余命3ヶ月、、たけどあなたに出逢ってしまった

山本未来

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来年はもう花火見れないかも、、

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パーンと言う爆音と共に

打ち上がった花火

テレビで見る花火とは

全く違う体中に感じる爆音

花火は目の前に大きく広がり

消えては、また爆音と共に

広がった

周りの人達はみんなわぁ~

と叫びながら花火を見つめている


「めちゃくちゃ綺麗だね~

こんなにいい場所で

こんなに綺麗な花火見れて

最高だね!」

私が旦那に言うと

「やっぱり実際に見ると感動するな!」

じっとしている事が苦手な旦那は

ウロウロしながらも花火を見ながら

感動しているようだった


スマイルの花火

薔薇の形の花火など

打ち上げ数は少ないものの

一つ一つが凝っていて

その精密な形に感動した


クライマックスは何発も連発で

凄い勢いで打ち上がった


『本当に綺麗で感動するな~

それに凄い迫力!

来て良かった!

来年はもう花火見れないかもしれない、、

この世にいないかもしれない、、

だから今日見た花火は忘れない、、』

私はそう思いながら

クライマックスの連打の花火を

見つめた、、

『何で癌になんて

なってしまったんだろう、、

私何も悪い事していないのに、、

私が癌だと知ったら旦那は

きっと悲しむだろうな、、』

私は胸がいっぱいになり

涙が頬をつたった

横にいる旦那は花火を見つめている

沢山の優しさをくれた人

悲しい時も嬉しい時もいつも側で

励ましてくれたり喜んでくれた人

そんな大切な人ともう笑ったり

励ましてもらえなくなると思うと

胸が詰まった


「クライマックスの花火は

やっぱり迫力あったな!」

旦那は笑顔で私を見つめた

「うん!

本当に綺麗で感動したわ~

連れて来てくれてありがとう!」

花火が終わると

私達は大急ぎで駐車場に向かい

車に乗込んだ

出口を出るのに10分程で出る事ができ

道も全く混んでなかった


「めちゃくちゃスムーズに帰れたな~」

旦那はビックリしているようだった

「こんなにスムーズに帰れる

花火大会初めてだね

いつも帰れるだけでクタクタに

なるのにね」

私もこんなにスムーズに帰れると

思わなかったから驚いた

家にも思っていたより早く到着した


家に着いて一息ついていると
 
ラインの着信音が鳴った

見てみると田中君からだった


「花火綺麗だったか?」

「うん!綺麗に見えたよ~

花火の動画送るわ~」

私はそう言うとさっき写した

動画の薔薇の花火を送った

「珍しい形の花火だな!」

「薔薇の花火だよ~

綺麗でしょう?」

「旦那に感謝しないとな!」

「そうだね~

来年は一緒に行けるといいね!」

私は多分来年は無理だろう

と思いながらも返信した

「そうだな!

来年だな!」

私はそのラインを見ながら

胸が締め付けられた

『せっかく田中君と再会して

仲良くなって

花火に行く約束出来るほど

仲良くなったのに、、

私はいつ死ぬか分からない、、

せっかく田中君と会えたのに、、

もっと、もっと早く再会したかった、、』

私はラインの画面を見ながら

田中君の事を想った

今、九州と言う遠い街にいる田中君

だけど心は繋がっているようで

すぐ側にいるような気持ちになった

『やっぱり田中君の事

好きだな~、、』


私は心の中でそう呟いた

さっき見た花火の動画を見つめながら

田中君の笑顔が何度も浮かんだ、、

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