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37話 嘘か本当か⑥
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「…すまん、遅れた」
「いいや、そんなに待ってないさ。それより相川、学校中探検してたけどどこに行ってたんだ?見かけなかったけど」
「ああ、森の探索をしていたんだ」
「…え、もう安全なのか?前は危険だって言ってたけど」
「うん?何を言っているんだ?当然魔物はいるし、奇襲もされるぞ。お前たちの実力だと奇襲でやられるからやめておけと言ったんだ」
「どれくらい鍛えれば森に入れるようになるんだ?」
「そうだな…少なくとも、俊敏をEに上げないとな。狼の対処が出来なくなる。だが、それで攻撃を疎かにすれば火力が足りずに押し負ける」
「…うん、まだやめておくか、森は」
「これから森に行くがな。ここら辺は魔物が少ない。パーティでの戦闘は経験値が少なくなるが、Eランクの魔物を2、3体ほど倒せば直ぐにレベルも上がるだろう。だが、ここから先は生き物を殺す覚悟が必要だ」
「…ええ、大丈夫よ。覚悟は出来てる」
「それじゃあ、森に行くぞ。だが、その前に…お前たちはいい加減に学べ、特に海堂。お前は気配察知を取っているだろう」
「え?…あ、この気配…まさか、やっぱりお前か!なぜ着いてきたんだ!」
「まぁまぁ、良いじゃねぇか。あー、相川だったか?このご時世だ、俺も仲間に入れてくれよ。こいつらにも食料を分けてやったりしているんだろ?大量に持ってるみたいだし、助け合おうぜ?」
「それで、お前は対価に何をくれるんだ?こいつらは対価を払ってここにやってきている」
「え、わた──」
「(しっ)」
「はぁ?助け合いって言ったじゃねぇか。良いだろ?」
「はぁ…」
彼がため息を着いた瞬間、彼の雰囲気が一変し、恐怖すら感じられた。
「もう一度聞こう。対価を差し出せ、そうすれば無礼を許してやる」
「無礼?無礼ってなんだよ!下手に出たら偉そうにしやがって!おい、お前ら2人ともこいつに騙されてることに気づけよ!こんな奴が本当に強いと思ってんのか?なんならここでこいつをぼこして…あ?」
その場にいた誰もが、気づかなかった。気が付いたら彼を挑発した五十嵐は一本道の廊下の端まで飛ばされており、そして、四肢が折れていた。
「い…ぃぎゃぁぁあああ!いだいいだいいだい…お、俺を助けろ、綾人!」
「こればかりは擁護できない。残念だが、五十嵐。お前にはパーティを抜けてもらう。相川、行こう」
「良いのか?お友達だろう?」
「俺の事をよく知っているだろう、相川」
「ははは、気に入った」
「あ、朱音!お前でも良い!俺を助けろ!」
「ごめん、正直いつかこうなるとは思ってたけど、今までは綾人の友達だからって見逃してたけど…貴方も言っていた通り、このご時世だから、信用、信頼を損じる人とは一緒に居られない」
「じゃ、2人は先に下に降りて身体を解しておいてくれ。俺は荷物を片してから下に降りる」
「わかった」
2人が下へ降りていくのを確認したあと、俺は再び威圧を掛けながら五十嵐の元へ少しずつ近づいていった。
「う、ぁぁ…く、くるな!来るんじゃねぇ!」
「相手を間違えたな、負け犬」
「う、うるせぇ!うわぁぁ!く、くるな!そ、それ以上近づいたら──」
「近づいたら、なんだ?力に溺れた挙句勝てぬ相手に無謀にも挑み、四肢は潰れ、友にも見捨てられ、お前を助ける者は居ない。そんな状況で、今のお前に何ができる?
丁度良い、都合のいい検体が欲しかったんだ。最近、契約者である海堂 綾人に魔力というものを教えてやっていたんだが、魔力干渉を他者に行うには接触が必要なんだ。なんでだと思う?
答えは簡単だ、魔力干渉とは本来、それだけで攻撃となるからだ。
そうだな、簡単な例を挙げるならば静電気のようなものだと思えば良い。扉を開ける際などに急に来られると苛立つものだ。それに、反発をする。
それが同様に魔力干渉にも発動する。
さて、それじゃあ改めて聞こう。魔力干渉を他者に触れずに無理やり体内へと行えばどうなる?」
「し、知らねぇよ!」
「答えは簡単だ。干渉する場所にもよるが、それが体内のコアと仮定した場合、無理やり反発する魔力を干渉させると、それに抵抗できなかった場合、その部位は衝撃が与えられ、破壊される」
「なっ…ま、まさか…おい、やめろ!それをされたら二度と…!」
「ふふ、検体が自ら歩み寄ってきてくれて良かった、おかげで気になっていたことを解消できる」
魔力をそのまま放出し、五十嵐の体内へと無理やりねじ込みコアへと干渉させる。そして、コアにたどり着いた瞬間、魔力を暴発させて誘爆させる。
五十嵐の肉体から激しい電撃と火花が散り、彼は気絶した。
「ふぅむ、やはり強制的な干渉はコアの損傷に繋がるようだな。良い実験となった、お礼にお前は生かしておいてやる。誓約付きでな。
もう1つ、俺の相棒から話を聞いた時に思い付いてはいたが試せる程の知能を持っていて、かつ試しても問題ない相手がいなかったんだが…丁度いい。【闇魔法:呪われた誓約】
〔契約内容:
一、五十嵐 海が相川 想良へ反抗的な態度を取った場合、肉体に痛みを発生させる。
一、五十嵐 海が相川 想良へ攻撃を行う、またはその意思を見せた瞬間、五十嵐 海は相川 想良の前で許可の元自殺を強制的に行う〕
これでよし、君が起きたらこの呪いを知ることになるだろう。それを楽しみにしているぞ」
「いいや、そんなに待ってないさ。それより相川、学校中探検してたけどどこに行ってたんだ?見かけなかったけど」
「ああ、森の探索をしていたんだ」
「…え、もう安全なのか?前は危険だって言ってたけど」
「うん?何を言っているんだ?当然魔物はいるし、奇襲もされるぞ。お前たちの実力だと奇襲でやられるからやめておけと言ったんだ」
「どれくらい鍛えれば森に入れるようになるんだ?」
「そうだな…少なくとも、俊敏をEに上げないとな。狼の対処が出来なくなる。だが、それで攻撃を疎かにすれば火力が足りずに押し負ける」
「…うん、まだやめておくか、森は」
「これから森に行くがな。ここら辺は魔物が少ない。パーティでの戦闘は経験値が少なくなるが、Eランクの魔物を2、3体ほど倒せば直ぐにレベルも上がるだろう。だが、ここから先は生き物を殺す覚悟が必要だ」
「…ええ、大丈夫よ。覚悟は出来てる」
「それじゃあ、森に行くぞ。だが、その前に…お前たちはいい加減に学べ、特に海堂。お前は気配察知を取っているだろう」
「え?…あ、この気配…まさか、やっぱりお前か!なぜ着いてきたんだ!」
「まぁまぁ、良いじゃねぇか。あー、相川だったか?このご時世だ、俺も仲間に入れてくれよ。こいつらにも食料を分けてやったりしているんだろ?大量に持ってるみたいだし、助け合おうぜ?」
「それで、お前は対価に何をくれるんだ?こいつらは対価を払ってここにやってきている」
「え、わた──」
「(しっ)」
「はぁ?助け合いって言ったじゃねぇか。良いだろ?」
「はぁ…」
彼がため息を着いた瞬間、彼の雰囲気が一変し、恐怖すら感じられた。
「もう一度聞こう。対価を差し出せ、そうすれば無礼を許してやる」
「無礼?無礼ってなんだよ!下手に出たら偉そうにしやがって!おい、お前ら2人ともこいつに騙されてることに気づけよ!こんな奴が本当に強いと思ってんのか?なんならここでこいつをぼこして…あ?」
その場にいた誰もが、気づかなかった。気が付いたら彼を挑発した五十嵐は一本道の廊下の端まで飛ばされており、そして、四肢が折れていた。
「い…ぃぎゃぁぁあああ!いだいいだいいだい…お、俺を助けろ、綾人!」
「こればかりは擁護できない。残念だが、五十嵐。お前にはパーティを抜けてもらう。相川、行こう」
「良いのか?お友達だろう?」
「俺の事をよく知っているだろう、相川」
「ははは、気に入った」
「あ、朱音!お前でも良い!俺を助けろ!」
「ごめん、正直いつかこうなるとは思ってたけど、今までは綾人の友達だからって見逃してたけど…貴方も言っていた通り、このご時世だから、信用、信頼を損じる人とは一緒に居られない」
「じゃ、2人は先に下に降りて身体を解しておいてくれ。俺は荷物を片してから下に降りる」
「わかった」
2人が下へ降りていくのを確認したあと、俺は再び威圧を掛けながら五十嵐の元へ少しずつ近づいていった。
「う、ぁぁ…く、くるな!来るんじゃねぇ!」
「相手を間違えたな、負け犬」
「う、うるせぇ!うわぁぁ!く、くるな!そ、それ以上近づいたら──」
「近づいたら、なんだ?力に溺れた挙句勝てぬ相手に無謀にも挑み、四肢は潰れ、友にも見捨てられ、お前を助ける者は居ない。そんな状況で、今のお前に何ができる?
丁度良い、都合のいい検体が欲しかったんだ。最近、契約者である海堂 綾人に魔力というものを教えてやっていたんだが、魔力干渉を他者に行うには接触が必要なんだ。なんでだと思う?
答えは簡単だ、魔力干渉とは本来、それだけで攻撃となるからだ。
そうだな、簡単な例を挙げるならば静電気のようなものだと思えば良い。扉を開ける際などに急に来られると苛立つものだ。それに、反発をする。
それが同様に魔力干渉にも発動する。
さて、それじゃあ改めて聞こう。魔力干渉を他者に触れずに無理やり体内へと行えばどうなる?」
「し、知らねぇよ!」
「答えは簡単だ。干渉する場所にもよるが、それが体内のコアと仮定した場合、無理やり反発する魔力を干渉させると、それに抵抗できなかった場合、その部位は衝撃が与えられ、破壊される」
「なっ…ま、まさか…おい、やめろ!それをされたら二度と…!」
「ふふ、検体が自ら歩み寄ってきてくれて良かった、おかげで気になっていたことを解消できる」
魔力をそのまま放出し、五十嵐の体内へと無理やりねじ込みコアへと干渉させる。そして、コアにたどり着いた瞬間、魔力を暴発させて誘爆させる。
五十嵐の肉体から激しい電撃と火花が散り、彼は気絶した。
「ふぅむ、やはり強制的な干渉はコアの損傷に繋がるようだな。良い実験となった、お礼にお前は生かしておいてやる。誓約付きでな。
もう1つ、俺の相棒から話を聞いた時に思い付いてはいたが試せる程の知能を持っていて、かつ試しても問題ない相手がいなかったんだが…丁度いい。【闇魔法:呪われた誓約】
〔契約内容:
一、五十嵐 海が相川 想良へ反抗的な態度を取った場合、肉体に痛みを発生させる。
一、五十嵐 海が相川 想良へ攻撃を行う、またはその意思を見せた瞬間、五十嵐 海は相川 想良の前で許可の元自殺を強制的に行う〕
これでよし、君が起きたらこの呪いを知ることになるだろう。それを楽しみにしているぞ」
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