学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

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49話 5人組と森で散策を③

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「さて、多分直ぐに魔物が集まってくるはずだが…」

以前海堂と宮を連れてくる時に魔物がすぐに来たのが不思議で考えていたが、恐らく魔物たちは自分よりも弱い相手かどうかを見分けているのだと推測した。現に、俺の時は中々ウルフは来なかったし、奇襲を仕掛けられてもギリギリではあったが返り討ちに出来た。そう考えると辻褄が合うからだ。
そして、言い方は悪いがここには、5人も餌がある。そう考えれば…

「やはり、直ぐに集まってくるよな。【闇の鎖】」
«キャインッ!»
「手分けして止めを刺していってくれ、どんどん魔物はお前たちを襲いに掛かってくるからな」

というか、咄嗟に闇魔法で足止めしたが、地形的には土魔法の方が良さそうだな。

「やはり、餌が多いとこうも多く来るのか」
「はぁ…はぁ…え、餌って俺たちのことか?」
「本能的に勝てる相手と勝てない相手を判断しているんだ。
俺は今、スキルで気配を消しているから、相手からすればお前たちしか察知できていない。そうなれば、狙われているのは当然、お前たち5人だ」
「まぁ、そりゃ確かに餌が自ら来たって思うよなぁ、蓋を開けりゃあ天敵が守ってるとは思わねぇだろ」
「【岩の鎖】それにしても多いな、俺が森を出歩いてもここまでこないぞ」
「そりゃお前が強いからじゃ?」
「俺のレベルが低いときであっても中々来なかったんだが…なんでだろうな。まぁ、俺はレベル上げさえ出来ればそれで構わないしな」
《多分無意識的に漏れ出ている魔力を感知しているんだ》
「(魔力を?なら、制御して閉じ込めればいいのか?)」
《ああ、それならおそらくお前も襲ってくるはずだ》

大和からそれを聞き、俺は感知に少し意識を向け、体内へ魔力を閉じ込め、その分を循環に回した。

「…うん?おっと」

魔力制御を行った瞬間、一瞬【同化】が途切れたのか狼が後ろから奇襲をしかけてきて、俺はそれを裏拳でそのまま倒す。

「倒すのにも手こずってるのに相川はすげぇな…一撃かよ」
「皆も成長すればいずれ倒せるようになるさ」

だが…素手で狼を倒せるほど強くなっているとは、どうなっているんだ?

《コボルト戦の経験値が寝ている間に全て入って一気にレベルが上がったからだな。おかげで各ステータスは上がっているし、レベルもだいぶ上がったから転職もできるぞ》

「…お、全員レベルが上がったみたいだな。どうする、一旦休憩するにしても、この後のことを考えておいてくれ」

彼はそう言いながら、制御していた魔力を解放し、周囲を魔力で溢れさせた。

「ふぅむ、これくらいなら大丈夫だろう」
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