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74話 可能性③
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その2つの方法はそれぞれ、
"サークル"
"丹田"
と呼ばれている。
まず、サークルというのは、コアの中に擬似的なコアを複製することで魔力の保管機関を増やすことで、魔力の回復量、使用量、上限量が単純計算で倍に増えていく、というものだ。
次に、丹田というのは、上丹田、中丹田、下丹田の3つがあり、それぞれ頭、胸、腹の位置にある。
これらにコアを作り、それぞれのコアを循環させることでより多くの魔力を利用出来、上限も上昇する。
「コアは結局、魔力に適応した器のようなもの。ならば、魔力自体にコアの役割を与えて具現化させることで擬似的にコアを増やせるはずだ。
ひとまずは、コアを増やす方法からやってみよう」
魔力の器の性質を付与した魔力をまずは腹…へその上辺りに運び込み、圧縮して器を形成していく。魔力に性質を与えればそれに最適な形へと篇していく為、魔力は器の性質に見合った形へと自然と少しずつ変化していく。しかし、圧縮しながら器を作るには操作性の難しさと集中力がかなり必要で、少しでも気が抜ければ魔力が散っていく為、彼は1つの丹田を作るだけでも数時間経っていき、気づいた頃には朝日が登っていた。
余程集中していたからか、全身が汗だくになっていた為、農園の所にある風呂に入ってから着替え、一度音楽室へと帰った。
「ふぅぅ…何とかできて良かった。おかげで、魔力ステータスが2倍になった。ステータス上は魔力の項目が2つに増えたが、結局のところ魔力を共有しているから、実質的な強化に繋がって良かった。
次は上丹田を作らないとな…だが、一度休んだ方が良いな。精神的な疲れがあってこれ以上動けなさそうだ」
彼はうつらうつらとしながらも布団を敷き、そのままその上に倒れるように寝転ぶとそのまま気絶するように眠りについた。
「…相川さー…っと、眠ってるのか。なら別のところに行くか。せっかくだし少し校内を探索してみるか。魔法も使えるようになったしレベルも大分上がってるし…うーん、だけどやっぱり足りないな。物理方面も鍛えないとな」
「…うん?お前は…齋藤、だったか」
「相川にくっついている犬か。何の用だ?」
「ハッ、どっちが。お前に相川さんの隣に立つ資格はない」
「…ああ、そうだな。だが、少なくとも想良の抱えているものを考えずに近づくような奴も、隣には置いておけないがな」
2人はそのまま暫く睨み合った後、先に動いたのは海堂の方だった。
「ぬるい攻撃だな」
「なっ…なぜお前が魔法を使える!」
「俺が魔法を使えることに何を驚いている?魔法適正のある者ならば誰でも使えるものだろう。
【土魔法:堅牢】」
「しまっ…」
「…海堂 綾人、忠告しておく。想良に憧れてあいつの隣に立ちたいと思うなら、あいつの隣に立とうとは二度と思うな」
「な、にを…」
その瞬間、海堂が反応出来ない速度でいつの間にか壁に叩きつけられており、そのまま気絶した。
「…想良、お前が俺たちの為に動いているのならば、俺はお前を1人にしない為に、力をつける」
"サークル"
"丹田"
と呼ばれている。
まず、サークルというのは、コアの中に擬似的なコアを複製することで魔力の保管機関を増やすことで、魔力の回復量、使用量、上限量が単純計算で倍に増えていく、というものだ。
次に、丹田というのは、上丹田、中丹田、下丹田の3つがあり、それぞれ頭、胸、腹の位置にある。
これらにコアを作り、それぞれのコアを循環させることでより多くの魔力を利用出来、上限も上昇する。
「コアは結局、魔力に適応した器のようなもの。ならば、魔力自体にコアの役割を与えて具現化させることで擬似的にコアを増やせるはずだ。
ひとまずは、コアを増やす方法からやってみよう」
魔力の器の性質を付与した魔力をまずは腹…へその上辺りに運び込み、圧縮して器を形成していく。魔力に性質を与えればそれに最適な形へと篇していく為、魔力は器の性質に見合った形へと自然と少しずつ変化していく。しかし、圧縮しながら器を作るには操作性の難しさと集中力がかなり必要で、少しでも気が抜ければ魔力が散っていく為、彼は1つの丹田を作るだけでも数時間経っていき、気づいた頃には朝日が登っていた。
余程集中していたからか、全身が汗だくになっていた為、農園の所にある風呂に入ってから着替え、一度音楽室へと帰った。
「ふぅぅ…何とかできて良かった。おかげで、魔力ステータスが2倍になった。ステータス上は魔力の項目が2つに増えたが、結局のところ魔力を共有しているから、実質的な強化に繋がって良かった。
次は上丹田を作らないとな…だが、一度休んだ方が良いな。精神的な疲れがあってこれ以上動けなさそうだ」
彼はうつらうつらとしながらも布団を敷き、そのままその上に倒れるように寝転ぶとそのまま気絶するように眠りについた。
「…相川さー…っと、眠ってるのか。なら別のところに行くか。せっかくだし少し校内を探索してみるか。魔法も使えるようになったしレベルも大分上がってるし…うーん、だけどやっぱり足りないな。物理方面も鍛えないとな」
「…うん?お前は…齋藤、だったか」
「相川にくっついている犬か。何の用だ?」
「ハッ、どっちが。お前に相川さんの隣に立つ資格はない」
「…ああ、そうだな。だが、少なくとも想良の抱えているものを考えずに近づくような奴も、隣には置いておけないがな」
2人はそのまま暫く睨み合った後、先に動いたのは海堂の方だった。
「ぬるい攻撃だな」
「なっ…なぜお前が魔法を使える!」
「俺が魔法を使えることに何を驚いている?魔法適正のある者ならば誰でも使えるものだろう。
【土魔法:堅牢】」
「しまっ…」
「…海堂 綾人、忠告しておく。想良に憧れてあいつの隣に立ちたいと思うなら、あいつの隣に立とうとは二度と思うな」
「な、にを…」
その瞬間、海堂が反応出来ない速度でいつの間にか壁に叩きつけられており、そのまま気絶した。
「…想良、お前が俺たちの為に動いているのならば、俺はお前を1人にしない為に、力をつける」
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