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タイムスリップした過去の世界で親戚に会う
しおりを挟む「お前さん
名前はなんと言うんだい、、」
そのひーばあちゃんである
女の人が言った
「あの、、
私、記憶喪失になったみたいで
名前も分からないし
何処に住んでいたのかも
分からないです、、」
「それは大変だ、、
どうしてそんな事に、、
仕方ない、、
暫くうちに来るか?
記憶が戻ったら家探して
帰ったらいいし、、」
「ありがとうございます、、
本当にいいんですか?」
「家族が多いからあまり
面倒は見れないけど
食べ事には不自由はしないと思う」
女の人はそう言って
自分の家まで連れて行ってくれた
途中の道沿いにユリやシャクナゲの
花が沢山咲いていてとても綺麗だった
私が住んでいる都会の殺伐した
雰囲気とはまったく違う
田園風景に心が和んだ
『もうすぐソ連軍が攻めて来るなんて
想像もつかない程のどかで
穏やかで平和な場所だな~』
私は久しぶりに心から
優しい気持ちになった
家に着くと女の人は家族を
紹介してくれた
「長男の人志10歳、長女の静子12歳
次女の富子3歳、三女の次子1歳
旦那さんは今戦争で戦っている
あと私のお腹の中に
赤ちゃんがいて今3ヶ月だ、、」
そう言ってみんなを紹介してくれた
私にとったらみんなは親戚
そして次女の富子が
私のおばーちゃんになる人だ
私は不思議な感覚で
みんなを見つめた
「この子は記憶喪失になって
畑の中に一人でいたから
これから暫くの間この家で
預かる事にしたからみんなで
仲良くするようにな!」
ひーばあちゃんであるトクさんは
優しく言った
「私、名前も何もかも
記憶がなくなって
迷惑かけますが
宜しくお願いします!」
私が恐る恐るそう言うと
「可愛いそうに、、
気を使わなくていいからね!
記憶が戻るまで兄弟として
仲良くして行こうね!」
長女の静子はしっかりとした
口調で言った
「お姉ちゃん
一緒に遊ぼ~」
次女の富子は(私の将来の
おばーちゃんになる人)無邪気に
私の手を引っ張ると家の外に
連れて行った
私は引っ張られるまま外に行き
富子とお花摘みをした
『将来私のおばーちゃんになる人と
まさか遊ぶとは思わなかったな~
でもこの家族めちゃくちゃ親切だな~
私の時代にこんな見知らぬ人の
面倒を見てくれる人なんて
絶対いない、、
みんな自分の家族の事で
精一杯で他人の事なんて
見向きも出来ないんだから、、
こんなに大勢家族が居るのに、、
昔の人って何でこんなに
心に余裕があって
優しいんだろう?!』
私は少し感動した
私のひーばあちゃんである
トクさんに名前聞かれた時
咄嗟に記憶喪失になったと
言ったけどそれで良かったと思った
もしあの時未来から来ましたとか
言ってたらきっと頭がおかしい子
だと思われただろう、、
だから咄嗟の判断は
間違ってなかったと思った
『私はいつまでこの昭和の時代に
いるんだろう?!
出来ればソ連軍が攻めて来る前に
未来に帰りたい、、
戦争に巻き込まれるのが怖い
恐ろしい、、
これから私どうなるの?!』
私はこれから先に待ち受けている
戦争が怖かった
そしてソ連軍が攻めて来る事
日本が戦争に負ける事
この事をトクさんに伝えて
一刻も早く逃げる事を伝えた方が
いいのかとても悩んだ、、
あと一ヶ月、、
あと一ヶ月でこの場所は
暗黒の世界に変わる、、
今はこんなにも、のどかなのに、、
私は身震いした、、
恐ろしくて仕方がなかった、、
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