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110.🍸正しい償い🍾
しおりを挟む乾いた爆音が2回連続で打ち付けられる。
他に聞こえるからいちいち叫ぶなと叱られて、懸命に声を殺す。冷たい溜息には力が無いのに、また打ち付けられた鞭は鋭く熱かった。
(いたい)
太腿にも鋭い痛みが飛ぶ。
「や、やめて·····ッおねが·····ごめ、なしゃッ·····───ぁ"ッ!!」
「うるせえっつーの」
丁度、遠くで派手な音楽が流れ出した。
シャンパンコールが始まるのだ。
「何が「やめて」だよ。ケツ叩かれてマン汁垂らしてるドマゾがよ·····」
股からは恥ずかしい糸を引いていた。
突如与えられた痛みに、粘膜を保護するため、本能が反応してるのだ。
「てか"なんで"って何。俺に借金してキモい粘着してた害悪野郎なんだからさ·····俺にこうされんのは当たり前のことだよね?」
今更何逃げようとしてんのと問いかけられる。
彼の鬱憤ばらしになるのは、当たり前。
何も言い返せない。
ハルキを苦しめて迷惑をかけた。
でも·····────。
「に、逃げてな·····ッひぅ"ッ♡」
「じゃ証明して?」
入口に冷たいものが当たる。
それが蕩けたナカへずぷりと押し込まれて、静かな振動を始めた。
「ぁ·····♡ぅ♡こりぇ、♡ゃ·····っ」
今日が終わる頃に外してやると彼が言った。
(そんなの、むり)
だってまだ仕事が残ってる。数分でも堪えがたいほど焦れるような快感を、ずっとこの中に抱えているなんて不可能だ。
「償う気あるならこのくらい耐えられるよね」
「は、ハルく·····♡まって·····」
「ねえミチル、俺に信じさせてよ」
縋りつこうとした手は無慈悲にこちらを振り払った。
冷たい手は遠隔のリモコンを胸ポケットに入れてしまう。形の良い唇が片方だけつり上がって、彼は蔑しの笑みを零した。
「お前に虚言癖ってレッテルまで貼ったらさ、いくら股にチンポ扱くための穴ついてても価値無くなっちゃうでしょ?」
尻の頬は鋭い痛みに犯され、酷い罵倒すら易しく思える。
それからの仕事中は、どこかの卓で笑い声が湧く度怯えていた。
とても弱い振動の設定だから、イクことは出来ず、愛液を垂れ流す。見られるのが恐ろしくて、彼に指定されたひとけの無い作業場で備品の整理をするしか無かった。
「はぁ·····♡·····♡·····ッ♡」
グラスを磨く手が震える。
時計の針はまだ半分も回ってない。
これ以上、耐えるなんて無理だ。
(でも·····)
この罰が、彼への償いになるのだろうか。
こんなにもハルキに恨まれていたのだろうか?
これが本当に、正しい彼への償いなのか?
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