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46話 不穏な痕跡④
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「…うーん、火力が足りねぇなぁ…一方的に殴れるとは言え、流石にHP高すぎねぇか?」
«いい加減…やめんか!»
「うおっ…この距離でも風圧が…うーん、どうしたもんかねぇ…よし、複合で攻めるか。
【〔火×風〕炎魔法×風魔法:炎嵐】」
«なっ、何故上位属性を…ぐぁぁぁ!»
「やっぱ魔力消費が半端ねぇな、ポーション持ってきてよかった。さて、夜が終わる前にしないとな。光魔法もついでに獲得したいし、さっさと終わらせようか。
【〔水×風〕雷魔法:落雷】
うーん、今の魔力じゃ上位は一回しか撃てないか。ま、じゃあ結局闇魔法になるよな。
【闇魔法:闇鎖】【闇魔法: 鮮血薔薇】」
そこら中で死んだ魔物たちの死体から出ていた血液が、ポツポツと空中へ上っていき、それぞれが集まり空に薔薇が咲き誇る。
そして、その薔薇は風に舞いコボルトキングの方へと飛んでいくと、コボルトキングの傷に寄生するように付着すると、その傷から体内へ入り、内側から爆発を始めた。
薔薇の爆発は一つ一つは弱いがそれが数十、数百、数千と次々と増え、コボルトキングから咲いた薔薇も更に増え続け、最終的にコボルトキングから巨大な一輪の薔薇が咲き、その死体は光となり消えていった。
「うっ…流石に魔力を使いすぎたか。帰って寝よう、探索は明日でも大丈夫だろう」
《ま、マジか…なんでそのレベルでキングに勝てるんだよ…》
フラフラになりながら彼は音楽室へと戻り、齋藤の前で姿を戻し、布団に潜る。
「はぁ、死ぬかと思ったぁ…いっくん慰めてぇ…」
「はいはい、お疲れさん。叫び声やばかったが何と戦ってたんだ」
「コボルトキングっていう、コボルトの王と戦ってたんだ。数百の群れだったから、このまま放置したらいっくん危ないと思って…」
「そかそか、ありがとなぁ」
「お風呂入りたいなぁ…」
「流石に風呂はないなぁ」
「…いっくん明日起きたらさ、俺にお風呂作るって伝えてくれる?」
「ああ、わかった。おやすみ」
「うん、おやすみ」
彼はそのまま深い眠りにつき、次に起きたのは昼頃だった。
「ふぁぁ…いっくんおはよぉ」
「おう、おはよう。今日はどうする?休んでおくか?」
「いっくん達のレベル上げと昨日倒したコボルトキングとの戦闘場所を見に行くよ。かなり暴れたせいで地形も結構荒れちゃったしね。そこ見に行くついでに出てきた魔物で皆のレベル上げしよっか」
「わかった。でも、本当に疲れてたら言ってくれよ、お前より弱くても守ることはできるんだから」
「…うん、ありがとね」
«いい加減…やめんか!»
「うおっ…この距離でも風圧が…うーん、どうしたもんかねぇ…よし、複合で攻めるか。
【〔火×風〕炎魔法×風魔法:炎嵐】」
«なっ、何故上位属性を…ぐぁぁぁ!»
「やっぱ魔力消費が半端ねぇな、ポーション持ってきてよかった。さて、夜が終わる前にしないとな。光魔法もついでに獲得したいし、さっさと終わらせようか。
【〔水×風〕雷魔法:落雷】
うーん、今の魔力じゃ上位は一回しか撃てないか。ま、じゃあ結局闇魔法になるよな。
【闇魔法:闇鎖】【闇魔法: 鮮血薔薇】」
そこら中で死んだ魔物たちの死体から出ていた血液が、ポツポツと空中へ上っていき、それぞれが集まり空に薔薇が咲き誇る。
そして、その薔薇は風に舞いコボルトキングの方へと飛んでいくと、コボルトキングの傷に寄生するように付着すると、その傷から体内へ入り、内側から爆発を始めた。
薔薇の爆発は一つ一つは弱いがそれが数十、数百、数千と次々と増え、コボルトキングから咲いた薔薇も更に増え続け、最終的にコボルトキングから巨大な一輪の薔薇が咲き、その死体は光となり消えていった。
「うっ…流石に魔力を使いすぎたか。帰って寝よう、探索は明日でも大丈夫だろう」
《ま、マジか…なんでそのレベルでキングに勝てるんだよ…》
フラフラになりながら彼は音楽室へと戻り、齋藤の前で姿を戻し、布団に潜る。
「はぁ、死ぬかと思ったぁ…いっくん慰めてぇ…」
「はいはい、お疲れさん。叫び声やばかったが何と戦ってたんだ」
「コボルトキングっていう、コボルトの王と戦ってたんだ。数百の群れだったから、このまま放置したらいっくん危ないと思って…」
「そかそか、ありがとなぁ」
「お風呂入りたいなぁ…」
「流石に風呂はないなぁ」
「…いっくん明日起きたらさ、俺にお風呂作るって伝えてくれる?」
「ああ、わかった。おやすみ」
「うん、おやすみ」
彼はそのまま深い眠りにつき、次に起きたのは昼頃だった。
「ふぁぁ…いっくんおはよぉ」
「おう、おはよう。今日はどうする?休んでおくか?」
「いっくん達のレベル上げと昨日倒したコボルトキングとの戦闘場所を見に行くよ。かなり暴れたせいで地形も結構荒れちゃったしね。そこ見に行くついでに出てきた魔物で皆のレベル上げしよっか」
「わかった。でも、本当に疲れてたら言ってくれよ、お前より弱くても守ることはできるんだから」
「…うん、ありがとね」
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