ホントの気持ち

神娘

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34、空の当たり前

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空side

目が覚めたら体がだるく、恐怖が襲いかかってきた。
いやだ……また父さんの声が聞こえる、怖い、もう嫌だ、
逃げたい。この場から離れたら怖いのなくなるかな……



外に出て歩いていたが、熱のせいか歩くことができずその場にしゃがみこんだ。

誰かが来ている事に気付き、逃げようとしたがすぐに手を掴まれた。

抱き上げられ体が浮いた途端ベランダでの父さんの記憶と重なりパニックになった。
もう嫌だ!!怖い!!あああ゛あ゛あ゛あああ

力いっぱい抵抗したが、無理やり病室に連れ戻された。
少しでも落ち着くためベッドの横でうずくまり手を噛んだ。痛みを感じれば落ち着ける気がした。


「やめろ、痛くなるよ。」

手を押さえられたが抵抗して噛み続けた。

「じゃあ、俺の噛んどけ、」

手を押さえられた次の瞬間その人の指が口に入ってきて思いっ切り噛んだ。
噛んでいると心が落ち着いた。




気付いたら陽ちゃんの膝の上で陽ちゃんの指を舐めていた。

「陽ちゃん」

「ん?もう指いいのか?」

「うん、ごめんなさい。」

「どうして外に出た?」

そういえば外に出てたんだ…怖くなって逃げたくて、

「怖かったから……外に出た。」

「そっか、怖かったな。」

優しく抱きしめてくれた。今は陽ちゃんがいてくれているから怖くない。

「今は怖くない。」

「そっか、体冷えただろうから風呂入るか?」

お風呂…以前、熱が出ている時に熱いからと冷水をかけられ湯船に顔を押し付けられ息ができなかったことを思い出した。
またあれするのかな…もうしたくない…

「行きたく…ない……」

勇気を出して行きたくない気持ちを言ったが、
言ってから後悔した。
わがままを言ったから陽ちゃんを怒らせてしまったかもしれない。

「行きたくないか、でも寒くない?」

「寒い……あ、えっと、行きます。ごめんなさい。」

陽ちゃんに怒られることが怖かった。
言うことを聞いたらさっきわがまま言ったこと許してくれるかな。許してほしい。

「無理に行かなくても、いいんだが、」

「いや、行きます。ごめんなさい。ごめんなさい。」

「分かった。じゃあ着替えとタオル取って来るから先に風呂に入っておいてくれ、お湯は張ってあるから入っていて、」

「分かった。」

お湯に入る…また苦しいのあるんだ…怖い…
でもちゃんとやったら褒めてもらえるかな…
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