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第五章
100話 慢心
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本能的に相性のいい人間というのはいるもので。
播磨十郎太にとってそれが、中津川鉄心と七浦愛織だった。
中津川とは中学のテニス部で出逢った。これまでも本能で生きてきた播磨は、中津川とラリーを一球交わした瞬間に胸が高鳴るほどの共感をおぼえたのだった。そのときの衝撃はいまも忘れることはない。
元来シングルスよりはダブルスが好きだったこともあり、播磨は中津川とダブルスを組むためにコーチや顧問によく掛け合った。その努力が功を奏したか、公式試合でも次第に中津川とのペアが多くなり、中学二年にあがるころにはすっかり桜爛大附属中学のテニス部内では名ペアという立場を確立したのであった。
それからおよそ五年。
順調にふたりのダブルスを作りあげていったことで、公式試合でも結果がついてきた。いまでは全国上位ペアとして高体連でも名が挙がるほど。とはいえ播磨と中津川は名声などに興味はない。ただ、ふたりでやるダブルスがたのしかった。
そんなときである。七浦愛織が入部してきたのは。
例にもれず、いまでも本能で生きてきた播磨は七浦愛織を見た瞬間に、あのころとおなじ衝撃を味わった。彼女はあまり身体が丈夫じゃないようで、練習に参加することはあまりなかったけれど、準レギュラーとの試合を見たときはそのテクニック力に仰天したほどである。
──彼女にも、忘れられないダブルスペアがいるらしかった。
「ずっとむかし。中学にあがってからはまったくやらなくなったんやけど、私はいまでもおぼえてる。またやりたいな」
愛織はすこし寂しそうに言った。
それが、双子の妹を指していることは中津川の指摘で分かった。唯一無二のペアとダブルスが出来なくなる未来など考えられない播磨にとって、その寂しさは胸に刺さり、いつか彼女がふたたびダブルスが出来るようになればいいと願っていた。
昏睡状態から回復した愛織と話したことがある。
彼女は、播磨と中津川のダブルスについてこう言った。
「ふたりのダブルスを見ていると、どうしても自分と重ねてしまうんよ。どうかふたりは時間の許すかぎり──ダブルスを続けてね。そしてどこまでも勝ち続けてね」
と。
そのときの播磨は安堵の涙でぐちゃぐちゃだったけれど、代わりに中津川がしっかりとうなずいてくれた。彼女は散る間際の桜のようにハッとするほどうつくしくわらっていた。
────。
桜爛D1に死角なし。
この五年、互いに背中を預けてやってきた。恐れるものはなにもない。
(七浦──見てろ)
播磨は前衛。
うしろで杉山のサーブを待つ中津川を背中で感じる。
トスがあがる。コースはセンター。中津川のリターンが大きくクロスへ返った。明前がポーチを見送ったのを横目に、播磨の肩がぴくりと動いた。からだがポーチに出ようとざわつく。この感覚は口で説明するのはむずかしいが、本能でつぎのボールが甘めのクロスに入ることを予感しているのである。
飛び出した。瞬間、杉山のボールが予想通りの甘めクロスに入る。播磨のポーチが相手の間をビシッと刺す。杉山は拾うだろう。しかしそこからあがってくるのはロブ。播磨はすでに構えている。
空高くあがったロブを見据え、播磨の目がぎらりと相手前衛──明前をとらえた。
容赦なく肩から振り下ろされたラケットがボールを叩く。スマッシュは明前の顔面へ。先ほどのハプニングがフラッシュバックしたのか、明前はあわててからだを避けた。しかしそのラケットはしっかりと捉えている。息も絶え絶えに返球されたボールを、逆クロスへドロップボレー。
強いスライス回転によって、ボールはコートへ沈んだ。
杉山も、明前も、もはやそのボールを追う意思はなく、コートから根が生えたように棒立ちのままボールを見つめるのみ。
「ゲームセット ウォンバイ桜爛 ゲームカウント7-5」
審判コールによって、試合は終結。
ベースラインから駆けてきた中津川とハイタッチを交わし、播磨は明前に歩み寄った。
「おい」
「…………」
「目、わるかったな」
播磨はどんぐり眼を見ひらいて言った。
対する明前は、先ほどよりもずいぶんと腫れあがった目元を抑えて口角をあげる。
「いや──もともと挑発したのは自分なんで。こちらこそ、危険球すみませんでした」
「あれ知ってるよ。七浦印の殺人ショットだろ」
「え」
「うちの七浦が打ってるのを見たことあるんだ」
「あ、愛織さんが?」
「あの心根まで綺麗そうな愛織が、あない危険球打つことあるんかい」
杉山もおどろいたように割って入る。思い出したのか、中津川は無音でわらった。
ああ、と播磨も空を見上げてわらう。
「ああ見えて──テニスになるとけっこうお転婆だったな。なあ鉄」
「…………ああ。そうだな」
こうして、D1は桜爛に白星をもたらした。
団体戦結果は桜爛リードの2-1。残る試合はシングルス二試合のみ、である。
※
黒鋼高校の黒田と飛天金剛の南は、顔見知りである。昨年度の全国大会個人戦で一度対戦したことがあるのだ。
ふたりは挨拶もそこそこにひとつの試合に集中した。──無論、仙堂対倉持のS2試合である。
この試合に注目するは彼らだけではない。才徳応援団の杏奈や松工の馬場園、倉持の担任である神村も身をのり出して観戦している。
倉持って、と南がぼんやりつぶやいた。
「ふしぎなヤツやんな」
続きを待つ黒田だが、南はふと口をつぐんで考え込む。しびれを切らしてどういう意味か問うと、彼は思い出したようにまた口をひらいた。
クールで冷静に見える彼だが、ただマイペースなだけらしい。
「あのプレー見てると、胸打たれるわ──」
「胸?」
「ほら。…………」
「…………」
「…………」
「なんばい!」
「あ、せや。はじめてのおつかいってあるやろ。あれぐっとこおへん? ちんまい子ォが一所懸命買い物袋引きずってひとりで気張って」
「ああ──」
「あれ見とるときみたいな感情なんねん。なんでやろなー……」
といって南はまた閉口した。
黒田にはよく分からない感覚だったが、倉持のプレーに魅せられるという意味では同意だった。昨日、彼と対戦して感じたことは『気持ちがよい』というもの。倉持のテニスはとにかく真っ直ぐぶつかってくるので、対するこちら側も真っ正面から立ち向かうことができる。
対して桜爛仙堂のテニスは、裏の裏をかくような頭脳プレー。倉持との相性は最悪だ。──が、しかしゲームスコアは6-6のタイブレークに突入したところ。昨年度の全国大会に比べたら比較にならぬほど食らいついている。
──仙堂ッ。
昨年度の全国大会初戦。
当時S3で対決した仙堂と倉持は、6-3というスコアで仙堂が勝利した。その際、倉持が涙を瞳いっぱいに浮かべながら呼びかけてきたことがある。
「来年は見てろ。ぜったいお前に勝ってやるからな!」
と。
もとより、物事に熱くなることが稀有な仙堂にとって、格下ともいえた倉持の挑戦的な瞳はもの珍しく、またうらやましくもあった。よく一度の勝負でそこまで熱くなれるものだ──と。
(おもえば、眩しくすらあったな)
仙堂の口角があがる。
なるほどここまで十二ゲームを終え、タイブレークまできた今になって、倉持の著しい成長が感じられる。前回の試合ではすこし揺さぶれば途端にプレーがガタガタに崩れていったというのに、十二ゲームという長丁場になってもいまだに彼のプレーは寸分もブレがない。
リターンのためこちらをじっと見つめる彼の瞳は、むしろこれからが本番だと言いたげにギラギラと光を包有する。
(スタミナだけは化け物級だな。……)
タイブレークカウント1-0の仙堂サーブ。
ファーストがネットにかかった。ここにきて初めてのサーブミスである。セカンドサーブは内角に入るも、ファーストに比べるとスピードが劣った。倉持のリターンはきわどいコースに入る。
(俺を振ろうとはいい度胸だッ)
仙堂は逆クロスへ向けてストロークを放った。が、コースは甘くセンター寄りへ。
(くそ)
舌打ちをして、ふたたび倉持の返球を左奥へ放つ。しかしそれもまた倉持の足元へ落ちた。どういうことだ──と頭で考える仙堂。しかし考えるまでもなく、その答えは自身の中にあった。だるく重い利き腕と鉛がついたようなふくらはぎの感覚。気付きたくはなかった、が。
(スタミナが、……)
ラリーを打ち合う仙堂の息が荒くなる。
見るかぎり、倉持には余裕がある。むしろタイブレークに入ってから彼のコントロールテクニックが格段にあがった気すらする。
(生意気になりやがって──)
脳裏によぎった敗北の二文字。
まさか、自分が負けるはずはない。格下の倉持に。格下の──。
────。
「ゲームセット ウォンバイ才徳 ゲームカウント7-6 タイブレークカウント7-5」
敗因は、と聞かれたら。
仙堂は迷いなくこう答えるだろう。
「慢心」
と。
播磨十郎太にとってそれが、中津川鉄心と七浦愛織だった。
中津川とは中学のテニス部で出逢った。これまでも本能で生きてきた播磨は、中津川とラリーを一球交わした瞬間に胸が高鳴るほどの共感をおぼえたのだった。そのときの衝撃はいまも忘れることはない。
元来シングルスよりはダブルスが好きだったこともあり、播磨は中津川とダブルスを組むためにコーチや顧問によく掛け合った。その努力が功を奏したか、公式試合でも次第に中津川とのペアが多くなり、中学二年にあがるころにはすっかり桜爛大附属中学のテニス部内では名ペアという立場を確立したのであった。
それからおよそ五年。
順調にふたりのダブルスを作りあげていったことで、公式試合でも結果がついてきた。いまでは全国上位ペアとして高体連でも名が挙がるほど。とはいえ播磨と中津川は名声などに興味はない。ただ、ふたりでやるダブルスがたのしかった。
そんなときである。七浦愛織が入部してきたのは。
例にもれず、いまでも本能で生きてきた播磨は七浦愛織を見た瞬間に、あのころとおなじ衝撃を味わった。彼女はあまり身体が丈夫じゃないようで、練習に参加することはあまりなかったけれど、準レギュラーとの試合を見たときはそのテクニック力に仰天したほどである。
──彼女にも、忘れられないダブルスペアがいるらしかった。
「ずっとむかし。中学にあがってからはまったくやらなくなったんやけど、私はいまでもおぼえてる。またやりたいな」
愛織はすこし寂しそうに言った。
それが、双子の妹を指していることは中津川の指摘で分かった。唯一無二のペアとダブルスが出来なくなる未来など考えられない播磨にとって、その寂しさは胸に刺さり、いつか彼女がふたたびダブルスが出来るようになればいいと願っていた。
昏睡状態から回復した愛織と話したことがある。
彼女は、播磨と中津川のダブルスについてこう言った。
「ふたりのダブルスを見ていると、どうしても自分と重ねてしまうんよ。どうかふたりは時間の許すかぎり──ダブルスを続けてね。そしてどこまでも勝ち続けてね」
と。
そのときの播磨は安堵の涙でぐちゃぐちゃだったけれど、代わりに中津川がしっかりとうなずいてくれた。彼女は散る間際の桜のようにハッとするほどうつくしくわらっていた。
────。
桜爛D1に死角なし。
この五年、互いに背中を預けてやってきた。恐れるものはなにもない。
(七浦──見てろ)
播磨は前衛。
うしろで杉山のサーブを待つ中津川を背中で感じる。
トスがあがる。コースはセンター。中津川のリターンが大きくクロスへ返った。明前がポーチを見送ったのを横目に、播磨の肩がぴくりと動いた。からだがポーチに出ようとざわつく。この感覚は口で説明するのはむずかしいが、本能でつぎのボールが甘めのクロスに入ることを予感しているのである。
飛び出した。瞬間、杉山のボールが予想通りの甘めクロスに入る。播磨のポーチが相手の間をビシッと刺す。杉山は拾うだろう。しかしそこからあがってくるのはロブ。播磨はすでに構えている。
空高くあがったロブを見据え、播磨の目がぎらりと相手前衛──明前をとらえた。
容赦なく肩から振り下ろされたラケットがボールを叩く。スマッシュは明前の顔面へ。先ほどのハプニングがフラッシュバックしたのか、明前はあわててからだを避けた。しかしそのラケットはしっかりと捉えている。息も絶え絶えに返球されたボールを、逆クロスへドロップボレー。
強いスライス回転によって、ボールはコートへ沈んだ。
杉山も、明前も、もはやそのボールを追う意思はなく、コートから根が生えたように棒立ちのままボールを見つめるのみ。
「ゲームセット ウォンバイ桜爛 ゲームカウント7-5」
審判コールによって、試合は終結。
ベースラインから駆けてきた中津川とハイタッチを交わし、播磨は明前に歩み寄った。
「おい」
「…………」
「目、わるかったな」
播磨はどんぐり眼を見ひらいて言った。
対する明前は、先ほどよりもずいぶんと腫れあがった目元を抑えて口角をあげる。
「いや──もともと挑発したのは自分なんで。こちらこそ、危険球すみませんでした」
「あれ知ってるよ。七浦印の殺人ショットだろ」
「え」
「うちの七浦が打ってるのを見たことあるんだ」
「あ、愛織さんが?」
「あの心根まで綺麗そうな愛織が、あない危険球打つことあるんかい」
杉山もおどろいたように割って入る。思い出したのか、中津川は無音でわらった。
ああ、と播磨も空を見上げてわらう。
「ああ見えて──テニスになるとけっこうお転婆だったな。なあ鉄」
「…………ああ。そうだな」
こうして、D1は桜爛に白星をもたらした。
団体戦結果は桜爛リードの2-1。残る試合はシングルス二試合のみ、である。
※
黒鋼高校の黒田と飛天金剛の南は、顔見知りである。昨年度の全国大会個人戦で一度対戦したことがあるのだ。
ふたりは挨拶もそこそこにひとつの試合に集中した。──無論、仙堂対倉持のS2試合である。
この試合に注目するは彼らだけではない。才徳応援団の杏奈や松工の馬場園、倉持の担任である神村も身をのり出して観戦している。
倉持って、と南がぼんやりつぶやいた。
「ふしぎなヤツやんな」
続きを待つ黒田だが、南はふと口をつぐんで考え込む。しびれを切らしてどういう意味か問うと、彼は思い出したようにまた口をひらいた。
クールで冷静に見える彼だが、ただマイペースなだけらしい。
「あのプレー見てると、胸打たれるわ──」
「胸?」
「ほら。…………」
「…………」
「…………」
「なんばい!」
「あ、せや。はじめてのおつかいってあるやろ。あれぐっとこおへん? ちんまい子ォが一所懸命買い物袋引きずってひとりで気張って」
「ああ──」
「あれ見とるときみたいな感情なんねん。なんでやろなー……」
といって南はまた閉口した。
黒田にはよく分からない感覚だったが、倉持のプレーに魅せられるという意味では同意だった。昨日、彼と対戦して感じたことは『気持ちがよい』というもの。倉持のテニスはとにかく真っ直ぐぶつかってくるので、対するこちら側も真っ正面から立ち向かうことができる。
対して桜爛仙堂のテニスは、裏の裏をかくような頭脳プレー。倉持との相性は最悪だ。──が、しかしゲームスコアは6-6のタイブレークに突入したところ。昨年度の全国大会に比べたら比較にならぬほど食らいついている。
──仙堂ッ。
昨年度の全国大会初戦。
当時S3で対決した仙堂と倉持は、6-3というスコアで仙堂が勝利した。その際、倉持が涙を瞳いっぱいに浮かべながら呼びかけてきたことがある。
「来年は見てろ。ぜったいお前に勝ってやるからな!」
と。
もとより、物事に熱くなることが稀有な仙堂にとって、格下ともいえた倉持の挑戦的な瞳はもの珍しく、またうらやましくもあった。よく一度の勝負でそこまで熱くなれるものだ──と。
(おもえば、眩しくすらあったな)
仙堂の口角があがる。
なるほどここまで十二ゲームを終え、タイブレークまできた今になって、倉持の著しい成長が感じられる。前回の試合ではすこし揺さぶれば途端にプレーがガタガタに崩れていったというのに、十二ゲームという長丁場になってもいまだに彼のプレーは寸分もブレがない。
リターンのためこちらをじっと見つめる彼の瞳は、むしろこれからが本番だと言いたげにギラギラと光を包有する。
(スタミナだけは化け物級だな。……)
タイブレークカウント1-0の仙堂サーブ。
ファーストがネットにかかった。ここにきて初めてのサーブミスである。セカンドサーブは内角に入るも、ファーストに比べるとスピードが劣った。倉持のリターンはきわどいコースに入る。
(俺を振ろうとはいい度胸だッ)
仙堂は逆クロスへ向けてストロークを放った。が、コースは甘くセンター寄りへ。
(くそ)
舌打ちをして、ふたたび倉持の返球を左奥へ放つ。しかしそれもまた倉持の足元へ落ちた。どういうことだ──と頭で考える仙堂。しかし考えるまでもなく、その答えは自身の中にあった。だるく重い利き腕と鉛がついたようなふくらはぎの感覚。気付きたくはなかった、が。
(スタミナが、……)
ラリーを打ち合う仙堂の息が荒くなる。
見るかぎり、倉持には余裕がある。むしろタイブレークに入ってから彼のコントロールテクニックが格段にあがった気すらする。
(生意気になりやがって──)
脳裏によぎった敗北の二文字。
まさか、自分が負けるはずはない。格下の倉持に。格下の──。
────。
「ゲームセット ウォンバイ才徳 ゲームカウント7-6 タイブレークカウント7-5」
敗因は、と聞かれたら。
仙堂は迷いなくこう答えるだろう。
「慢心」
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