感度が良すぎて婚約破棄されただけなのに...

Hanyu

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15.快楽と謎

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私はあの後疲れて眠ってしまったようだ。
彼に対する恋心を抱いたまま。
この環境に監禁されてからはずっと安眠できずにいた。
当然だけど。
でも彼への想いに気づいてから忘れかけていた温かい恋心を思い出した。
その気持ちは私の体を温めてくれる。
優しく優しく…。

「…う…ん。ふ…っうぅ。」

目が覚めた時私は泣いていた。
怖い夢でも見たのか。
でもそんな覚えはない。

ズキンッ

その瞬間私の心が痛んだ。

「あぁ、これが原因か…。」

私はそっと胸に手をあてた。
温かい。
生きている。
でも深く傷ついている。
忘れていたけど私は浮気されて婚約破棄されたんだった。
それにそのずっと前には大好きだった初めての彼氏を亡くした。
私の心はずっとずっと傷ついていた。
そして色んな男性と付き合い、さらにあの結婚で埋めようとしていた。
凌貴を亡くしたあの切ない、言葉には言い表せないどうにもできない気持ち。
そう、私は埋めたかっただけ。
ぽっかり空いてしまった心の隙間を。
当時の彼氏たちは私の体を求めてくれた。
だけど私はそれを恋だと勘違いしていたようだ。
いや、恋だって言い聞かせてきたのかもしれない。
そして今回初めて自分から好きになった。
凌貴を亡くしてから初めてこんなに相手が恋しくなった。

「あい、たい…。」

知らぬ間に言葉に出た。
この気持ちに気づいてからは気持ちは加速していく。
でも彼は私を研究対象にしか思っていない。
どうしたら私を好きになってもらえるかな…?
全てが初めてのことでどうしたらいいのか分からない。
彼が好いてくれていないことが悲しいのか、
もどかしいのか分からないが涙が止まらなかった。

しばらく時間が経ち、私の気持ちは固まった。

「百合園に振り向いてもらいたい。
彼と恋したい。愛し合いたい。」

私が出した答え。
時間がかかってもいい。
彼だって人間。
私が想いを伝え続けたら心が動くかもしれない。
どうやって伝えるかは今後考えていけばいい。
とにかく彼に対するこの想いは叶えたい。
人生には「恋」と「愛」を教えてくれる人がいるって聞いたことがある。
多分私にとっての「恋」はずっと忘れずにいた、忘れたかった凌貴のこと。
「愛」は百合園であってほしい。心から願った。

それにしてもどうしてこんなに良いお部屋に連れてこられたんだろう。

ガチャ

何気なくクローゼットの扉を開けてみた。
中には前回見た時よりもたくさんの服たちが増えていた。

「え…。こ、こんなにいっぱい…?どうして…。」

どうしてこんなに良くしてもらえるの?
確かに国の研究には貢献してるかもしれないが、
それにしてもこんなにたくさんのブランドの服やカバン。
もちろんどエロいコスプレチックな服は前回と変わらずにある。
なんならその服たちも増えている。

ガチャ

「おはようございます。優梨さん。
起きていたのですね。」

百合園が入ってきた。

「あ、お、お、おはようご、ございます?」

私は急なことで驚いたのと、
好きになってしまった恋心が邪魔をしてきちんと挨拶さえできなかった。

「ふふっ、どうしたんですか?
そんなところもかわいいですがね。」

「///////」

「おや、顔が赤いですが熱でもあるんですか?!」

百合園は慌てて私の顔に触れようとする。

パシッ

「な、なんでもないから!!」

私は彼の温かい手を振り払った。
恋って難しい、好きって難しい。
触れられたいはずなのに振り払ってしまった。

「そ、そうですか。大丈夫なら良いのですが。」

「あ、あのさ。どうしてこんなに良い服たちが増えているの?」

私は必死で雰囲気を変えようと疑問をぶつけた。

「??」

彼はキョトンとした顔で私を見つめる。

「え、いや、服もそうだし、このお部屋だってお城みたいに立派で大きいから。
寝室から出たことないけど、このお部屋でこれだけ大きいんだもん。
どうしてここまでしてくれるのかなって、ずっと謎だったというか疑問だったっていうか…。」

「あぁ、そういうことですか。
それはもちろん国の研究に協力してくれている感謝の気持ちですよ。
それに研究対象者全員にこの待遇をしているわけではありません。
研究対象者はランク別に部屋を割り当てられます。
もちろん優梨さんは性への興味がとても高いこと、
それに鍛えられた美しい体。
そして大学で学ばれた研究内容など全てを考慮した結果、
優梨さんは最高グレードになりました。
最高グレードの研究対象者にはそれ相応の対応をすることになっています。」

「それってつまり下のグレードもあるってこと、だよね…。」

「はい、もちろんです。
ですがグレードが低くなればなるほど一回の実験で終わったりします。
それさえ終われば開放し自宅に帰しています。
国はいろんな女性のデータが必要なのです。
ですからこの対応は国が認めた証。
思う存分楽しんでくださいね。」

「な、なんか複雑。」

「難しいお話でしたね。
さて、今日はどんなお洋服にしましょうか?
私が選んで差し上げましょうか?」

「…。いや、私が選んでみたい。」

「そうですか!それは楽しみです。
では私はリビングでお待ちしておりますのでごゆっくり。」

ガチャ

百合園は寝室を出てリビングに向かっていった。

「さて、今日は気合いれる!!彼に喜んで欲しいし。」

それから私はクローゼット中の服を1着ずつ見て回った。
とんでもなく変態チックな服もある中、
ブランド物の服たちはとても清潔感のある清楚なものが多かった。

「普通の服もこんなにたくさん増えたんだ。」

私は見回り終わって考えた。
今日はどんな服装が彼をドキドキさせられるか。
しばらく考えたあと、
どエロいレースで前ホックの下着に真っ青な前開きのワンピーズにした。
全部前開きにしたのは、
もし今日も実験があったら彼が私の服を脱がすはず。
その彼の表情を見たいと思ったから。

着替え終わり鎖骨辺りまである明るめの髪の毛をゆるく巻いて、
お化粧はナチュラル風にしてみた。
香水もたくさんあったが、
今日の清楚なワンピースに合うように爽やかな上品な香りにした。
なんだか初デートの前みたいで楽しかった。

「え、もうこんな時間!!」

時計は彼が出ていってから2時間も経っていた。
私は慌ててリビングに向かった。

ガチャ

今は午前11時。
とても広いリビングには足元から天井まである大きな窓がたくさん。
本当に高級マンションの最上階のようだ。
とてもとても高い景色、真っ青なキレイな晴れた空が私の心を躍らせた。

「キレイ!!」

ずっと閉じ込められていた私にとってこの景色は素晴らしく映った。
そして百合園はずらーっと並べられた大きなL字のソファの一つに腰をかけ、
眠りについていた。
私はそーっと静かに彼の近くまでいき、
美しい顔を見つめた。

「キレイ…。」

今の私にとってこの高いマンションからの景色よりも、
青く澄んだ空よりも彼の顔の方が美しく見えた。
触れたくなるのをぐっと堪え、
目の前にあるとても大きなキッチンに惹かれそちらへ向かった。

「こんな大きなキッチン初めて入った。」

この部屋は全体的にシックな色合いで、
とにかくすべてが広く大きい。
カッコいい高級マンションって感じ。
壁の方にはこれまた大きな冷蔵庫。
中を開けてみるとミネラルウォーターがたくさん入っていた。
更に高そうなお肉や魚に新鮮な野菜。
恐らくレポートなどで疲れて寝てしまっている彼に手料理を作ってあげたいと思った。
用意されていたかわいいフリルのついたエプロンを着け、
手慣れた感じでステーキを焼いて、温野菜にスープをサクサク作り進める。
ずっと一人暮らしだったから料理は大得意。
それにこんな大きなキッチンだからスムーズに料理が進んでいく。

全てが出来上がるころ、

「すみません、眠ってしまって…。」

申し訳なさそうに百合園が隣に立っていた。

「!?び、びっくりした!!起こしちゃった?」

「とてもいい匂いで目が覚めました。
とても素敵なお料理ですね。」

「百合園、疲れているのかなと思って作ってみたけど、
好き嫌いとか無い?
もう作っちゃったけど…」

「ふふっ、大丈夫です、好き嫌いはありません。
それよりもこっちが気になります。」

そういう彼は私の体を軽々持ち上げ、
キッチン台に座らせた。
背の高い彼と顔は同じ高さ。
美しい顔がよく見える。

「たくさんオシャレしてくれたんですね。
可愛い。とてもよく似合っています。
色が白いからその青いワンピースがとても映えていてキレイだ。」

「あ、ありがとう…。」

彼に喜んで欲しくて選んだけど、
実際に褒めてもらえるとそれしか言葉が出てこなかった。

チュッ

「!?」

彼は私の首元に軽くキスをした。

「僕は今こっちが食べたい。」

そう言いながら前開きのワンピースに手をかけた。

「い、や、だめ…。」

「だめじゃない。」

彼はワンピースのボタンに手をかけ、
脱がしていく。

「ふふっ、かわいい下着だね。
これも前開きなんだ。」

「…っ!!///」

意識して合わせてみたけど、
実際こうなってみると恥ずかしい。

スルスルとワンピースを脱がすと、
私は下着姿にエプロン。
恥ずかしさが私の顔を赤く染める。

「かわいい。僕こういう奥さん欲しいなぁ…。
可愛くてエロい、魅力的な奥さん。」

「え…?」

「冗談。だけど冗談じゃない。
かわいいしとても魅力的だよ。」

チュッチュウ

私が次の言葉を発する前に口を塞がれてしまった。

「ん、んぅ…///」

チュッチュッ
ペロレロレロ

始めは軽めのキス。
そこからスイッチが入ったかのように、
私の口をこじ開けて私の舌先に絡まってくる。
静かな部屋の中に卑猥な音が響く。
だけどそれがまた私の頭をおかしくしてしまう。

チュパチュパジュルッ

「んんぅ、んっ///」

彼はエプロンも脱がせてから私の手を自分の両肩に其々置かせ、
私のブラのホックを外す。

プチッ
プルンッ

その瞬間私の真っ白な弾力のあるおっぱいはプルンと露わになる。
私は恥ずかしさでいっぱいになる。

「…///」

「キレイだよ。かわいい。誰にも見せてあげたくない。」

「え…?」

パクッチュウゥゥ

「あぁ///っんんぅ…///」

彼はそういうなりいきなり私の乳首に吸い付いた。

チュパチュパ
レロレロレロ
チュパッ

「はぁ…ん…いや…///」

「なぁに?嫌なの…?」

彼は上目遣いで私の瞳をまっすぐ見つめる。

「ず、ずるい…。」

「ふふっ、OKってことね。」

彼はいたずらに微笑むと私の両胸に器具をつけ始めた。

カポッキュポッ

「!?」

「大丈夫、痛くないからね」

「い、いや!」

「逃がさないよ、そんな風に僕を誘っておいてさ。
これはね妊娠出産を経験しなくても一時的に母乳が出るようになる器具だよ。
これで飢える子供がいなくなる。」

「そ、ういうことじゃない、の。」

私は溢れ出しそうになる涙をぐっと堪える。

(彼は私に興奮してくれたわけじゃなかった。)
頭の中でこの言葉がぐるぐる回る。
今日は彼のためにオシャレもしたのに、
彼の中では結局私の存在は研究のためだけ。
その事実が何よりも悲しかった。
分かっていても悲しかった。
振り向かせる努力ってこんなに悲しくて辛い。
私、このまま彼とちゃんと向き合えるかな…。
そう思った瞬間機械が動き出した。

キュイーーーーン
ギュインギュインギュイン

装着された器具の中は真っ白になり、
両胸が煙に覆われる。

「…っ、ふ…んんぅ///」

「その煙はね媚薬が含まれているんだけど、
母乳を出すためのフェロモンも含まれているんだよ。
もう乳首なんてビンビンになってきたんじゃない?」

「い、やぁ、だ、めぇ、はぁ、はぁ…///」

息をするのも精一杯だった。
乳首がどんどん膨れ上がりビンビンに勃ってしまった。
煙にまかれているため目視はできないが、
明らかに敏感になりいつもとは違う張り方をしているのが分かる。

「さて、もういいかな。」

彼はそう言うと機械を外した。

「ほら、こんなにビンビンになっちゃって。
乳首だけじゃなくていつもはフワフワのおっぱいも今日はパンパンだね。
僕が全部吸い取ってあげなきゃ。でもここじゃやりにくいね。」

私の体を抱き上げて、特殊な椅子に座らせた。
その椅子はM字に開脚し固定できるようになっており、
ちょうど股の部分には穴が開いていた。
両手は頭の部分で拘束できるようになっていた。
彼はその通り私の体を拘束した。

「そんなキレイな体で、美しい顔で僕を見ないで。」

チュッ

私の返事を待たずにキスをしてきた。

「ふふっ、今日のご褒美はこれからだよ。」

ポチッ
手に持っていたスイッチを押した。
その瞬間に股の部分に開いていた穴から先日使われたバイブと同じものが出てきて、
私の穴に入っていった。

「きゃぁ、いやぁ…んう、んんっ!!///」

「このバイブ覚えていますか?
疑似精子が出るバイブ。
これから優梨さんは中出しされながら母乳を吸い取られるんですよ。」

「い、やぁ…はぁ、んんぅ、うぅ///」

ジュポジュポジュポジュポジュポッ

一定の速度でピストンするバイブに私の頭の中は真っ白になってしまった。

ジュポジュポジュポジュポ

「あぁ…、はぁ…んっ///」

ペロペロペロペロジュルッ
ビューーーーーッ

彼は私の片方の乳首に吸い付き母乳を吸い始めた。
そして空いている方の手でもう片方の乳首を刺激して、
母乳を勢いよく飛ばしている。

「はぁ、いや!!ん、はぁ、はぁはぁ…///」

「ん~、とても甘くて美味しい。
優梨さんは母乳までもが完璧な女性だったんですね。」

口から垂れた母乳を舌先でペロリと舐めとり、
次は違う機械を両胸に装着した。

キュポッカポッ

「これは搾乳機です。
これで全部の母乳を搾り取りデータを取ります。」

機械は動き出し私の両胸を吸引していく。
その機械に繋がっている瓶に私の母乳がどんどん溜まっていく。

ギュインギュインギュインギュイン
ジュポジュポジュポジュポ
ギュインギュインギュインギュイン
ジュポジュポジュポジュポ

一定の間隔で動く搾乳機とバイブが私を犯していく。

「い、やぁ!!はぁ、だ、だめ、イ、イっちゃう、やめ、てっ!!」

「見た目だけでこんなに卑猥だなんて、罪な女性だ。
ほら、快楽に身を任せなさい。」

ギュインギュインギュインギュイン
ジュポジュポジュポジュポ

「い、や!!だめ、あっ、イくっ、イくぅぅぅ!!!」

ビクンビクンッ
ビュビュビュッ

体が跳ね上がると同時にバイブの先端から疑似精子が勢いよく中出ししてきた。
そしてその頃には私の母乳も搾り取り終わり、
一気に実験が終了する。
私は余韻から抜け出せず、体に力が入らない。

「おやおや、今日は一番感じてしまったようですね。
さてもうベッドでお休みなさい。」

彼は私を抱えあげ寝室に運びベッドに寝かせた。

「私はこれからデータの書き出しに行かなければなりません。
このままお休みなさい。」

そう言い残して彼は部屋を出ていった。
私は何かを考える余裕はなく睡魔に襲われて気を失ってしまった。
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