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本編
引き継ぎとその後
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結論から言うと、面倒事を押し付けられたレティーナたちは、やはり、と言うべきか、せっかく落ち着いていたのに、またハイドライドに絡まれる日々に戻ってしまった。
しかし、彼の取り巻きは例の一件以来人数が減ったこともあり、実害はそんなに無いというのが現状ではある。
と、言うよりも生徒会の引継ぎやマクルスたちの卒業式の準備など、やることが多すぎて一々相手などしている暇が無い、と言うのが本当のところなのだが・・・。
「ラナンキュラス!ギルバートと手を組んで何を企んでいる!本来なら僕が生徒会長だというのに、奴を会長にする代わりにどんな取引をした!」
とか、
「ギルバート!ラナンキュラスと手を組んで、僕を王位から遠ざける気だな!」
等々。
一応ツッコミを入れるのなら、王位も何も、王太子には第一王子がとっくの昔に決まっているし、彼は異母弟と違って優秀なので、その地位が揺らぐことはまず無い、とだけは言っておきたい。
昼休憩や放課後、時間を見つけては二人の元にやってきては威嚇する仔犬よろしくキャンキャンと吼えては去っていく。
いや、仔犬のほうがずっと可愛らしいが。
「しかし、殿下も毎日毎日飽きないものだねぇ」
生徒会室の横にある応接室で、最近貴重な休憩を取っていると、引継ぎを終えたマクルスが呆れたように言いながら、顔を出した。
「本当ですよ。最近ではレティやギルバート様だけではなく他の生徒会役員にまで突っかかってくるんですから」
心底うんざりしたようにそう返したのは、レティ同様生徒会へと入ったクレア、そして彼女の言葉に何度も頷いているのは同じく生徒会に入った一学年下のビオラ・ロンギカンファ。
彼女はリリアーナの友人で主席だったので、来年度のことを考えレティーナがスカウトしてきた。
リリアーナも入りたがってはいたが、一応大丈夫だとは思いつつも記憶にあるゲームのことを考えて遠慮してもらった。
その代わり、と言うわけでもないが、プリシアとアイリスには彼女の様子を気にかけてもらえるように頼んではある。
まぁ、二人とも面倒見の良い性格をしているので慕ってくる後輩を無碍にするようなことは無いけれど。
ちなみに、プリシアを生徒会へ誘わなかったら周りからとても驚かれた。
・・・いくら仲が良いからといって四六時中一緒にいるわけではないのだけれど。そんなに私とシアはワンセットに思われていたのかと少々驚いたりもした。
まぁ、彼女と、そして彼女の兄であるルドベキスには他の生徒や殿下にバレない範囲での学園内の巡回をお願いしてもあるし。
さすがの私もこうも生徒会のことで忙しくては殿下がまた何かやらかさないか監視などしている時間は、はっきり言ってないのである。
ホント、王太子殿下の人使いの荒さに辟易してしまう。
とりあえず、卒業式の方の手配はほとんど終わっている。
まぁ、こちらに関しては先生方の手伝いが主なのだけれど。
それでも、学園に在席する生徒の親(主に貴族)が一同に会するわけだから、会場での手配だけでも大変なことに変わりは無いのだけれど・・・。
むしろその後のパーティーの手配の方が大変である。
どこの劇団や楽団を呼ぶか、立食の形になるとはいえ、料理の手配や飲み物の手配、女性用のサロンに男性用のサロン、学園で行われることとはいえ、それは社交界の縮小版。
パーティーに参加するのは生徒だけとは言え、どのような采配を振るうかによって今後の生徒会の評価が変わるのだから手を抜くわけにはいかないのだ。
しかし、彼の取り巻きは例の一件以来人数が減ったこともあり、実害はそんなに無いというのが現状ではある。
と、言うよりも生徒会の引継ぎやマクルスたちの卒業式の準備など、やることが多すぎて一々相手などしている暇が無い、と言うのが本当のところなのだが・・・。
「ラナンキュラス!ギルバートと手を組んで何を企んでいる!本来なら僕が生徒会長だというのに、奴を会長にする代わりにどんな取引をした!」
とか、
「ギルバート!ラナンキュラスと手を組んで、僕を王位から遠ざける気だな!」
等々。
一応ツッコミを入れるのなら、王位も何も、王太子には第一王子がとっくの昔に決まっているし、彼は異母弟と違って優秀なので、その地位が揺らぐことはまず無い、とだけは言っておきたい。
昼休憩や放課後、時間を見つけては二人の元にやってきては威嚇する仔犬よろしくキャンキャンと吼えては去っていく。
いや、仔犬のほうがずっと可愛らしいが。
「しかし、殿下も毎日毎日飽きないものだねぇ」
生徒会室の横にある応接室で、最近貴重な休憩を取っていると、引継ぎを終えたマクルスが呆れたように言いながら、顔を出した。
「本当ですよ。最近ではレティやギルバート様だけではなく他の生徒会役員にまで突っかかってくるんですから」
心底うんざりしたようにそう返したのは、レティ同様生徒会へと入ったクレア、そして彼女の言葉に何度も頷いているのは同じく生徒会に入った一学年下のビオラ・ロンギカンファ。
彼女はリリアーナの友人で主席だったので、来年度のことを考えレティーナがスカウトしてきた。
リリアーナも入りたがってはいたが、一応大丈夫だとは思いつつも記憶にあるゲームのことを考えて遠慮してもらった。
その代わり、と言うわけでもないが、プリシアとアイリスには彼女の様子を気にかけてもらえるように頼んではある。
まぁ、二人とも面倒見の良い性格をしているので慕ってくる後輩を無碍にするようなことは無いけれど。
ちなみに、プリシアを生徒会へ誘わなかったら周りからとても驚かれた。
・・・いくら仲が良いからといって四六時中一緒にいるわけではないのだけれど。そんなに私とシアはワンセットに思われていたのかと少々驚いたりもした。
まぁ、彼女と、そして彼女の兄であるルドベキスには他の生徒や殿下にバレない範囲での学園内の巡回をお願いしてもあるし。
さすがの私もこうも生徒会のことで忙しくては殿下がまた何かやらかさないか監視などしている時間は、はっきり言ってないのである。
ホント、王太子殿下の人使いの荒さに辟易してしまう。
とりあえず、卒業式の方の手配はほとんど終わっている。
まぁ、こちらに関しては先生方の手伝いが主なのだけれど。
それでも、学園に在席する生徒の親(主に貴族)が一同に会するわけだから、会場での手配だけでも大変なことに変わりは無いのだけれど・・・。
むしろその後のパーティーの手配の方が大変である。
どこの劇団や楽団を呼ぶか、立食の形になるとはいえ、料理の手配や飲み物の手配、女性用のサロンに男性用のサロン、学園で行われることとはいえ、それは社交界の縮小版。
パーティーに参加するのは生徒だけとは言え、どのような采配を振るうかによって今後の生徒会の評価が変わるのだから手を抜くわけにはいかないのだ。
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