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44話 不穏な痕跡②
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「すまん齋藤、飯は追加で置いていくから、先に寝ておいてくれ。あと、もし海堂か他の4人が怪我とかしてきた時、ポーションと包帯を少し残しておくから自己判断で使ってくれ。飯と飲み物も多めに置いておくから」
「そんなに急いでどこに行くんだ?それに、もう夜だぞ?夜は魔物?が増えるんだ、危ないぞ」
「ああ。だが、夜の間の方がいいこともある。それに、今のうちに確認しておかないと危ないからな」
「怪我しないは無茶かもしれないが…無事に帰ってきてくれよ」
「おう、任せろ」
俺は荷物を整理した後、森で凶暴化した魔物共を倒しながらゴブリンの巣窟へと駆けていった。
「はぁ…はぁ…もう少しでLv.10か。出来れば、到着までに10まで上げておきたいところだが…どうやら、それもままならないな」
Lv.10を目標に倒しながら向かっていたが、あと10%少しのところで巣窟へとたどり着いた。
「仕方ない、戦闘になればコボルトを倒してレベルを上げるとしよう」
【変幻自在の影】により影へと肉体を変化し、再び巣窟へ進む。構造自体は把握しているが、それでも罠が増えている可能性も考慮して慎重に鑑定や魔力の流れを見ながら進んでいく。
「!やはり、コボルトが…」
《コボルトの上位種は風魔法を覚える個体が多い。念の為に戦闘は最低限にしておけ》
「ああ、もちろんだ」
ゴブリンでさえあの量なので、質と量の違いはあれど、戦争をする程ならば当然…その数は数百を超える。
「ま、そりゃそうなるよな…この前みたいな戦い方も良いがそうなると経験値は入らないし…だが、この数と戦うのは出来んしなぁ…いや、でも…うーん、とりあえずキングだけでも見ておくか」
ゴブリンキングが居た場所、今は扉すらないが案の定ピリピリとした緊張感が漂ってきた。
「うーん、そりゃそうだ、ふへへ」
《笑ってる場合か?》
«そこの者、出てこい»
《これ、多分俺たちに語りかけてきてるよな》
「だな、でも出たら死ぬだろ」
«なに、取って食いやしない。話がしたいだけだ。影に隠れていないで儂の前に来てくれ»
「…その言葉、信じるぞ」
«ほぉ、人間だったか。この辺りの影に闇の魔力が増えたと思っていたが…やはり、この巣窟の暗さと夜から闇の魔力を得ていたのか?興味深いな»
「にしても、ゴブリンですら死ぬ寸前まで怒り狂ってるだけだったが、余程知能と理性があるみたいだな」
«長年生きていれば不思議でないだろう。そもそも、ここに人間がいること自体が不思議だがな»
「ここってどこら辺なんだ?神に強制的に連れてこられたが、正直ここがどこだかすら分かっていないんだ」
«ここは最果ての森、と儂らは呼んでおる。この世界には最果てが存在しており、それは四方にある。
そして、その一角がこの森であらゆる生物が生息する森でもある。無論、もっと奥へ向かえば龍なども住んでおるぞ»
「うへぇ、ほぼ脱出不可能じゃねぇか。てことはあれか?こっから人間の街に行くってのは不可能ってわけか」
«行けんことはないだろう。空を飛んでいくか、死ぬ気で強くなり寿命も伸ばし、自力で脱出するか…はたまた、名声を上げて世界に必要とされるか»
「で、ここには巣を移しに来たのか?」
「そんなに急いでどこに行くんだ?それに、もう夜だぞ?夜は魔物?が増えるんだ、危ないぞ」
「ああ。だが、夜の間の方がいいこともある。それに、今のうちに確認しておかないと危ないからな」
「怪我しないは無茶かもしれないが…無事に帰ってきてくれよ」
「おう、任せろ」
俺は荷物を整理した後、森で凶暴化した魔物共を倒しながらゴブリンの巣窟へと駆けていった。
「はぁ…はぁ…もう少しでLv.10か。出来れば、到着までに10まで上げておきたいところだが…どうやら、それもままならないな」
Lv.10を目標に倒しながら向かっていたが、あと10%少しのところで巣窟へとたどり着いた。
「仕方ない、戦闘になればコボルトを倒してレベルを上げるとしよう」
【変幻自在の影】により影へと肉体を変化し、再び巣窟へ進む。構造自体は把握しているが、それでも罠が増えている可能性も考慮して慎重に鑑定や魔力の流れを見ながら進んでいく。
「!やはり、コボルトが…」
《コボルトの上位種は風魔法を覚える個体が多い。念の為に戦闘は最低限にしておけ》
「ああ、もちろんだ」
ゴブリンでさえあの量なので、質と量の違いはあれど、戦争をする程ならば当然…その数は数百を超える。
「ま、そりゃそうなるよな…この前みたいな戦い方も良いがそうなると経験値は入らないし…だが、この数と戦うのは出来んしなぁ…いや、でも…うーん、とりあえずキングだけでも見ておくか」
ゴブリンキングが居た場所、今は扉すらないが案の定ピリピリとした緊張感が漂ってきた。
「うーん、そりゃそうだ、ふへへ」
《笑ってる場合か?》
«そこの者、出てこい»
《これ、多分俺たちに語りかけてきてるよな》
「だな、でも出たら死ぬだろ」
«なに、取って食いやしない。話がしたいだけだ。影に隠れていないで儂の前に来てくれ»
「…その言葉、信じるぞ」
«ほぉ、人間だったか。この辺りの影に闇の魔力が増えたと思っていたが…やはり、この巣窟の暗さと夜から闇の魔力を得ていたのか?興味深いな»
「にしても、ゴブリンですら死ぬ寸前まで怒り狂ってるだけだったが、余程知能と理性があるみたいだな」
«長年生きていれば不思議でないだろう。そもそも、ここに人間がいること自体が不思議だがな»
「ここってどこら辺なんだ?神に強制的に連れてこられたが、正直ここがどこだかすら分かっていないんだ」
«ここは最果ての森、と儂らは呼んでおる。この世界には最果てが存在しており、それは四方にある。
そして、その一角がこの森であらゆる生物が生息する森でもある。無論、もっと奥へ向かえば龍なども住んでおるぞ»
「うへぇ、ほぼ脱出不可能じゃねぇか。てことはあれか?こっから人間の街に行くってのは不可能ってわけか」
«行けんことはないだろう。空を飛んでいくか、死ぬ気で強くなり寿命も伸ばし、自力で脱出するか…はたまた、名声を上げて世界に必要とされるか»
「で、ここには巣を移しに来たのか?」
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