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舞鶴港に到着
しおりを挟む私達は遂に日本の舞鶴港に到着した
トクさん達は何年か振りに
日本に帰って来て
感無量な感じだった
私は舞鶴に来たのは初めてだし
この時代にはもちろん
産まれてなかったから
この時代の日本は
教科書でしか知らなかった
開拓団の人達はみんな
住んでいた場所はバラバラだから
船から降りて別れるのが名残惜しく
みんなそれぞれに話し込んでいた
私はトクさんから私を船まで
おんぶして連れて行ってくれた
男の人にお礼を言って別れた
『この人のおかげで私は助かった
だから一生恩は忘れたら駄目だな
本当に沢山の人に助けられて
日本に帰る事出来て
本当に良かった
生きて帰れて良かった、、』
私は心からそう思った
私達はこれから電車を乗り継ぎ
親戚がいると言う
大阪に向かう事になっていた
きっと大阪も戦争で
変わり果てているだろう、、
もしかしたら親戚の何人かは
亡くなっているかもしれない、、
だけどとりあえず行く事になった
「トクさん、大阪の親戚って
何人ぐらいいるの?」
私が尋ねると
「私の旦那さんの親戚で
お姉さんと弟と旦那さんの両親がいる
前に話した洋品店だよ、、」
「あ~、、
言ってたよね~
トクさんが初めて行った
洋服屋さんだったよね」
私は以前トクさんが話してくれた
旦那さんとのなり染めを
思い出した
『そっか~
あの洋品店に行くんだ~
私が居たら驚いて
他人だから追い出されたら
どうしょう、、
でも実際は私も親戚なんだけど、、』
私は不安だった
トクさんは優しかったから
私の面倒を快く
引受けてくれたけど
もし怖くて冷たい人だったら
きっと追い出されるだろう、、
きっと戦争は終わったばかり
だからみんな自分の事で
精一杯だろうし、、
私は未来の自分がいた世界の事は
ほとんど忘れていた
それよりもこの終戦したばかりの
昭和の時代をどうやって
生きて行こうか、、
その事ばかりが頭の中でいっぱいだった
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