20 / 47
まだ旅は途中
気になります
しおりを挟む
「おっ、来たな悪ガキども」
「悪ガキって…」
「ケビンからの通信で聞いたぞ。なんかおもしれーもんくつったって」
目的地に到着すると先に待機していたアルフさんに出迎えられた。道中ケビンさんが通信する魔道具で連絡している様子は見ていたが、その相手がアルフさんだったようだ。
ゴブコマの事がアルフさんに報告されているなら、おそらくライウスさんにもバレているかもしれない。帰ったら「あの装置はなんだ」なんて問い詰められるのだろうか。
まあいいか、全ては悪どい大人への仕返しなのだから!
ケビンさんは私達をアルフさんに預けると、隊員に指示を出すために一旦離れた。その背中を見送ってから私はアルフさんを見上げて少し口を尖らせて話しかけた。
「だって大人達が私達に休憩すら与えず放置したので、なんとか休もうと思って!」
「すまんすまん。こっちを制圧するのに時間がかかったんだよ。今は発信源から少し離れたところで魔獣避けをつけて安全地帯を作っているが、まあそれも時間の問題だな」
「連絡の一つでもくれたらいいのにっ!」
「すまんすまん。ついうっかりな。お前らに通信魔道具渡すの忘れてたわ」
「…むむむむ」
「いやー、でも3人でよく頑張ったな。偉い偉い」
アルフさんは大きな手で私の頭をガシガシと撫でた。セットした髪の毛が乱れるがなんだか心地がいい。
アルフさんは平等にケイレブの頭も撫で、ベルナールの頭も撫でた。
私とケイレブはまんざらでもない気持ちになったが、ベルナールは少しイラッとしたのかアルフさんの手を跳ね除けるように羽でバシッと叩いていた。アルフさんは気にしていないのかガハハハッと笑って話を続けた。
「先に話しておくが、発信源はこの奥にある洞窟だった」
「洞窟?」
「ああ。その中に何かあるようだが、まだ中には入れていない。ゴブ達はそこを根城にいているようでな。探し当てた際には洞窟から絶え間なくゴブの団体が出てきてお前達がいる所に向かって走っていたのを確認した」
「でも私達がいた所から少し離れてますよね。匂いってここまで届きますかね…」
「女の匂いをここにいても嗅ぎ分けれるのか。それとも同族が一度見つけた場所ならば他の個体も情報共有できる何かがあり、匂いがなくても辿り着けるのか。正直奴らの生態全てを理解しているわけではないからな。全く分からん。が、奴らが寄り道する事なく向かっていたことは確かだ」
「なるほど」
「で、俺たちが洞窟に近づくために出てくるゴブ達を削り制圧を始めると、1匹大きな個体が出てきた」
「ああ、吸引ゴブですね」
「おそらくな。が、俺たちのことは見向きもしないでお前達の所に向かったんだ」
『まるで私達の事を狙っているかのような動きですね』
ベルナールの言葉にアルフさんが小さく頷いた。ベルナールカラスの声は聞こえているようだ。
「大きな奴が出てくると出てくるゴブ達の数が徐々に減っていった。それでこちらは楽になったため、いったん離れて魔獣避けをつけて休憩したんだ。隊員を休ませてすぐに〈あちらで何か起きているかも!!!〉と、ケビンが心配しまくってな。もう飯を食わずに飛び出す勢いだった」
アルフさんはゲラゲラと笑いながら話を続ける。
「あの二匹がいるならなんとかなるってと俺が言っても〈エヴィさんは女の子だぞ!?何かあったらどうするんだ!?女の子の体に傷が出来たらどうするんだ!?〉なんて言ってな。慌てて飯を食って一目散に飛び出していったんだよ」
「置き去り作戦したくせに!?」
「そりゃ、その作戦が1番効率が良かったからな。でも俺達だって心配じゃなかったわけじゃねーぞ?任せても大丈夫だと確信していても心配くらいする。まあ、オス二匹がちゃんと守るだろうと信用していたから任せれたわけだ」
アルフさんはまた私の頭を撫でくりまわし始めた。
小言を言っていたケビンさんが吸い込まれそうになったのは、慌ててやってきた時にあの吸引ゴブにやられているかも!と飛び出したからだろうか。少しだけ申し訳ない気がしてきた。
なんだかむず痒い気持ちになりながら、私はフンッと鼻を鳴らした。
「そーですか。でも、置き去りにしたのは変わりないですからね!」
「おーおー、拗ねんな拗ねんな。今からは一緒に居るから」
「洞窟に押し込んで置き去りとか、絶対やめてくださいよ!」
「わーかったわーかった。んな、あぶねーこと子供だけにやらせねーよ」
今もなも撫でくりまわされる私の頭。そんな状態で本当かなぁとジト目でアルフさんを見上げふと、彼はとても優しく微笑んでいた。
しばらくアルフさんと話していたが、アルフさんの部下らしき隊員がやってきてアルフさんに声をかけると、2人で私達の場所から離れていった。
彼らを見送ると何かが少し冷んやりとしたような気持ちになる。私はその場に座り込んだ。
「はあ、次は洞窟だってー。今日で終わるかな」
『あちらは今日で終わらせたいでしょうね。これ以上被害を拡大させないためにも』
「そうだよねー」
帰りたいなー。やだなー。でも、もう少し頑張ってみようかな。
そんな気持ちになりながら空を見上げると、晴々とした青空が見えた。
「何が原因なんだろう」
『そうですね。見てみないとわかりませんが…、少しばかり気になる点がありますね』
「気になる点?」
ベルナールは考え込むような様子になると、言ってもいいのかどうか悩んだ末に口を開いた。
『神秘の森を守る守り手は、森の中で何をしていると思いますか?』
「えー、何しているんだろう。そういえば」
そう言われてみれば、守り手が森に入ってどう守っているかなんて考えた事もなかった。書物でも読んだ記憶がない。
守り手の存在自体が正直言って摩訶不思議だ。
ベルナールは少し言葉を選びながら話を続けた。
『私の父が守り手であったことはお伝えしましたよね。家族以外には話してはいけないと注意をされながらも、父から森の話を時折聞かされることがありました。200年間どのように過ごしていたのかという話です』
「ふむふむ」
『父曰く、森でも魔獣が出没するそうです。それも天気の移り変わりのように』
私達が知ってる魔獣といったら、何処からかやってきて人の住処を襲う害獣の様な存在だ。他の動物と変わりなく、そこにあるものであり何処からきたのかは問題ではない。
「でも魔獣ってそんなもんじゃない?出会ったり出会わなかったり。一緒にこの世界で共存しているんだから繁殖だってするだろうし」
『一般的にはそうです。魔獣も他の生き物と同じように暮らしています。今回のゴブのように群れる事もありますが…一箇所から湧いて発生するような事はありません』
「…たしかに…」
ベルナールの指摘にウンウンと頷くと、ベルナールは話を続けた。
『しかし、神秘の森で発生する魔獣は違うそうです。森の中で暮らしているというよりも、突如として森に現れ荒らし始める、しかも種類は全てバラバラで数もバラバラ。何も発生しない静かな日もあれば、様々な種類の魔獣と一昼夜戦う日もある。まるで天気のように、晴れの日や雨の日、嵐の日があるように変化するそうです。しかも魔獣は守り手の存在を把握し、常に狙ってくる』
「ガウガウ(それを1人で200年か)」
『はい。孤独な戦いです。ああ、でも森から全く出られないわけではないそうです。日用品や食料は森のすぐ隣にある街で調達したそうですよ。森に動物がいるので狩りをしたり、《あき》にはキノコを集めたりと魔獣を倒す以外にもできる事があり、人々との交流も絶たれるわけではないそうです。彼らは守り手を間近でみている事もあって、とても友好的で親切だったそうですよ』
「今もそうだといいけど」
「ガウ?(あきって誰だ?)」
「秋は秋でしょ。もう、ケイレブのお馬鹿さん」
『そうですよ。《あき》は秋です。春があって夏があり秋があれば冬があるのは当たり前じゃないですか』
「ガウガウ…(誰だよそいつらは…)」
ケイレブは不満そうな顔でその場に伏せた。私とベルナールの会話についていけないと言わんばかりの顔だ。
「本当に…大丈夫かな」
国の移り変わりは年月が経てば経つほど分からないものだ。私が不安そうに呟けば、ベルナールは優しい声で話しかけてきた。
『大丈夫ですよ。ケイレブ様がいらっしゃるじゃないですか。何かあれば兄上が守ってくださいます』
「…ベルナールは?」
『もちろん、私も見守ってますから』
「…うん」
急に守り手になった後の事に不安を感じ、私は体を抱えるように蹲った。ベルナールは羽で私の頭を撫でながら話を続けた。
『今回の発生の仕方ですが、森での発生に似ている気がするのです。突然湧き出てきて、嵐のように数をなし、そして守り手に向かっていく』
「ガウ(確かに)」
『森で何か起きてなければ良いのですが…』
ベルナールは心配そうな声で呟くと私の頭を撫でたまま神秘の森がある方角へと目線を向けた。
「とりあえず、行ってみないとわかんないし。やるしかないか」
「ワオン(そうだな)」
そう言って気合いを入れてみたが、なんだか急に眠くなってきた。暖かなものに包まれすぎたのだろうか。
私は眠りの波に引き寄せられるようにして目を瞑った。
「悪ガキって…」
「ケビンからの通信で聞いたぞ。なんかおもしれーもんくつったって」
目的地に到着すると先に待機していたアルフさんに出迎えられた。道中ケビンさんが通信する魔道具で連絡している様子は見ていたが、その相手がアルフさんだったようだ。
ゴブコマの事がアルフさんに報告されているなら、おそらくライウスさんにもバレているかもしれない。帰ったら「あの装置はなんだ」なんて問い詰められるのだろうか。
まあいいか、全ては悪どい大人への仕返しなのだから!
ケビンさんは私達をアルフさんに預けると、隊員に指示を出すために一旦離れた。その背中を見送ってから私はアルフさんを見上げて少し口を尖らせて話しかけた。
「だって大人達が私達に休憩すら与えず放置したので、なんとか休もうと思って!」
「すまんすまん。こっちを制圧するのに時間がかかったんだよ。今は発信源から少し離れたところで魔獣避けをつけて安全地帯を作っているが、まあそれも時間の問題だな」
「連絡の一つでもくれたらいいのにっ!」
「すまんすまん。ついうっかりな。お前らに通信魔道具渡すの忘れてたわ」
「…むむむむ」
「いやー、でも3人でよく頑張ったな。偉い偉い」
アルフさんは大きな手で私の頭をガシガシと撫でた。セットした髪の毛が乱れるがなんだか心地がいい。
アルフさんは平等にケイレブの頭も撫で、ベルナールの頭も撫でた。
私とケイレブはまんざらでもない気持ちになったが、ベルナールは少しイラッとしたのかアルフさんの手を跳ね除けるように羽でバシッと叩いていた。アルフさんは気にしていないのかガハハハッと笑って話を続けた。
「先に話しておくが、発信源はこの奥にある洞窟だった」
「洞窟?」
「ああ。その中に何かあるようだが、まだ中には入れていない。ゴブ達はそこを根城にいているようでな。探し当てた際には洞窟から絶え間なくゴブの団体が出てきてお前達がいる所に向かって走っていたのを確認した」
「でも私達がいた所から少し離れてますよね。匂いってここまで届きますかね…」
「女の匂いをここにいても嗅ぎ分けれるのか。それとも同族が一度見つけた場所ならば他の個体も情報共有できる何かがあり、匂いがなくても辿り着けるのか。正直奴らの生態全てを理解しているわけではないからな。全く分からん。が、奴らが寄り道する事なく向かっていたことは確かだ」
「なるほど」
「で、俺たちが洞窟に近づくために出てくるゴブ達を削り制圧を始めると、1匹大きな個体が出てきた」
「ああ、吸引ゴブですね」
「おそらくな。が、俺たちのことは見向きもしないでお前達の所に向かったんだ」
『まるで私達の事を狙っているかのような動きですね』
ベルナールの言葉にアルフさんが小さく頷いた。ベルナールカラスの声は聞こえているようだ。
「大きな奴が出てくると出てくるゴブ達の数が徐々に減っていった。それでこちらは楽になったため、いったん離れて魔獣避けをつけて休憩したんだ。隊員を休ませてすぐに〈あちらで何か起きているかも!!!〉と、ケビンが心配しまくってな。もう飯を食わずに飛び出す勢いだった」
アルフさんはゲラゲラと笑いながら話を続ける。
「あの二匹がいるならなんとかなるってと俺が言っても〈エヴィさんは女の子だぞ!?何かあったらどうするんだ!?女の子の体に傷が出来たらどうするんだ!?〉なんて言ってな。慌てて飯を食って一目散に飛び出していったんだよ」
「置き去り作戦したくせに!?」
「そりゃ、その作戦が1番効率が良かったからな。でも俺達だって心配じゃなかったわけじゃねーぞ?任せても大丈夫だと確信していても心配くらいする。まあ、オス二匹がちゃんと守るだろうと信用していたから任せれたわけだ」
アルフさんはまた私の頭を撫でくりまわし始めた。
小言を言っていたケビンさんが吸い込まれそうになったのは、慌ててやってきた時にあの吸引ゴブにやられているかも!と飛び出したからだろうか。少しだけ申し訳ない気がしてきた。
なんだかむず痒い気持ちになりながら、私はフンッと鼻を鳴らした。
「そーですか。でも、置き去りにしたのは変わりないですからね!」
「おーおー、拗ねんな拗ねんな。今からは一緒に居るから」
「洞窟に押し込んで置き去りとか、絶対やめてくださいよ!」
「わーかったわーかった。んな、あぶねーこと子供だけにやらせねーよ」
今もなも撫でくりまわされる私の頭。そんな状態で本当かなぁとジト目でアルフさんを見上げふと、彼はとても優しく微笑んでいた。
しばらくアルフさんと話していたが、アルフさんの部下らしき隊員がやってきてアルフさんに声をかけると、2人で私達の場所から離れていった。
彼らを見送ると何かが少し冷んやりとしたような気持ちになる。私はその場に座り込んだ。
「はあ、次は洞窟だってー。今日で終わるかな」
『あちらは今日で終わらせたいでしょうね。これ以上被害を拡大させないためにも』
「そうだよねー」
帰りたいなー。やだなー。でも、もう少し頑張ってみようかな。
そんな気持ちになりながら空を見上げると、晴々とした青空が見えた。
「何が原因なんだろう」
『そうですね。見てみないとわかりませんが…、少しばかり気になる点がありますね』
「気になる点?」
ベルナールは考え込むような様子になると、言ってもいいのかどうか悩んだ末に口を開いた。
『神秘の森を守る守り手は、森の中で何をしていると思いますか?』
「えー、何しているんだろう。そういえば」
そう言われてみれば、守り手が森に入ってどう守っているかなんて考えた事もなかった。書物でも読んだ記憶がない。
守り手の存在自体が正直言って摩訶不思議だ。
ベルナールは少し言葉を選びながら話を続けた。
『私の父が守り手であったことはお伝えしましたよね。家族以外には話してはいけないと注意をされながらも、父から森の話を時折聞かされることがありました。200年間どのように過ごしていたのかという話です』
「ふむふむ」
『父曰く、森でも魔獣が出没するそうです。それも天気の移り変わりのように』
私達が知ってる魔獣といったら、何処からかやってきて人の住処を襲う害獣の様な存在だ。他の動物と変わりなく、そこにあるものであり何処からきたのかは問題ではない。
「でも魔獣ってそんなもんじゃない?出会ったり出会わなかったり。一緒にこの世界で共存しているんだから繁殖だってするだろうし」
『一般的にはそうです。魔獣も他の生き物と同じように暮らしています。今回のゴブのように群れる事もありますが…一箇所から湧いて発生するような事はありません』
「…たしかに…」
ベルナールの指摘にウンウンと頷くと、ベルナールは話を続けた。
『しかし、神秘の森で発生する魔獣は違うそうです。森の中で暮らしているというよりも、突如として森に現れ荒らし始める、しかも種類は全てバラバラで数もバラバラ。何も発生しない静かな日もあれば、様々な種類の魔獣と一昼夜戦う日もある。まるで天気のように、晴れの日や雨の日、嵐の日があるように変化するそうです。しかも魔獣は守り手の存在を把握し、常に狙ってくる』
「ガウガウ(それを1人で200年か)」
『はい。孤独な戦いです。ああ、でも森から全く出られないわけではないそうです。日用品や食料は森のすぐ隣にある街で調達したそうですよ。森に動物がいるので狩りをしたり、《あき》にはキノコを集めたりと魔獣を倒す以外にもできる事があり、人々との交流も絶たれるわけではないそうです。彼らは守り手を間近でみている事もあって、とても友好的で親切だったそうですよ』
「今もそうだといいけど」
「ガウ?(あきって誰だ?)」
「秋は秋でしょ。もう、ケイレブのお馬鹿さん」
『そうですよ。《あき》は秋です。春があって夏があり秋があれば冬があるのは当たり前じゃないですか』
「ガウガウ…(誰だよそいつらは…)」
ケイレブは不満そうな顔でその場に伏せた。私とベルナールの会話についていけないと言わんばかりの顔だ。
「本当に…大丈夫かな」
国の移り変わりは年月が経てば経つほど分からないものだ。私が不安そうに呟けば、ベルナールは優しい声で話しかけてきた。
『大丈夫ですよ。ケイレブ様がいらっしゃるじゃないですか。何かあれば兄上が守ってくださいます』
「…ベルナールは?」
『もちろん、私も見守ってますから』
「…うん」
急に守り手になった後の事に不安を感じ、私は体を抱えるように蹲った。ベルナールは羽で私の頭を撫でながら話を続けた。
『今回の発生の仕方ですが、森での発生に似ている気がするのです。突然湧き出てきて、嵐のように数をなし、そして守り手に向かっていく』
「ガウ(確かに)」
『森で何か起きてなければ良いのですが…』
ベルナールは心配そうな声で呟くと私の頭を撫でたまま神秘の森がある方角へと目線を向けた。
「とりあえず、行ってみないとわかんないし。やるしかないか」
「ワオン(そうだな)」
そう言って気合いを入れてみたが、なんだか急に眠くなってきた。暖かなものに包まれすぎたのだろうか。
私は眠りの波に引き寄せられるようにして目を瞑った。
1
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる