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114、どこ
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空side
「お湯かけてもいい?怖くないからね。」
陽ちゃんに抱きついたまま頭を洗ってもらうことになった。
何故か怖いばかりが頭を占めている。
聞きたくない声が沢山聞こえて体の震えが治まらない。
陽ちゃんに抱きついても離れていってしまいそうな恐怖が襲ってくる。
「綺麗になったよ。」
必死に抱きついているうちに洗ってくれた。
「上がろうか、」
「………っ………」
我慢してても目尻から静かに涙が溢れてしまう。
「頑張ったね。」
バスタオルに包まれ体を拭いてもらうが、怖くてしゃがみ込んでしまう。
耳を塞いでも聞こえる声に体がガクガク震えて息が苦しくなる。
「空、ゆっくり息しよう。俺に合わせて、」
陽ちゃんに合わせようとするけど上手くいかず余計苦しくてバスタオルをギュッと掴む。
パジャマを着せてもらって抱っこされる。
「っ危ない。ごめんな、リビングに行こう。」
抱っこで体が浮く感覚がベランダのトラウマと重なり怖くて暴れる。
耳にはずっと父さんの声が聞こえて今どこにいるのかも分からない。
離して、離して、怖い、怖い、
「っ!っっっぁああああああ!」
陽ちゃんの元から離れて蹲る。
全部怖い。もう嫌だ。
恐怖に支配されて何も考えられない。
「お湯かけてもいい?怖くないからね。」
陽ちゃんに抱きついたまま頭を洗ってもらうことになった。
何故か怖いばかりが頭を占めている。
聞きたくない声が沢山聞こえて体の震えが治まらない。
陽ちゃんに抱きついても離れていってしまいそうな恐怖が襲ってくる。
「綺麗になったよ。」
必死に抱きついているうちに洗ってくれた。
「上がろうか、」
「………っ………」
我慢してても目尻から静かに涙が溢れてしまう。
「頑張ったね。」
バスタオルに包まれ体を拭いてもらうが、怖くてしゃがみ込んでしまう。
耳を塞いでも聞こえる声に体がガクガク震えて息が苦しくなる。
「空、ゆっくり息しよう。俺に合わせて、」
陽ちゃんに合わせようとするけど上手くいかず余計苦しくてバスタオルをギュッと掴む。
パジャマを着せてもらって抱っこされる。
「っ危ない。ごめんな、リビングに行こう。」
抱っこで体が浮く感覚がベランダのトラウマと重なり怖くて暴れる。
耳にはずっと父さんの声が聞こえて今どこにいるのかも分からない。
離して、離して、怖い、怖い、
「っ!っっっぁああああああ!」
陽ちゃんの元から離れて蹲る。
全部怖い。もう嫌だ。
恐怖に支配されて何も考えられない。
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