不登校の私、過去にタイムスリップする

山本未来

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船に爆弾が落ちた、、

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幸せな夢を見ていた時間は

どれ位だったのだろう、、


私は、突然の爆発音に目が覚めた


「ソ連軍が爆弾を落としたぞ~」


そう言って沢山の人が

逃げ回っている


だけどここは海の上

どこにも逃げる事は出来ない


「美紀!!

早く起きて!!」


トクさんは必死に私を起こした


私は夢から覚めてぼんやりしていて

何が起こったか分からず

手を捕まれみんなが逃げる方へ

走っていた


『これは夢?!

そしてさっきお母さんといたのが

現実?!』


私はどっちが夢でどっちが現実か

分からない状態だった


やっとしっかりと目が

覚めると同時に

恐ろしい光景に目を疑った


船はあちこち爆弾が落ちた事に

よって燃え広がり


船もどんどん傾いている


「トクさん、、

怖いよ、、どこに逃げたらいいの?」


私は必死にバランスを

取りながら言った


「多分もうすぐ船は沈む、、

もし沈んだらどんな物でもいいから

捕まって救助を待つんだぞ、、」


トクさんは次子を抱っこ紐で

いつもよりきつく体に密着させた


次子はきつく縛られて痛いのか

ずっと泣いて泣き止まなかった


富子は長女の体にしがみつき

不安そうな顔をしていた


火は益々燃え広がり

船首から少しずつ沈み始めた


大勢の人が船から投げ出され


必死で泳いている人や

溺れている人

火傷している人

そんな人達で溢れ返り

みをなパニックになっていた


私達がいる場所もどんどん

水が溢れて来た


『もう駄目だ、、

私このまま水没して

死んでしまうんだ、、

お母さん、、助けて!!』


私は必死でお母さんの事を

叫び続けた


そして遂に首ら辺に水が

溢れて来た時


運よく流木が流れて来た


「美紀!!

早くこれに捕まるんだ!!」


既に流木に捕まっていたトクさんは

私にそう叫んだ、、


私は必死になってそれに捕まり

なんとか沈まないで済んだ


富子も長女に助けられ木の上に

乗せられた


次子も泣き叫んでいるけど

無事みたいにだった


運よく海の流れは穏やかなだった


私達は流される事なく

プカプカと流木と

一緒に浮かんでいた


さっきまでみんなパニック状態で

あちこちで大騒ぎする声が

響き渡っていたけれど


急に静かになっていた


多分ほとんどの人が

海の底に沈み

溺れて死んだと思う


僅かな人だけが流木などに捕まり

なんとか助かっていた


そして疲れ果て喋る元気もなく

とても静かだった


『なんとか海に沈まないで済んだ、、

どうか無事に救助されますように、、』


私は必死に願った


暫くすると

私達の近くに汽船が

通り私達は救助された


人が死にたくないと思う気持ちは

もの凄いものだと感じた


みんな死ぬのが怖くて

必死だった


もちろん私も必死だった


一度死のうと思っていた私なのに


今の私は生きるのに

必死になっている


その気持ちの変化が

何なのかは分からない、、


だけどとにかく必死だった


私達は助けられた汽船の

救護室に寝させてもらった


助かった人の中には

親が死んで自分だけ

助かった子供達もいたはず


子供が死んで自分だけ助かった

親もいるはず、、


そんな悲しみの中みんな

疲れて眠っていた


きっとみんな現実を忘れたい位

どん底にいた、、


私はなんとか命だけは助かった事に

安心して

いつの間にか眠っていた


きっと未来の世界には

もう戻れないんだと思った


私はこの現実を受け入れ

なんとか生きて行こと決意した


そして思った


『未来の世界は幸せ過ぎる位

幸せで平和だったんだ、、』


私はこの過酷な過去の時代に来て

今までがどんなに幸せだったか

始めて気がついた


そしてみんなもきっと

思っていたと思う


何日か前までは

あんなに幸せだったのにって、、


家族仲良く楽しく過していたのにって、、


どうしてこんな事に

なってしまったんだろうって、、








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