53 / 57
〖第五十三話〗
しおりを挟む
「ステファンさまっ♡や·····あん"っ♡」
欲望を引き抜き、再び勢いよく挿入する。
「ぁあ♡」
ネロは呆気なく中イキしてしまった。
「あ、あ♡だめ♡だめっ♡♡」
「さっきまで早く動いて欲しくて泣いてたのに、今度はダメなの?」
言いながらも、動きは止まらない。引き抜いた肉棒は、勢いよく刺しこんでは、ゆっくりと抜かれてゆく。それが何度も繰り返された。
ネロは雄が引き抜かれる度、切なげに眉を下げた。
「はぁっ♡ぁ、はぁん♡」
少し浅くすると、寂しそうに指を噛むのがたまらなくいじらしい。
「ネロ·····」
その両手をそっとすくい、ベットへ押し付ける。
不安げにこちらを見上げたネロに体重を掛け、最奥まで熱を押し込む。ネロは震えながら悦んだ。
「あぁ♡きもちぃ、のっ♡だめ·····~~~っ♡!」
「あはは、何回イくの?」
舌を絡めてキスをする。
ステファンは口付けをしたまま、最奥をえぐり続けた。
「ん、ふ♡んぅ♡ぁ、んう♡ぅ♡」
ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、と、肌を叩く音が響く。
ネロはいつの間にか、自分からも腰を揺らしていた。
「あっ♡んふ♡ぅん·····♡」
「·····」
ステファンはふいに唇を離した。
「はぁ·····っ♡」
ネロの両足を限界まで押し広げる。今度は容赦なく、深くまで腰をうちつける。
「あぁっ!♡」
(深い·····!)
目を見開いたネロに、ステファンはニッコリと微笑んだ。
「ネロは優しいのと激しいの、どっちが好きかな」
「ひ·····っ♡優しく···──ひやんっ♡」
ぱん!と、高い音が鳴る。
限界まで押し込まれた肉は、ネロの身体におさめるにはあまりにも長かった。
「あァ♡」
ゆっくりと引き抜かれる時間は長く、
「あ"ん♡」
尻を叩くように、禍々しい棒を打ち付ける。
「あっ!♡ぁ、あん♡ゃ、あっ♡」
「·····っネロ、出すよ·····」
絶頂を達して波を立てる最奥へ、白い熱が吐き出される。
たっぷり注がれた精液はそのまま、痙攣する身体をうつぶせにさせられた。
「あ~~~っ♡ぁぁぁあ♡♡」
背後から何度も突き上げられる。
ネロはビクビクと震えながら、絶頂は留まることを知らなかった。
蕾はめくりあがっていた。
色の濃くなった内肉が腫れ、挿入されるたびに弾力を増す。
ネロは尻だけを突き出して倒れ込んだ。
「はう♡」
二度目の中出しをしてやると、ネロはまた透明の液体を滴らせた。
まるで、精液を喜ぶように内襞が痙攣していた。
「ネロ、中に出されるの、気持ちいいね」
「あん♡あ──っ♡んぅ♡はぁん♡」
「まだイってるの?」
ちゃぷちゃぷと揺れる腹に、舐めるような肉棒の挿入を繰り返す。
「こぼれたらいけないね·····」
ステファンが囁きながら、ネロの口元に人差し指を差し込む。
熱い舌は、甘えるように絡みついてきた。
「ネロ·····」
ステファンはネロを膝の上に座らせた
「あんっ♡」
奥へ突き刺された弾痕が、ゴンと中心を叩く。
目の前で火花が散った。
どうして、こんなに感じてしまっているのか、分からない。
いやいや抱かれているはずだったのに、いつの間にか彼の熱に飲まれて、慈愛の瞳に安堵している。
「ネロ」
名前を呼んだのは、イヴァンではない。
それなのに、腹の奥が切なくて、胸が苦しくなる。
美しい碧眼と見つめあう。
体の中心で、彼の血液が脈打っていた。
「愛してるよ、ネロ」
「───────ぇ、?」
ネロは目を見開いた。
最奥で繋がった熱が、身体中をビリビリと痺れさせるみたいだ。
愛してる。
たった五文字が、何度も脳内で再生される。
恍惚としたスカイブルーが、ネロだけを見つめている。
「愛してるんだ·····」
「あっ♡」
ずん、と、突如下から迫られる。
ネロは卑猥な水音と共に、甘い声で鳴いた。
「ぁ·····あ"♡っ、ぁ、♡んくっ·····っ♡」
「俺なら、ネロを悲しませたりしないよ」
エメラルドの光が、弾けて消える。
彼は、自分を捨てた。そしてまた新しい愛玩奴隷を抱くのだ。
「今日で、イヴァンへの想いを断ち切らせてあげる」
一度熱が引き抜かれる。
ネロはベットに押し倒され、再びゆっくりと熱を差し込まれた。
「あぁぁぁあ·····~~~っ♡♡」
腰をくねらせながら、ネロはステファンのそれを強制的に受けいれる。
「·····は、····入れただけで、イッちゃったね」
「う、そ·····♡ぁ♡·····あっ♡」
下半身がじんと痛む。
「もう、他の男に抱かれることなんて出来ないよ」
目の前の男は、恍惚と微笑んだ。
「もうすっかり、俺のものだ」
「…あっ♡まって、まだ♡…あん…♡」
ぱちゅ、ぱちゅん、と、ゆっくり動き出すのに合わせ、ただ喘ぐ。
美しくて、恐ろしい人だ。
寂しくて壊れてしまいそうな何かが彼の中に見え隠れする度、ネロはどうしようもなく戸惑った。
教えこまれたのは、恥辱、悲しみ、痛み、快楽。
それだけの、筈だ。
だというのに、分かってしまっていた。
ステファンの温もりが、視線が、いつの間にか自分にしか向いていないことを。
そして、彼の切ない瞳が、自分を写して綻ぶのを知った。
彼は、自分を愛してくれた。
「あっ……」
精液を注ぎ込まれると、男根の代わりに、今度は2本の指が挿入された。
それが入口を押し広げる。
「あっ·····や·····♡」
「あはは、赤く熟れて、ヒクヒクしてるね……いやらしくて、凄く、愛おしいよ」
とろりと漏れてきた白濁に、ネロは頬が熱くなった。
こんな下品な姿の、何が愛おしいんだ。
反論とは裏腹に、口の中は甘い。
「──俺と生きて欲しい」
首筋に吸いつかれ、噛みつかれる。
押し広げられた孔を強弱させながら、ネロはぶるりと震え上がった。
欲望を引き抜き、再び勢いよく挿入する。
「ぁあ♡」
ネロは呆気なく中イキしてしまった。
「あ、あ♡だめ♡だめっ♡♡」
「さっきまで早く動いて欲しくて泣いてたのに、今度はダメなの?」
言いながらも、動きは止まらない。引き抜いた肉棒は、勢いよく刺しこんでは、ゆっくりと抜かれてゆく。それが何度も繰り返された。
ネロは雄が引き抜かれる度、切なげに眉を下げた。
「はぁっ♡ぁ、はぁん♡」
少し浅くすると、寂しそうに指を噛むのがたまらなくいじらしい。
「ネロ·····」
その両手をそっとすくい、ベットへ押し付ける。
不安げにこちらを見上げたネロに体重を掛け、最奥まで熱を押し込む。ネロは震えながら悦んだ。
「あぁ♡きもちぃ、のっ♡だめ·····~~~っ♡!」
「あはは、何回イくの?」
舌を絡めてキスをする。
ステファンは口付けをしたまま、最奥をえぐり続けた。
「ん、ふ♡んぅ♡ぁ、んう♡ぅ♡」
ぱちゅんっ、ぱちゅんっ、と、肌を叩く音が響く。
ネロはいつの間にか、自分からも腰を揺らしていた。
「あっ♡んふ♡ぅん·····♡」
「·····」
ステファンはふいに唇を離した。
「はぁ·····っ♡」
ネロの両足を限界まで押し広げる。今度は容赦なく、深くまで腰をうちつける。
「あぁっ!♡」
(深い·····!)
目を見開いたネロに、ステファンはニッコリと微笑んだ。
「ネロは優しいのと激しいの、どっちが好きかな」
「ひ·····っ♡優しく···──ひやんっ♡」
ぱん!と、高い音が鳴る。
限界まで押し込まれた肉は、ネロの身体におさめるにはあまりにも長かった。
「あァ♡」
ゆっくりと引き抜かれる時間は長く、
「あ"ん♡」
尻を叩くように、禍々しい棒を打ち付ける。
「あっ!♡ぁ、あん♡ゃ、あっ♡」
「·····っネロ、出すよ·····」
絶頂を達して波を立てる最奥へ、白い熱が吐き出される。
たっぷり注がれた精液はそのまま、痙攣する身体をうつぶせにさせられた。
「あ~~~っ♡ぁぁぁあ♡♡」
背後から何度も突き上げられる。
ネロはビクビクと震えながら、絶頂は留まることを知らなかった。
蕾はめくりあがっていた。
色の濃くなった内肉が腫れ、挿入されるたびに弾力を増す。
ネロは尻だけを突き出して倒れ込んだ。
「はう♡」
二度目の中出しをしてやると、ネロはまた透明の液体を滴らせた。
まるで、精液を喜ぶように内襞が痙攣していた。
「ネロ、中に出されるの、気持ちいいね」
「あん♡あ──っ♡んぅ♡はぁん♡」
「まだイってるの?」
ちゃぷちゃぷと揺れる腹に、舐めるような肉棒の挿入を繰り返す。
「こぼれたらいけないね·····」
ステファンが囁きながら、ネロの口元に人差し指を差し込む。
熱い舌は、甘えるように絡みついてきた。
「ネロ·····」
ステファンはネロを膝の上に座らせた
「あんっ♡」
奥へ突き刺された弾痕が、ゴンと中心を叩く。
目の前で火花が散った。
どうして、こんなに感じてしまっているのか、分からない。
いやいや抱かれているはずだったのに、いつの間にか彼の熱に飲まれて、慈愛の瞳に安堵している。
「ネロ」
名前を呼んだのは、イヴァンではない。
それなのに、腹の奥が切なくて、胸が苦しくなる。
美しい碧眼と見つめあう。
体の中心で、彼の血液が脈打っていた。
「愛してるよ、ネロ」
「───────ぇ、?」
ネロは目を見開いた。
最奥で繋がった熱が、身体中をビリビリと痺れさせるみたいだ。
愛してる。
たった五文字が、何度も脳内で再生される。
恍惚としたスカイブルーが、ネロだけを見つめている。
「愛してるんだ·····」
「あっ♡」
ずん、と、突如下から迫られる。
ネロは卑猥な水音と共に、甘い声で鳴いた。
「ぁ·····あ"♡っ、ぁ、♡んくっ·····っ♡」
「俺なら、ネロを悲しませたりしないよ」
エメラルドの光が、弾けて消える。
彼は、自分を捨てた。そしてまた新しい愛玩奴隷を抱くのだ。
「今日で、イヴァンへの想いを断ち切らせてあげる」
一度熱が引き抜かれる。
ネロはベットに押し倒され、再びゆっくりと熱を差し込まれた。
「あぁぁぁあ·····~~~っ♡♡」
腰をくねらせながら、ネロはステファンのそれを強制的に受けいれる。
「·····は、····入れただけで、イッちゃったね」
「う、そ·····♡ぁ♡·····あっ♡」
下半身がじんと痛む。
「もう、他の男に抱かれることなんて出来ないよ」
目の前の男は、恍惚と微笑んだ。
「もうすっかり、俺のものだ」
「…あっ♡まって、まだ♡…あん…♡」
ぱちゅ、ぱちゅん、と、ゆっくり動き出すのに合わせ、ただ喘ぐ。
美しくて、恐ろしい人だ。
寂しくて壊れてしまいそうな何かが彼の中に見え隠れする度、ネロはどうしようもなく戸惑った。
教えこまれたのは、恥辱、悲しみ、痛み、快楽。
それだけの、筈だ。
だというのに、分かってしまっていた。
ステファンの温もりが、視線が、いつの間にか自分にしか向いていないことを。
そして、彼の切ない瞳が、自分を写して綻ぶのを知った。
彼は、自分を愛してくれた。
「あっ……」
精液を注ぎ込まれると、男根の代わりに、今度は2本の指が挿入された。
それが入口を押し広げる。
「あっ·····や·····♡」
「あはは、赤く熟れて、ヒクヒクしてるね……いやらしくて、凄く、愛おしいよ」
とろりと漏れてきた白濁に、ネロは頬が熱くなった。
こんな下品な姿の、何が愛おしいんだ。
反論とは裏腹に、口の中は甘い。
「──俺と生きて欲しい」
首筋に吸いつかれ、噛みつかれる。
押し広げられた孔を強弱させながら、ネロはぶるりと震え上がった。
15
あなたにおすすめの小説
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
その捕虜は牢屋から離れたくない
さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。
というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる