不登校の私、過去にタイムスリップする

山本未来

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平和な日常

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私のおばーちゃんがまだ3歳だった

終戦間近の昭和20年7月に

日本の支配下だった

中国の満州にタイムスリップした私


ひーばあちゃんであるトクさんに

保護されて家族の様に

みんなに親切に接してもらっていた


と言ってもみんなは知らないだけで

私達は親戚だから家族みたいな

ものだけど、、


長男と長女は毎日学校に

通っていたので

私はトクさんと私のおばーちゃんになる

3歳の富子と家で居る事が多かった


「美紀、、お前も

学校に行きたいだろう、、

なんなら学校に行けるように

頼んでやろうか?」


トクさんは気にかけて言ってくれた


私は記憶喪失で名前も分かからない

と言う事だったから

トクさんが名前を何にするか

尋ねて来た時


私は本当の名前である美紀がいいと

お願いした


それからみんなは私を美紀と

呼ぶようになっていた


「トクさん心配してくれて

ありがとう!だけど

私は何処の誰かも分からないし、、

暫くは家に居て

富子の面倒見る事にする!」


私がそう言うと


「そうか、、いいのかな、、

まあ、すぐに記憶戻るかもしれないしな

富子も遊び相手出来たら

喜ぶだろうしな~」


そう言うと畑に行く準備を始めた


「じゃあ、富子の事頼むな、、

もし何かあったら畑に来たらいいから

多分富子はわがままも言わないから

大人しくしてると思うけどな」


「トクさん分かりました!

富子の面倒ちゃんと見ながら

留守番してます!」


「それじゃ~

留守番宜しくな」


トクさんはそう言うと


いつも通りのモンペ姿で出かけた


私は制服でこの場所にタイムスリップ

していたから服は何もなかった


だからトクさんは何枚かある

モンペを私に譲ってくれ

毎日それを着て生活していた


あれからあっという間に一週間が経ち

ここでの、のんびりした生活にも

少し慣れて来たけれど


やはり夜になるとお母さん達の事を

思い出して悲しくなる事が多かった


『お母さん達がいる未来の世界は

どうなっているんだろう?!

私が自殺しようとしたあの時間で

ストップしているのかな?!

アニメとかではタイムスリップしたら

何かのきっかけでまた元の世界に

戻って行くけど、、

それはアニメのお話しだから、、

私は未来に帰る事出来るのかな、、

ずっとこの世界のままだったりして、、』


私は富子がお花を摘んで遊んでいる

姿を見ながらそう思った


富子は無邪気な可愛い笑顔で

摘んだな花を小さな籠の中に入れてる


時々私をチラチラ見ながら

ニコッて笑う姿が可愛すぎる


『おばーちゃんが子供の時って

本当に可愛いかったんだな~

今はあんなにしわくちゃなのに、、』


私はおばーちゃんと富子を重ねて

クスッと笑った


日は少しずつ暮れ始めて

長女の静子と長男の人志が

もうそろ帰って来る気がした


時計は家の1階にある大広間にしか

ないから時間の感覚は太陽の

沈み具合で少しずつ分かるように

なっていた


いつも時間に追われている

未来の世界とは

まったく違うゆったり流れる時間


こんなにゆったりした時間を過ごせて

少しだけ嬉しかった


だけどあと3週間程で

ソ連軍が攻めて来る


やはりトクさんには私は未来の

あなたのひ孫ですって言って

これから起こる大変な出来事を

伝えようか悩んだ


だけど伝える事によって

もし未来が変わってしまったら


もしかした私が産まれて来ない

可能性だってあり得る


そう思ったらやっぱり

何も言わない方が

いいと思った


おばーちゃんの話しでは

大変な中なんとか日本に

帰る事出来たと言っていたし、、



ふと畑の方を見つめると

太陽の光が当たって

黄金色に輝く麦畑が見えた


こんなにも綺麗に輝いている風景が

もうすぐ一瞬にして真っ暗な

暗黒の世界になる、、


私は戦争の恐ろしさを感じた


戦争は体験した事はないけれど


戦争の恐ろしさは学校でも習っていたから、、







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