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■お手紙■秋の終わり
しおりを挟む【寒くなるまえに、秋が終わらぬうちにお料理お手紙】
Dear アキヒトさん
お義母さんが、レモンとオレンジの皮を干したものを持ってきてくれました。
お砂糖がしっかり使われているから、そのまま食べられます。
その話は電話でしたけれど、わたしとソレが、マンションでどうすごしているか、伝えていなかったわね。
気づくと、ついつい口に運んでしまっています!
気温が低くなってきて、温かいコーヒーとチョコレートが疲れをいやしてくれる季節にすっかりなっているけれど、今年は、お義母さんにいただいたレモンとオレンジの皮を干したものと温かい紅茶でリラックスタイムを満喫しています。
夏の暑いときに、少しすっぱいくらいを楽しんでいたせいか、レモンとオレンジがとてもおいしい。
お義母さんにお礼の電話をしたら、「じゃあ、とびっきり甘いのもおいしいっていわせてあげるわね」と、今度、桃のコンポートを持ってきてくれるといってくれました。
コンポートってなにかしら? と電話で聞いたら、アキヒトさん、『“四季がうれしくなるちょっとしたレシピ”を開いてごらん』としかいってくれなかった。だから、“四季がうれしくなるちょっとしたレシピ”を開いてみました。
開いただけでなく、じつは、スーパーにこの季節よく並んでいるリンゴを使って、リンゴのコンポートを作ってみたの。
本当よ。
この手紙が届いたって連絡をくれたら、写真を送信するわ。
春のころは、イチゴジャムを作る自信がなかったけれど、この秋は、リンゴのジャム作りに挑戦したの。
リンゴジャムを詰めた瓶の写真も、アキヒトさんに送りたくてうずうずしているから、この手紙を読んだら、はやく電話してちょうだいね。
“四季がうれしくなるちょっとしたレシピ”に、キノコを使ったレシピがいっぱいのっているじゃない。
キノコがおいしそうに感じていたら、“秋のらくらくキノコセット”という商品がスーパーで売られていたの。
思わず、すぐに買ってしまったわ。
カットされたキノコがパッケージされたセットで、タマゴをフライパンのうえで割って、キノコとまぜるだけですごくおいしい料理になりました。
アキヒトさん、「料理は身構えたらダメだ。それじゃ嫌いになる。楽することだけを考えたほうがいい。あとは、おいしいって感じるだけでいい」ってよくいっていたわね。
最近、その意味がよくわかってきました。
むずかしいことを考えず、キノコを白ワインとバターで蒸して、しょうゆをつけて食べるだけで、レストランの一品料理みたいになるし、今は、キッチンに立つのが楽しい。
そろそろ寒さが本格化するけれど、冬は冬でおいしい体験がいっぱい待っていそうなので、今年は、寒くなるのが楽しみです。
アキヒトさんも、急な温度変化で体調をくずさないように注意しながら、冬の寒さが“おいしい”を運んできてくれるのを楽しみに待っていてね。
From サクラ
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