学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

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27話 森に潜む影④

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「うーん、狼がマジで居ない。こんなに居ないもんか?」
《この場所がどこかは分からないが、もう少し深いところに居るのかもな》
「だが、そこまで行くとオークが出てくるよな。防御がそうなると心配なんだよなぁ…今のうちに防御のパッシブスキルも取っておいた方が良いか…うーんと」
《【頑丈】ってスキルだ》
「お、サンキュー。これで良しと。まぁ会わないに越したことはないが、これでどうにか対抗出来たら良いな…っと、もう1時間経ったのか。うーん、どうするかなぁ…このまま動いててもあんま収穫はない気もするが」
《まぁ、気長に待つしかないだろ》
「ま、そうだな。あと30分して何も無ければガチャも引きたいし一旦戻ろう」

そう意気込んで森を探索しまくるが、結局その後狼には1匹も会えずに、そのまま30分が経過し帰宅した。

「えーっと…Fが160ちょいで、Eが49、Cが6、Bはなしか。んで、キングのAが1か。とりあえず、Fは10残しで他は全部引き切ろう。Eは全部使っていいかな。他は念の為に残しておくか」

ガチャ結果の中で、Eランクの家具を見るだけでかなり時間が掛かり、念願の布団を獲得したのを確認した後、一度音楽室へと戻った。

「てか、錬金術で布団を獲得しようと思ったのに結局棚ぼたで獲得できたな」
《まぁ、今後はこんなことは早々ないと思うけどな。全く、無茶をし過ぎなんだ主は》
「結果的に良かったから良いじゃねぇか。とりあえず、これで一旦の目標は大分達成出来たし、暫くは魔法の練習をしてスキル上げでもするかな。こんだけ食料も水もありゃ当分は何もせずにしてても大丈夫だしな」
《そろそろ海堂が来るんじゃないか?》
「ああ。人を連れて来る可能性もなくはないが…まぁそれは別にいい。ともかく、あいつが魔法を使えるようになるまで世話すりゃいい話だからな。
てか、そういう耐性系のスキルもあるよな?」
《ああ。【状態異常耐性】とか【魅了耐性】とか。あとは魅了スキルは魔力を使うから【魔力抵抗】とかもあるぞ》
「うーん、一応じゃあそこら辺も教えておくか」
《それと、もしかしたら治癒魔法は詠唱が必要かもしれないから、そうだった場合は【短縮詠唱】か【無詠唱】もあるぞ》
「俺は必要ないよな?」
《お前は短縮詠唱を使ってるからな》
「短縮詠唱と無詠唱の違いって?」
《短縮詠唱は詠唱に必要な文節を短くしたり、あとは魔法名に紐付けを行って、魔法名を唱えるだけで魔法を発動できる。
無詠唱はそれら全てを完全に不必要にしたスキルだな》
「まぁ、じゃあそれは俺には必要ないな」
「おーい、相川。いるかー?」
「ああ、今扉を作る。【影門】」
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