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116 麒麟の恩恵2
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«む、ようやっと来おったか»
「ようやくって言ってもつい昨日来ただろ」
«それもそうだな。して、何を探しているのだ?
ああ、先にそこの2人には加護をやろう»
「え、あ、ありがとう」
「とりあえずは水晶が必要。あと、鉱山ってここら辺にないか?」
«む、それならば早い事言えば良かろう。水晶の一部を性質変化させて生み出してやろう。この間話した鉱石らは無理だが、基本的なものならば出せるぞ»
「んじゃ、とりあえず鉄で。てか、性質変化なんてできるのか?」
«この場所が我の住処となったのもあり、我が支配している一種のダンジョンのようなものとなっているのだ。だからこそ、性質変化を行えるのだがな。
さて、鉄だったな。ちょっと待っておれ»
てか、ここら辺の魔力…魔力かこれ?とにかく、ものに出来れば使えそうだよなぁ…
「なぁ麒麟、ちょっとここで鍛錬しても良いか?」
«うむ»
俺は麒麟の住処に存在する気配を吸収し、それらをコアに流し込み制御を行い始める。
少し反発…というより、コアに影響があるようだが、壊れるような影響では無いところを見るに、問題はなさそうなのだが…
「ふぅむ…なぁ、麒麟。ここらの気配ってこれなんなんだ?魔力とは違うようだが」
«うぅむ、久方ぶりで少し操作が…ここをこうして…む?もう一度頼む»
「ここの気配って魔力とは違うがなんなんだ?」
«それはそうだろう。我らのような聖獣…まぁ、守護獣だな。それらを含め、そこの調停者や理の番人が持つ力は神通力と呼ばれる力を持っておる。
これらは権能を使用するのに必要なわけだが、まずそもそも、神通力というのは神々が持つ神力の素であるもの。
神通力を鍛え上げればいずれ神にもなれる代物なのだ。
だから、間違っても人間の体で吸収なぞ…って、もうしたのか!?»
「あ、やべ」
«直ぐに…ああいかん、変化がもう始まっておる!お主、その間に闇が近付いてきたとしても絶対にその手を取るでないぞ!
闇に飲み込まれれば、堕ち神となる!»
「闇?そんな気配一切ないが…」
その瞬間、俺の意識が突然、広い沼の中に落ちるような感覚に陥り、目の前の景色が途絶えた。
「…ん、ここは」
『よぉ、異邦人。いや、適合者とでも呼んでやろうか?』
「適合者?何の話だ?というか、ここは一体…」
『ここは闇の領域…と、言いたいところだが正確には光と闇が交差する狭間の領域だ。
にしてもお前、多重人格か?観察していたが、善の気配と悪の気配が両方存在している奴は初めて見たぞ』
「その、気配?ってのは?」
『まぁ簡単に言えば、どれだけ悪行を積んだか善行を積んだかって話だ。
悪行を積めば魂は悪に染まり、善行を積めば魂は善に染まる。そのどちらかの魂しか存在しておらず、悪行を積んでから善行を積んだとしても、その者の本質が変わるまで魂は悪に染まったまま。それは逆も然り。
だが、お前の魂は善の魂と悪の魂が混濁としている。綺麗に混ざりあってな』
「それは…いいことなのか?」
『んー、まぁ良い事っちゃ良い事だろ。善人にも悪人にもなれるんだ。
だが、お前とこうして接触してわかったが、お前の魂の本質は千変万化と適応、その環境や状況に応じて必要な性質を模倣する力だ。それらが善と悪を生み出したんだろうな。
さて、話は戻すが、今の状況から話そう。
お前は今、魔力のコアを通して魂に神通力が流れ込んできて、その神通力が新たに、コアを進化させているその途中だ。
進化が終われば、神通力も魔力も扱えるようになるし、その他の妖力や気功なんかも諸々ひとつのコアに収束する。神通力がそれら全てを束ねるからな。
だから、お前にはここで選択を選んでもらう。
悪の俺と神通力の契約をするか──』
『善の私と神通力の契約を行うか、です!』
「ようやくって言ってもつい昨日来ただろ」
«それもそうだな。して、何を探しているのだ?
ああ、先にそこの2人には加護をやろう»
「え、あ、ありがとう」
「とりあえずは水晶が必要。あと、鉱山ってここら辺にないか?」
«む、それならば早い事言えば良かろう。水晶の一部を性質変化させて生み出してやろう。この間話した鉱石らは無理だが、基本的なものならば出せるぞ»
「んじゃ、とりあえず鉄で。てか、性質変化なんてできるのか?」
«この場所が我の住処となったのもあり、我が支配している一種のダンジョンのようなものとなっているのだ。だからこそ、性質変化を行えるのだがな。
さて、鉄だったな。ちょっと待っておれ»
てか、ここら辺の魔力…魔力かこれ?とにかく、ものに出来れば使えそうだよなぁ…
「なぁ麒麟、ちょっとここで鍛錬しても良いか?」
«うむ»
俺は麒麟の住処に存在する気配を吸収し、それらをコアに流し込み制御を行い始める。
少し反発…というより、コアに影響があるようだが、壊れるような影響では無いところを見るに、問題はなさそうなのだが…
「ふぅむ…なぁ、麒麟。ここらの気配ってこれなんなんだ?魔力とは違うようだが」
«うぅむ、久方ぶりで少し操作が…ここをこうして…む?もう一度頼む»
「ここの気配って魔力とは違うがなんなんだ?」
«それはそうだろう。我らのような聖獣…まぁ、守護獣だな。それらを含め、そこの調停者や理の番人が持つ力は神通力と呼ばれる力を持っておる。
これらは権能を使用するのに必要なわけだが、まずそもそも、神通力というのは神々が持つ神力の素であるもの。
神通力を鍛え上げればいずれ神にもなれる代物なのだ。
だから、間違っても人間の体で吸収なぞ…って、もうしたのか!?»
「あ、やべ」
«直ぐに…ああいかん、変化がもう始まっておる!お主、その間に闇が近付いてきたとしても絶対にその手を取るでないぞ!
闇に飲み込まれれば、堕ち神となる!»
「闇?そんな気配一切ないが…」
その瞬間、俺の意識が突然、広い沼の中に落ちるような感覚に陥り、目の前の景色が途絶えた。
「…ん、ここは」
『よぉ、異邦人。いや、適合者とでも呼んでやろうか?』
「適合者?何の話だ?というか、ここは一体…」
『ここは闇の領域…と、言いたいところだが正確には光と闇が交差する狭間の領域だ。
にしてもお前、多重人格か?観察していたが、善の気配と悪の気配が両方存在している奴は初めて見たぞ』
「その、気配?ってのは?」
『まぁ簡単に言えば、どれだけ悪行を積んだか善行を積んだかって話だ。
悪行を積めば魂は悪に染まり、善行を積めば魂は善に染まる。そのどちらかの魂しか存在しておらず、悪行を積んでから善行を積んだとしても、その者の本質が変わるまで魂は悪に染まったまま。それは逆も然り。
だが、お前の魂は善の魂と悪の魂が混濁としている。綺麗に混ざりあってな』
「それは…いいことなのか?」
『んー、まぁ良い事っちゃ良い事だろ。善人にも悪人にもなれるんだ。
だが、お前とこうして接触してわかったが、お前の魂の本質は千変万化と適応、その環境や状況に応じて必要な性質を模倣する力だ。それらが善と悪を生み出したんだろうな。
さて、話は戻すが、今の状況から話そう。
お前は今、魔力のコアを通して魂に神通力が流れ込んできて、その神通力が新たに、コアを進化させているその途中だ。
進化が終われば、神通力も魔力も扱えるようになるし、その他の妖力や気功なんかも諸々ひとつのコアに収束する。神通力がそれら全てを束ねるからな。
だから、お前にはここで選択を選んでもらう。
悪の俺と神通力の契約をするか──』
『善の私と神通力の契約を行うか、です!』
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