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29話 魔法を目指して②
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手で連結された魔力回路同士から魔力を流し込み、海堂のコアを通してもう片方の左手に魔力を進み入れ、指先から魔力を外部に放出し、回路を完成させる。
そして、次は左手で回路を結び、コアを通り右手を完成させる。
「…うん、良さそうだな。魔力操作の練習はしたか?」
「ああ。だが、やっぱ自分でやると不慣れだからか上手く出来なくてな」
「なら、もっかい一緒に操作してみるか。ついでに魔力放出の練習もしたいし、まずは操作からして、慣れてきたら放出の練習をしよう」
「ああ」
両手で回路を結び、海堂が自身のコアから体内へ魔力操作を行う際に、魔力に流れを作ってあげ、動かしやすくする。そうすることで段々とその流れに感覚で慣れてきて少しずつ魔力操作が上手くなってくる。
「もしかしたら格闘術と魔法を合わせることも出来るのかねぇ」
「スキルの合体?」
「ん?ああ…格闘術に属性を付与できたら強いなって思ってな。あと、それが出来るんなら手で魔法を発動するだけじゃなくて、足とかも出来るのかね」
《まぁ、出来るには出来るが…魔法使いが近接なんてしないからなぁ》
「うーん、やってみる?」
「え、何その怖い提案」
「いや別にできるのは出来るっぽいんだよ」
「う、うーん…相川はやったのか?」
「いや?俺はわざわざそんな事しなくても武器で戦うからな」
「うーんこいつめ。てか、そんなことしたら服とか靴が燃えるだろ」
「そこはほら、性質変化させたらいけるだろ。
対象物だけ燃やせる火を出したり、最悪魔法耐性、魔法抵抗のある服を探すとか」
「そんなのあるのか?」
「さぁ?適当言っただけだから知らん」
「うーんほんとに。まぁ、そういうことができるならやってみるか…」
「じゃ、一旦裸足になってくれ」
「おう」
そして、そのまま何事もなく両足から魔力回路を外部へ連結させることができた。
「これでとりあえず、四肢から魔法が使えるようになったな」
「相川もやってくれよ」
「なんでだ?」
「いやほら、格闘術と魔法を組み合わせる時に教えて欲しいしよ」
「まぁ、それもそうか」
「じゃ、早速…」
「うん?なんでわざわざ脱がそうとするんだ」
「え?脱がないと出来ないんだろ?」
「それはお前の魔力操作が不慣れで物質に影響を与えるからだ。さて、それじゃあ引き続き魔力操作の練習を…」
「綾人ー?あれ、おかしいなぁ…ここら辺に居ると思ったんだけど…」
「つけられたのか?」
「うーん…」
「まぁいい」
あの女は恐らく海堂が言っていた内の片方だろう、スキルを見るに魔法使いの方か。
「あれ、音楽室の電気がついて…って、あ、綾人!?その男誰よ!」
「げっ、面倒なことになりそうだ」
「俺はこいつの契約主だ。で、お前こそ誰だ?」
「わ、私はそこの海堂 綾人の友達の宮 朱音よ!か、海堂を返しなさい!」
「何を訳の分からないことを…これはこいつが望んだことだ」
「ややこしくなるからお互い一旦ストップ。朱音、俺達…というより、俺はただ、こいつに魔力操作を教わってるだけなんだ」
「…へ?魔力操作?それって綾人が昨日言ってた…」
「こいつは…名前だしても大丈夫か?」
「好きにしろ」
「相川 想良、俺の契約主であるのは間違いないが、情報を対価に戦い方や魔力の使い方、あとはステータスの使い方とかも教えてくれているんだ」
「え、あ…じゃあ今抱き合ってるのは…」
「その言い方はやめろ。こうしないと互いの魔力回路を連結するのが難しいからだ。離れて行うには魔力回路を外部にまで延長する必要があるが、俺はそれはまだ行えない」
「そ、そう…ご、ごめんなさい。勘違いしちゃって」
「ついでだ、お前の魔力も開花させてやる。入ってこい」
そして、次は左手で回路を結び、コアを通り右手を完成させる。
「…うん、良さそうだな。魔力操作の練習はしたか?」
「ああ。だが、やっぱ自分でやると不慣れだからか上手く出来なくてな」
「なら、もっかい一緒に操作してみるか。ついでに魔力放出の練習もしたいし、まずは操作からして、慣れてきたら放出の練習をしよう」
「ああ」
両手で回路を結び、海堂が自身のコアから体内へ魔力操作を行う際に、魔力に流れを作ってあげ、動かしやすくする。そうすることで段々とその流れに感覚で慣れてきて少しずつ魔力操作が上手くなってくる。
「もしかしたら格闘術と魔法を合わせることも出来るのかねぇ」
「スキルの合体?」
「ん?ああ…格闘術に属性を付与できたら強いなって思ってな。あと、それが出来るんなら手で魔法を発動するだけじゃなくて、足とかも出来るのかね」
《まぁ、出来るには出来るが…魔法使いが近接なんてしないからなぁ》
「うーん、やってみる?」
「え、何その怖い提案」
「いや別にできるのは出来るっぽいんだよ」
「う、うーん…相川はやったのか?」
「いや?俺はわざわざそんな事しなくても武器で戦うからな」
「うーんこいつめ。てか、そんなことしたら服とか靴が燃えるだろ」
「そこはほら、性質変化させたらいけるだろ。
対象物だけ燃やせる火を出したり、最悪魔法耐性、魔法抵抗のある服を探すとか」
「そんなのあるのか?」
「さぁ?適当言っただけだから知らん」
「うーんほんとに。まぁ、そういうことができるならやってみるか…」
「じゃ、一旦裸足になってくれ」
「おう」
そして、そのまま何事もなく両足から魔力回路を外部へ連結させることができた。
「これでとりあえず、四肢から魔法が使えるようになったな」
「相川もやってくれよ」
「なんでだ?」
「いやほら、格闘術と魔法を組み合わせる時に教えて欲しいしよ」
「まぁ、それもそうか」
「じゃ、早速…」
「うん?なんでわざわざ脱がそうとするんだ」
「え?脱がないと出来ないんだろ?」
「それはお前の魔力操作が不慣れで物質に影響を与えるからだ。さて、それじゃあ引き続き魔力操作の練習を…」
「綾人ー?あれ、おかしいなぁ…ここら辺に居ると思ったんだけど…」
「つけられたのか?」
「うーん…」
「まぁいい」
あの女は恐らく海堂が言っていた内の片方だろう、スキルを見るに魔法使いの方か。
「あれ、音楽室の電気がついて…って、あ、綾人!?その男誰よ!」
「げっ、面倒なことになりそうだ」
「俺はこいつの契約主だ。で、お前こそ誰だ?」
「わ、私はそこの海堂 綾人の友達の宮 朱音よ!か、海堂を返しなさい!」
「何を訳の分からないことを…これはこいつが望んだことだ」
「ややこしくなるからお互い一旦ストップ。朱音、俺達…というより、俺はただ、こいつに魔力操作を教わってるだけなんだ」
「…へ?魔力操作?それって綾人が昨日言ってた…」
「こいつは…名前だしても大丈夫か?」
「好きにしろ」
「相川 想良、俺の契約主であるのは間違いないが、情報を対価に戦い方や魔力の使い方、あとはステータスの使い方とかも教えてくれているんだ」
「え、あ…じゃあ今抱き合ってるのは…」
「その言い方はやめろ。こうしないと互いの魔力回路を連結するのが難しいからだ。離れて行うには魔力回路を外部にまで延長する必要があるが、俺はそれはまだ行えない」
「そ、そう…ご、ごめんなさい。勘違いしちゃって」
「ついでだ、お前の魔力も開花させてやる。入ってこい」
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