんのり抱いていたようだが、姫川のサーブを受けた際にその想いはいっしゅんにして消えた。才徳一のパワープレイヤーが放つサーブの重さたるや──松工のメンバーにも劣らない。
「ワンセットマッチ 才徳トゥサーブプレイ!」
D2試合が、はじまった。
初手は姫川のサーブである。フェンスの外で観戦する蜂谷がノートをめくった。
「あの国見ってヤツは昨年の関東大会にもいたな。一年生なのにずいぶんいい球を打つ選手だとおもってマークしてたんだけど──まさかD2で出てくるとは」
「エッ、松工なんて昨年は当たるどころかブロックもちゃうかったやんけ。なんでマークしとんねん。コワッ」
「いい選手がいたら気になるだろ。こうやっていつか対戦することもあるわけだし」
「ヒェ──ハチと味方でよかったァ」
「そうだな。杉山が飛天金剛に行ってたら、徹底的に調べ上げてたところだった」
と蜂谷はほくそ笑んだが、ヘッと倉持が一笑に付す。
「味方の方が、なにをどこまで調べられてるのか気が気じゃねえぜ。まして俺と朝陽は小等部からおんなじだからなおさらだ。ま、いまさら隠すようなこともねーけど」
「最低限の節度はわきまえてますよ」
「どうだかねえ」
国見の持ち味は、屈強なフィジカルから放たれるパワーストロークと尋常じゃないスタミナである。対して長峰は器用なテクニックを駆使した繊細なボールさばきがおそろしい、という関東大会出場校のなかでもかなりバランスのとれたペアと言える。
選手情報を聞く天谷夏子は、不安げに唸った。
「強そうじゃない──」
「まあ、関東大会ですからね。県のときのように簡単にはいきませんよ」
「たしか姫川くんと星丸くんはスタミナが課題じゃなかった? 国見くんがスタミナおばけだなんて、大丈夫かしら」
たしかに県大会時、才徳学園レギュラーのなかでも特筆してスタミナに問題が見られたのが、この姫川・星丸ペアであった。逆をいえばスタミナが尽きる前にテクニックやフットワークで試合を制することができていた、ということでもある。
しかし関東大会ともなればそうもいくまい。県大会終了後からふたりは、スタミナ強化の練習を中心におこなってきた。
大丈夫ッスよ、と倉持はにっこりわらった。
「大神のスパルタメニューをずいぶん熱心にやりこんでましたから、ふたりとも」
「もともとストイックなとこあるさかいなァ。とくに星丸なんかは、大神が怪我したって聞いて責任感も出てきたみたいやし」
「責任感?」
「はい。これまでは、S1に大神がいてるって安心感があったんで、自分たちが若干ヘマしても取返しがきくやろうっちゅう思いもあったんやとおもいます。でも今大会ではそれが通用せえへん」
「ある意味、大神不出場ってピンチも俺たち才徳には必要だったのかもな」
しみじみとつぶやく倉持の脳裏には、県大会前に抱いていた焦燥が思い出される。みな大神頼りに練習をこなしていたことに、少なからず危機感をもっていた。それはおそらく自分自身も若干の甘えがあったのだろう──と、倉持はいまになって実感する。
蜂谷もおなじことを考えていたのだろう。
そうだな、と苦笑した。
「ゲーム才徳 ゲームカウント2-0」
出だしは好調だった。
なにより、星丸の高度なテクニックと姫川のフットワークが相手を牽制する。国見の打球には力での対抗を避けることで、体力の消耗を軽減させる。長峰については星丸が得意とする先読み──相手の動きを予測──することで、きわどいボールへの対処にまわる。
同時に、姫川の軽いフットワークによってポーチ頻度をあげ、才徳D2スローガンである『攻めは最大の防御』を体現した徹底攻撃戦へと持ち込んだ。
長峰がひきつった笑みを浮かべる。
「あの子、動きヤベーな!?」
「見かけによらずパワーもすげえしな。それにあっちの後輩も攻めるとこぜんぶ先回りされて──心折れそうだよったく」
「ちょっと、松工一の紳士がなにを情けないこと言ってんの。国見のスタミナ、舐めてないよオレは」
「ああ──こうなりゃ長期戦だな」
「オッケー頑張ろーぜ」
長峰は余裕の笑みで才徳ペア──とくに姫川へ熱い視線を送った。視線に気がついた姫川がンッと見つめ返す。
パチン、と。
きれいにウインクを送られた。
「…………」
一瞬呆気にとられた姫川。やがて、表情を無に変える。彼のまとう静謐な空気に星丸の背筋がサーッと凍った。
「ひ、姫川センパイ──つぎのサーブ、内角攻めますね?」
「ん? ああ。……ポーチは任せろよ」
「ハ、ハイ」
「廉也」
「はい?」
「なるべく速いの頼む。相手のリターン浮くようなやつ」
「やってみまーッス──」
ハイタッチをひとつ。
星丸はベースラインに下がり、相手方のサービスコートを見つめる。狙いはセンターオンライン。トスをあげる。グッと膝に力を込め、叩きつけるようにラケットを振り下ろした。
打球は狙いどおりの内角へ。強めの回転によって外に跳ねたボールに、リターンに入った国見が体勢を崩す。浮いた。
すかさず姫川がラケットを担ぎ、左手を上にかざす。足先は完全に狙っている。──松工前衛の長峰。
「ッアァ!」
と。
殺意のこもったスマッシュが、長峰の胴体わずか下に向かって閃光のごとく走った。長峰はあわててラケット面をからだの前に。しかし無理な体勢で受け止めるにはそのスマッシュは重すぎた。激しい音を立てて長峰のラケットを吹っ飛ばし、ボールは力なくネットにかかる。
「ふ、15-0」
主審の声がふるえる。
ナイスショット、と駆け寄る星丸の声もふるえた。
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