40 / 140
新人魔導師、特訓する
同日、第5研究所発掘調査について
しおりを挟む
いい話と、悪い話。一体何のことだろうか。わかっていないのは天音だけのようで、夏希はつまらなそうに毛先を弄っている。
「いい話ってのは、発掘の許可の話か?」
「察しがよくて助かるよ」
天音が配属された後、夏希はすぐに遺跡の発掘申請を出していたらしい。天音が転属していたらどうするのか。その問いに、彼女は「適当に誤魔化してやろうとしていた」と役人の目の前で言ってのけた。
「あたしがわかんねぇのは、その程度のコトをわざわざお前が言いに来たってトコだ。書面でいいだろ、んなモン」
「そうだね」
「ようするに、悪い話ってのがメインなんだろ?」
「ご明察」
話が長くなりそうな雰囲気を感じ取ったのか、夏希は天音を自身の横に座らせた。緊張のせいで、座っても体がカチコチである。
雅が用意したのか、テーブルの上には湯呑が置かれていた。温かな茶を一口飲んで息をつくと、真子は口を開いた。
「初め、上層部はこの申請を棄却するつもりだった」
「あ?」
「そう威嚇しないでおくれ。私はそれに反対したよ。基準は満たしている、ここで断るのはおかしいってね」
「それで? 回りくどいのは嫌いなんだよ、さっさとしてくれ」
夏希は足を組みながら話の続きを促した。
袖のラインを見る限り、魔導師としては復元師の夏希の方が上だ。しかし相手は魔導考古学省の役人。それも研究所の担当となれば、かなり位の高い人物だろう。そんな彼女を相手に、夏希は普段どおりの態度で接している。真子とは親しい仲なのかもしれない。
「そもそも上のオッサンどもはなんで棄却しようとした?」
「それは……」
真子はちらりと天音を見て、言いづらそうにしながらも答えた。
「伊藤天音魔導解読師の、急激な魔導生成値低下が理由だ。魔導師資格剥奪の恐れがあるから、と」
「私のせいで……」
「それは違うよ」
俯く天音の頭を、真子はそっと撫でた。流れるような、自然な仕草だ。下にきょうだいがいるのだろうか。
「オッサンどもはどうしてもあたしらに発掘させたくないらしい。だから難癖つけてやめさせようとしてんだ。別にお前のせいじゃねぇよ」
「そういうことさ。もし君の生成値が下がっていなくても、研修が終わるまでは難しいとでも言って断られていただろうよ」
「……はい」
「で? まさかこれが悪い話だとは言わねぇよな?」
話を変えるように、夏希が声を張り上げた。テーブルを叩く勢いで身を乗り出す。
「ああ、勿論違うよ。悪い話と言うのは、今回の発掘調査にはいくつか条件がつけられたということさ」
「あ? 出土品は全部第1研究所に提出しろってか?」
「いいや。それはないよ。ただかなり厄介だね。条件は2つ」
1つ目。発掘調査を行うのは、第5研究所が希望していた乙種遺跡ではなく、丙種遺跡にすること。遺跡にはそれぞれランクがつけられており、魔導資料が多く遺されているとされるものを上から甲乙丙の順で管理している。丙種遺跡は、規模も小さく出土品にはあまり期待できないとされている。
「ま、できりゃなんでもいい。発掘するってのが目的だからな」
「だろうね。だから私も特に何も言わなかったよ。問題は2つ目さ」
2つ目。発掘調査までに伊藤天音魔導解読師の階級を魔導解析師にすること。
「は?」
「ま、待ってください! 流石にそれは無理ですよ!」
魔導解析師になるには、適性値80以上が求められる。天音は卒業したときこそ75を記録していたが、現在は生成値の低下に伴い適性値も下がっていた。
「ちなみに、許可が調査は何日になった?」
「4月30日さ。そうでないと、所長が学会発表から『帰ってこない』だろう?」
「え?」
所長が学会発表でいないというのは、天音を監視するための嘘ではなかったのか。先日の所長の口ぶりだと、彼は初日から研究所にいたように思うのだが。
「上層部は誰も気づいていないけどね。人形に術をかけて誤魔化すの、やめた方がいいんじゃないかな。零の魔力量なら心配はないけど、学会だのなんだの、全部身代わりに行かせているだろう。バレたときが面倒じゃないか」
「はっ、んなモン気づかなかった方が悪いんだよ」
会話の内容から察するに、所長は外へ行かなければならない仕事は全て魔導で誤魔化しているということか。上層部は2人をできるだけ離そうとしているが、零も夏希もその考えにとっくに気づいている。身代わりの人形を送って離れたように見せ、実際は研究所に共にいて、監視の目を欺いているらしい。高難易度の術もそうだが、魔導考古学省を敵に回してもおかしくない行動に思わず身震いした。
「あと、休日を除くと2週間くらいだね。清水夏希魔導復元師殿の意見をお聞きしたいな。できそうかい?」
「……ああ、任せろ」
「なっ、副所長! それは無理なんじゃ……」
「天音」
「はい?」
「悪いが前言撤回。メニューは減らさねぇ、むしろ増やす。3週間でお前を魔導解析師にしてやる。覚悟しとけよ」
上のオッサンどもに一泡吹かせてやる。夏希の目はそう言っていた。
やる気を出した彼女を見て、真子が嬉しそうに笑う。
「久しぶりに見たよ、君のそんな顔。良かったね、伊藤さん。君、愛されてるじゃないか」
「殺されそうの間違いでは……?」
少なくともしごかれることは確定である。余計な条件を出した魔導考古学省を恨んだ。震えが止まらない。
「夏希は嫌いな人間にここまで尽くしたりしないよ。10年以上の付き合いなんだ、彼女のことはよくわかっているつもりだよ。だからね、伊藤さん」
「はい?」
「あの子を、どうか最後まで信じて、救って欲しい。私じゃあの子は救えなかった……」
「……え? すみません、どういうことですか?」
「……いや。気にしないでおくれ」
夏希を信じて欲しいと頼むのはわかるが、救うとはどういうことだろうか。目を瞬かせる天音だが、真子は穏やかに微笑むだけだった。
言うだけ言って満足したのか、真子は席を立った。
「突然悪かったね。今日はもう帰るよ」
「お見送りは必要ですかー?」
茶化すように夏希が問うた。それを無視して、真子は夏希に近づくと、彼女をそっと抱きしめた。真子の見た目の年齢からしてありえないが―天音には、その様子が親子のように見えた。
「じゃあね、夏希。いい子にしていなくてもいいけど、身体には気を付けるんだよ」
「……ああ」
抱きしめられたことに反発もせず、やけに素直に夏希は頷いた。
そのときの表情は、「副所長」でも「清水夏希」でもなく、ただの子どものようで、天音は何故か泣きそうになった。
「いい話ってのは、発掘の許可の話か?」
「察しがよくて助かるよ」
天音が配属された後、夏希はすぐに遺跡の発掘申請を出していたらしい。天音が転属していたらどうするのか。その問いに、彼女は「適当に誤魔化してやろうとしていた」と役人の目の前で言ってのけた。
「あたしがわかんねぇのは、その程度のコトをわざわざお前が言いに来たってトコだ。書面でいいだろ、んなモン」
「そうだね」
「ようするに、悪い話ってのがメインなんだろ?」
「ご明察」
話が長くなりそうな雰囲気を感じ取ったのか、夏希は天音を自身の横に座らせた。緊張のせいで、座っても体がカチコチである。
雅が用意したのか、テーブルの上には湯呑が置かれていた。温かな茶を一口飲んで息をつくと、真子は口を開いた。
「初め、上層部はこの申請を棄却するつもりだった」
「あ?」
「そう威嚇しないでおくれ。私はそれに反対したよ。基準は満たしている、ここで断るのはおかしいってね」
「それで? 回りくどいのは嫌いなんだよ、さっさとしてくれ」
夏希は足を組みながら話の続きを促した。
袖のラインを見る限り、魔導師としては復元師の夏希の方が上だ。しかし相手は魔導考古学省の役人。それも研究所の担当となれば、かなり位の高い人物だろう。そんな彼女を相手に、夏希は普段どおりの態度で接している。真子とは親しい仲なのかもしれない。
「そもそも上のオッサンどもはなんで棄却しようとした?」
「それは……」
真子はちらりと天音を見て、言いづらそうにしながらも答えた。
「伊藤天音魔導解読師の、急激な魔導生成値低下が理由だ。魔導師資格剥奪の恐れがあるから、と」
「私のせいで……」
「それは違うよ」
俯く天音の頭を、真子はそっと撫でた。流れるような、自然な仕草だ。下にきょうだいがいるのだろうか。
「オッサンどもはどうしてもあたしらに発掘させたくないらしい。だから難癖つけてやめさせようとしてんだ。別にお前のせいじゃねぇよ」
「そういうことさ。もし君の生成値が下がっていなくても、研修が終わるまでは難しいとでも言って断られていただろうよ」
「……はい」
「で? まさかこれが悪い話だとは言わねぇよな?」
話を変えるように、夏希が声を張り上げた。テーブルを叩く勢いで身を乗り出す。
「ああ、勿論違うよ。悪い話と言うのは、今回の発掘調査にはいくつか条件がつけられたということさ」
「あ? 出土品は全部第1研究所に提出しろってか?」
「いいや。それはないよ。ただかなり厄介だね。条件は2つ」
1つ目。発掘調査を行うのは、第5研究所が希望していた乙種遺跡ではなく、丙種遺跡にすること。遺跡にはそれぞれランクがつけられており、魔導資料が多く遺されているとされるものを上から甲乙丙の順で管理している。丙種遺跡は、規模も小さく出土品にはあまり期待できないとされている。
「ま、できりゃなんでもいい。発掘するってのが目的だからな」
「だろうね。だから私も特に何も言わなかったよ。問題は2つ目さ」
2つ目。発掘調査までに伊藤天音魔導解読師の階級を魔導解析師にすること。
「は?」
「ま、待ってください! 流石にそれは無理ですよ!」
魔導解析師になるには、適性値80以上が求められる。天音は卒業したときこそ75を記録していたが、現在は生成値の低下に伴い適性値も下がっていた。
「ちなみに、許可が調査は何日になった?」
「4月30日さ。そうでないと、所長が学会発表から『帰ってこない』だろう?」
「え?」
所長が学会発表でいないというのは、天音を監視するための嘘ではなかったのか。先日の所長の口ぶりだと、彼は初日から研究所にいたように思うのだが。
「上層部は誰も気づいていないけどね。人形に術をかけて誤魔化すの、やめた方がいいんじゃないかな。零の魔力量なら心配はないけど、学会だのなんだの、全部身代わりに行かせているだろう。バレたときが面倒じゃないか」
「はっ、んなモン気づかなかった方が悪いんだよ」
会話の内容から察するに、所長は外へ行かなければならない仕事は全て魔導で誤魔化しているということか。上層部は2人をできるだけ離そうとしているが、零も夏希もその考えにとっくに気づいている。身代わりの人形を送って離れたように見せ、実際は研究所に共にいて、監視の目を欺いているらしい。高難易度の術もそうだが、魔導考古学省を敵に回してもおかしくない行動に思わず身震いした。
「あと、休日を除くと2週間くらいだね。清水夏希魔導復元師殿の意見をお聞きしたいな。できそうかい?」
「……ああ、任せろ」
「なっ、副所長! それは無理なんじゃ……」
「天音」
「はい?」
「悪いが前言撤回。メニューは減らさねぇ、むしろ増やす。3週間でお前を魔導解析師にしてやる。覚悟しとけよ」
上のオッサンどもに一泡吹かせてやる。夏希の目はそう言っていた。
やる気を出した彼女を見て、真子が嬉しそうに笑う。
「久しぶりに見たよ、君のそんな顔。良かったね、伊藤さん。君、愛されてるじゃないか」
「殺されそうの間違いでは……?」
少なくともしごかれることは確定である。余計な条件を出した魔導考古学省を恨んだ。震えが止まらない。
「夏希は嫌いな人間にここまで尽くしたりしないよ。10年以上の付き合いなんだ、彼女のことはよくわかっているつもりだよ。だからね、伊藤さん」
「はい?」
「あの子を、どうか最後まで信じて、救って欲しい。私じゃあの子は救えなかった……」
「……え? すみません、どういうことですか?」
「……いや。気にしないでおくれ」
夏希を信じて欲しいと頼むのはわかるが、救うとはどういうことだろうか。目を瞬かせる天音だが、真子は穏やかに微笑むだけだった。
言うだけ言って満足したのか、真子は席を立った。
「突然悪かったね。今日はもう帰るよ」
「お見送りは必要ですかー?」
茶化すように夏希が問うた。それを無視して、真子は夏希に近づくと、彼女をそっと抱きしめた。真子の見た目の年齢からしてありえないが―天音には、その様子が親子のように見えた。
「じゃあね、夏希。いい子にしていなくてもいいけど、身体には気を付けるんだよ」
「……ああ」
抱きしめられたことに反発もせず、やけに素直に夏希は頷いた。
そのときの表情は、「副所長」でも「清水夏希」でもなく、ただの子どものようで、天音は何故か泣きそうになった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる