学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

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15話 帰路

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「あ?またウルフが来てるみたいだな」
《どうする?避けるか?》
「いや、そのまま倒しておこう」

気配察知からわかるように、狼はそのまま真っ直ぐとこちらへ走ってきていた。

「来る方向さえ分かっていれば…倒すのは容易だな」

飛び込んできた方向にそのまま刀で斬り殺す。
 やはり、狼の厄介なところはやはり驚異的な俊敏による攻撃での近接戦闘だ。

「ふぅむ…良さげなアイテムはそこまで無さそうだな」
《まぁ薬草は手に入ったし良いんじゃないか?》
「そうだな。とりあえず帰ったらまずは化学室に向かうか。調薬に必要なものはなにか分からないが、適当に回収すれば良いだろ」
《基本的にポーションの作り方は、薬草をすり潰すか細かく刻んで、沸騰させた水に加えて火をつけながら混ぜる。
最後に、ろ過して完成だ》
「ふぇむ。なら、そこら辺の器具と…フラスコとかも必要か?」
《ああ。ただ、ポーションがきちんとできたらアイテム化するから、瓶とかは必要ない》
「へぇ、そこら辺は便利なんだな。というか、錬金術と調薬の違いってなんなんだ?」
《うーん、そうだな…錬金術は全ての工程を1つの魔法陣に組み込ませて、魔法で制作スキルだ。
メリットは量産が容易なことだが、デメリットは一定のランクしか作れないことだな。同じ品質のものしか作れない。
 んで、それに対して調薬は魔法でも手作業でも作れる分、一つ一つ作らないといけない。だが、その分本人の力量次第で高ランクを幾らでも作ることができるし、実は万能薬とかアムリタとかの伝説級、逸話級の薬は調薬でしか作れないんだ》
「へぇ、それはいいことを聞いたな。ま、俺なんかに到底作れるような代モンじゃないのは確かだけどな。さて、こんなもんで良いか。大体の素材と魔石はだいぶ集まってきたし。ガチャと化学室に行って、今日は休もう」
《調薬はどこでするんだ?》
「あー、化学室の方が良いか。だが、器具だけは回収しておこう」

彼らは適当に話しながら、やっとのことで校舎に着いた。結局あの後も、多少の魔物は居たものの、ウルフは居なかった。生息域がもしかしたらもう少し奥の方かもしれない。

「さて、ラインナップが出てるかどうか…お、ちゃんと出てるじゃん。観測者さんサンキュー」

改めてラインナップを見た限り、Fランクのガチャは食料は主に食材そのままと軽食が殆どで小腹を満たせるようなものしかないようだ。
そして、飲料は水かお茶。
家具の方は、布団はなく、小さめの机や椅子、後はランタンやマッチ、懐中電灯等のサバイバルに必要な小物が殆どだった。
 魔石の数は限りなく少ないながらも、Eランクのガチャの方も確認すると、こちらのガチャは少し全体的にグレードアップしていて、レトルトや缶詰なんかが増えていた。飲料の方は水とお茶の種類を選べるようになっていたり、他にも果実水等が追加されていた。
家具の方にはお目当ての布団も追加されており、他にも色んな便利な道具も追加されているようで、最後の枠にレアアイテム枠として、強化玉が入っていた。

「また強化玉が入ってるな」
《もし獲得したとしたら何に使うんだ?》
「勿論、幸運だ」
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