6 / 8
問題解決からの初めての仕事
しおりを挟む
ハイ。問題はなんとか服を着込むことで解決しました。
毛布に包まり暫くすると顔の火傷が治り、おっかなびっくりで開け放った窓を閉めたのですが、直接陽の光を浴びなければ皮膚が燃えることは無い様です。
服を通せば痛みはありますが、燃えることはなさそうです。
昨晩、武器屋で買ったマントのフードを深く被れば、なんとかなることが判明しました。
「あっタロウさんおはようございます。昨日はよく寝れましたか?」
「おかげさまで…今日からギルドの仕事ですか?頑張ってください」
「はい。タロウさんも頑張ってくださいね」
エマさん始めギルドの職員は、壁に依頼書を貼ったり受付業務にと慌しく働いている。
そして、同業者の冒険者はより条件の良い依頼を見つける為、依頼書の掲示板に殺到していた。
一方俺は、掲示板から離れた酒場の暗がりで、注文した目玉焼きと固い黒パン、そして生ぬるい羊のミルクで少し遅めの朝食を食べていた。
予定ではラノベのテンプレ通り街周辺のモンスターを退治して、生活の基盤を作ろうと思ったのだが、戦闘能力ほぼ無し、且つ日に当たれば燃える冒険者なんて只の役立たずだ。
運良くパーティーに入れてもらっても、この異常な体質からモンスターと間違われるに違いない。いや、ヴァンパイヤだから歴としたモンスターかもしれない。
このまま無駄に時間をすごせば洞窟で拝借した金はなくなり、宿代も払えなくなるだろう。
異世界の生活二日目にしてまさかの壁にぶち当たった。
朝食をたいらげ、空き始めた掲示板に足を運ぶ。
俺が受けられる依頼を確認すると……うん、昼間のドブさらいに町の外壁周辺のモンスター退治と太陽の下での仕事が多い。
遺跡の調査はあるが、駆け出し冒険者は信用と実績が無い為、受けることができない。
今までのところでなんでそんな情報が分かるのかというと、不思議に思っている人がいるかもしれないが、異世界に来たばかりだが文字と言葉は理解できた。
神様が転生時に設定してくれてたみたいです。
種族が不死族に間違えたと思われるので、微妙ですが…。
そんな中掲示板の隅っこに変わった依頼書を見つける。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
経験・実績不要
夜の飲食店での接客のサポート
報酬銅貨30枚+成果報酬あり。
作業着の貸出あり。
条件:事前面接有り。
容姿端麗な冒険者に限る。
酒の強さと話が上手いければなお良し。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これはもしや…ホストクラブの求人広告か?」
俺は詳しい話を聞きに依頼書を取り受付窓口に足を運んだ。
「すませんこちらの依頼について詳しくききたいのですが…」
初めて見る受付の女性に相談すると彼女は眉をひそめた。
「あぁこれね…条件が厳しくてまず採用されないわよ。どれ?フードに隠れたアンタの顔を事前審査してあげましょうか?」
俺は日が届いてないのを確認し、フードを外した。
「貴方のお眼鏡にかないますでしょうか?可愛らしいお嬢様?」
以前、テレビで見たことのあるホストの真似をしてみた。
受付の女性の頬が赤くなり、目が点になっていた。
「えぇ……貴方なら行けるかもしれない。依頼主の場所はここよ…夕方に面接があるわ」
受付嬢は頬を染めたまま店までの行き方を教えてくれた。
イケメン万歳だな。これから生きていく上で使えるものはなんでも使うことにしよう。
惚けている受付嬢を後にするのであった。
毛布に包まり暫くすると顔の火傷が治り、おっかなびっくりで開け放った窓を閉めたのですが、直接陽の光を浴びなければ皮膚が燃えることは無い様です。
服を通せば痛みはありますが、燃えることはなさそうです。
昨晩、武器屋で買ったマントのフードを深く被れば、なんとかなることが判明しました。
「あっタロウさんおはようございます。昨日はよく寝れましたか?」
「おかげさまで…今日からギルドの仕事ですか?頑張ってください」
「はい。タロウさんも頑張ってくださいね」
エマさん始めギルドの職員は、壁に依頼書を貼ったり受付業務にと慌しく働いている。
そして、同業者の冒険者はより条件の良い依頼を見つける為、依頼書の掲示板に殺到していた。
一方俺は、掲示板から離れた酒場の暗がりで、注文した目玉焼きと固い黒パン、そして生ぬるい羊のミルクで少し遅めの朝食を食べていた。
予定ではラノベのテンプレ通り街周辺のモンスターを退治して、生活の基盤を作ろうと思ったのだが、戦闘能力ほぼ無し、且つ日に当たれば燃える冒険者なんて只の役立たずだ。
運良くパーティーに入れてもらっても、この異常な体質からモンスターと間違われるに違いない。いや、ヴァンパイヤだから歴としたモンスターかもしれない。
このまま無駄に時間をすごせば洞窟で拝借した金はなくなり、宿代も払えなくなるだろう。
異世界の生活二日目にしてまさかの壁にぶち当たった。
朝食をたいらげ、空き始めた掲示板に足を運ぶ。
俺が受けられる依頼を確認すると……うん、昼間のドブさらいに町の外壁周辺のモンスター退治と太陽の下での仕事が多い。
遺跡の調査はあるが、駆け出し冒険者は信用と実績が無い為、受けることができない。
今までのところでなんでそんな情報が分かるのかというと、不思議に思っている人がいるかもしれないが、異世界に来たばかりだが文字と言葉は理解できた。
神様が転生時に設定してくれてたみたいです。
種族が不死族に間違えたと思われるので、微妙ですが…。
そんな中掲示板の隅っこに変わった依頼書を見つける。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
経験・実績不要
夜の飲食店での接客のサポート
報酬銅貨30枚+成果報酬あり。
作業着の貸出あり。
条件:事前面接有り。
容姿端麗な冒険者に限る。
酒の強さと話が上手いければなお良し。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これはもしや…ホストクラブの求人広告か?」
俺は詳しい話を聞きに依頼書を取り受付窓口に足を運んだ。
「すませんこちらの依頼について詳しくききたいのですが…」
初めて見る受付の女性に相談すると彼女は眉をひそめた。
「あぁこれね…条件が厳しくてまず採用されないわよ。どれ?フードに隠れたアンタの顔を事前審査してあげましょうか?」
俺は日が届いてないのを確認し、フードを外した。
「貴方のお眼鏡にかないますでしょうか?可愛らしいお嬢様?」
以前、テレビで見たことのあるホストの真似をしてみた。
受付の女性の頬が赤くなり、目が点になっていた。
「えぇ……貴方なら行けるかもしれない。依頼主の場所はここよ…夕方に面接があるわ」
受付嬢は頬を染めたまま店までの行き方を教えてくれた。
イケメン万歳だな。これから生きていく上で使えるものはなんでも使うことにしよう。
惚けている受付嬢を後にするのであった。
0
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる