学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

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47話 5人組と森で散策を①

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「健太ー」
「しぃーっ…昨日夜通し化け物と戦ってて疲れてるんだ。昼くらいまでは寝かせてやってくれ」
「昨日のあの叫び声みたいなやつか…あんなのが居るところに来たんだな、俺たちって」
「だからこそ、今は相川さんに頼ってるけど弱くても足でまといにならないよう、いつか助けられるように強くなるのが筋ってもんだ」
「だな、皆で強くなろうぜ」
「ん…ああ、皆来ていたのか。すまんな、ちょっと待っていてくれ」
「まだ寝てて良いぞ」
「いや、大丈夫だ。とりあえず飯を食おう。お前らも入ってこい、何を食べたい?」
「食えるだけでありがたい」
「相川、俺パン食べたい。ある?」
「いっくんの要望のは…あーるね、ほい。食パンで良いか?」
「ああ…あ、塗るやつってあったりは…」
「バターはないんだよな。砂糖…もない。うーんと…あ?カカオ豆がある…」
『相川くん、あれどうやって知ったの!?ほんとに砂糖と塩ができたんだけど!』
「ちょっと待っててくれ。(なら、追加してもらえるのか?)」
『(うん。それに、料理神と海神、それと植物神が君に祝福を与えたよ。あ、料理神は加護だね。塩と砂糖はこれから生産が増えるから、ランクはEにしてるよ。他の調味料と同じだね。これからもよろしくね)』
「…よし、ちょっとガチャで出してくるか。ちょっとまっててくれ」
「見に行っても良いか?」
「おう、良いぞ。といっても、大量に引くからカプセルが溢れるけどな」
「どういう感じで使うのだけ教えてもらいたいんだ」
「じゃ、ついでに皆でいくかー」

6人で階段を降りていき、玄関のガチャのもとへたどり着いた。

「ガチャ自体は見たことあるか?」
「ああ、一度だけ。だが使い方が分からなくて結局そのまま帰ったんだ」
「んじゃ、説明していくが、まずこの中央の出っ張りを押すと魔石を幾ら入れるか選択出来るパネルが出るから、そこに引きたい魔石の数を書いて決定を押す。
そしたら、インベントリから自動的に魔石が引かれるから、後はガチャを回せば…カプセルが出てくる。んで、これらを開封すると中身が貰えるんだが、基本的にはインベントリに入れてそこで開ける方が内容も見やすくてオススメだ。えーと…うん、手に入ってるな。それじゃあ上に戻ろうか」
「魔石の使い道ってこれくらいしかないのか?」
「いや、他にも色々とあるぞ。例えば、銃の弾丸をリロードできたり、魔道具の起動にも魔石は必要だ」
「魔道具?」
「魔道具っていうのはまぁ、地球で電子機器だったものは大体魔道具って覚えておいたら良い」
「エアコンとか…照明もか?」
「うん」
「はへぇ、色々と魔石は使えるんだな」
「それに、もしかしたら今後使う用途が増えてくるかもしれないしな。だが、そこら辺は増えてから考えれば良いかな。あるかも分からないものの為に節約なんてする必要はない」

そして、強化玉も…F級の時の強化玉は既に使ってしまったが、これ上限のSまであげた後に強化玉を使ったらどうなるんだ?

《その時は上限を突破するぞ。ただ、強化玉を使用したステータスの上限は初めから上昇するから、現段階で言えば幸運はEXまで上がるぞ》
「(ちなみに上限突破って言うのはどこまでいけるんだ?)」
《EX、逸話、伝説、神話となる。神の条件も基本的にここらだな》
「(強化玉ってこのガチャ以外では獲得できないのか?)」
《いや、特定の称号を獲得する際にも獲得できる》
「(じゃ、これも使っていいか…よし、魔力に使用しよう)」
《良いのか、幸運じゃなくて?》
「(ああ、幸運も欲しいところではあるが、コボルトの時に感じたのは魔力不足だったからな。近接はそもそも勝てんしなぁ…)」
「相川、どうしたんだ?」
「ん~?いや、なんでもないよ。じゃ、一旦上に戻ろう。んで、飯を食べたら改めて森に出発しよう」
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