骸の王~異世界勇者召喚に巻き込まれました。骸を使ってしたたかに生きていきます。

パブロフ

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4章

123話

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その後、アルカディアは急激な人口増加とともに国力を増していった。

当初宿場町の予定地はワイルドランスからの難民の手により今では様々な職人が集まる生産都市に発展している。

当初懸念されていた食糧問題もリバーウッドの商人が商機とばかりに食糧を販売してくれた。

ここまでうまくいったのはリバーウッドの住民達の口添えがあったからだろう。

「一郎さん、気球の準備ができましたわ。ハネムーンに行きますわよ」

「アルビーさんや外交団の護衛任務です。そこのところ忘れないでください」

自室の窓をから気球の姿が見える。

狂気とも言える錬金ギルド職員の働きにより気球は試行錯誤を繰り返しついに完成した。

まさかの研究から1年経たずに完成するとは思わなかった。

遺跡の技術を用いたとしていても異常な開発期間だと思われる。

その後錬金ギルドとアルビーの商会の職員の間で結婚ラッシュが始まる。

当然の様に結婚ラッシュ中に一郎とアルビーも含まれていた。

晴れて夫婦になった時、アルビーは泣いて喜んでいた。

一郎は異世界に来なかったら結婚なんてできなかっただろう。

召喚に巻き込んだ女神に改めて感謝する。

そして自分の出来る範囲でこの世界を平和にしようと考えるようになる。

一郎一人でできることは限られている。

しかしこの世界で生活していくうちに、他人と協力する事により、平和な世界が出来るかもしれないと希望を持てるようになった。

未だ宗教国家セントクロスは健在ではあるが、圧政とモンスターの襲撃により国力は削られている。

アルカディアは元ワイルドランス国のあった場所を引き続き、難民受け入れ活動の拠点に置きセントクロス国からの難民の受け入れを積極的に行っている。

そこから漏れてくる情報ではセントクロスは自滅の一途が見て取れる。

国家間の戦争で1:1で争う必要は無い。

敵国を孤立させて、有事の際は連携して対処すれば良いのである。

更に言えば国家間の交流により、技術や資源の安定的な向上が行われる。

相対的に孤立した国は国力が落ち、時間が過ぎるほど形勢は不利になる。

そんなことを考える一郎はアルビーに手を引かれ気球に乗り込むのであった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これにてこの物語は閉じさせて頂きたいと思います。
誤字脱字が多くにも関わらずここまで読んで頂きありがとうございました。
今回の処女作の経験を元に新たな物語を投稿していきたいと思います。
今まで有難うございました。
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