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1章
33話
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今回は戦力差があるが状況はこちらが圧倒的有利である。
一郎側は街を占拠して万全の体制で待ち受けていたのに対し、セントロイス本隊は予期せぬ戦闘であること。
一郎側は主力がアンデッドに対してセントロイス本隊はヒューマンであること。
そして何より一郎側には貴族達と教会の捕虜がいるのである。
一郎はゾンビ騎兵を指揮し、あらかじめ選んでおいた貴族と教会の捕虜を5人ずつ選んで引っ張っていく。
選んだ捕虜は病にかかっているのを選んだ。
そして捕虜に文字を書かれた旗をかかげさせて敵本陣に歩かせる。
その内容は
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・我は「ムクロ」この街の支配者である。
・街の貴族と教会の信徒を捕虜にしている。
・貴族の軍と教会の軍が同時に攻めたら捕虜を皆殺しにする。
・もし片方の軍がこの街に侵入を試みたらその捕虜を10人死体にして送る。
・ここから撤退したら捕虜を皆殺しにする。
・約束を守れば日没直前に貴族と教会の捕虜を計10人解放する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一郎は外道の限りを尽くした作戦を実行する。
相手は下手に作戦行動をとったら捕虜は殺される
初めに解放した捕虜の話から街の中の状況や捕虜の数はおおよそ把握していると思われる。
相手からしてみると捕虜にした中には本隊の知人や立場の上の物がいるだろう。
下手をすると後々責任問題や恨みを買う可能性があるので動くことが難しくなる。
初日はセントロイス本隊はその場を動かず野営地を敷いて戦闘がないまま1日が過ぎた。
そしてその野営地は綺麗に教会軍と貴族軍に分かれていた。
この時点で一郎はこの戦争の主導権を握ることができた。
捕虜の文章を無視して攻めていればおそらく力負けしたと思われるが、やはり敵軍はヒューマンの集団そして進軍してきた時の隊列から教会の軍と貴族の軍の二つの派閥に分かれている。
その後5日間は約束通り捕虜を解放する。
しかし初日と異なり全て貴族の捕虜である。
望遠鏡をみると貴族軍は連日宴会騒ぎで教会側はお通夜状態である。
7日目屍を10人送るそして屍の山の上に次のように書いた旗を立てる。
「昨日斥候がこちらを偵察しに街に侵入を試みた為、不本意ながら屍体で送る。」
この日から教会側と貴族側の軍が険悪な感じになる。
教会側の軍と貴族側の軍の野営地が離れた。
そして次の日からまた貴族の捕虜を10人送る。
セントロイス本隊はがきてから10日目に今度は教会側の捕虜を10人屍にして次の文章を書いた旗を屍の山に立てておく。
そして側に前日教会の兵がこの街に侵入を試みた為、教会側の捕虜を屍体で返す。
罰として本日から返す捕虜を5人に減らす。
また侵入を試みた場合、侵入を試みた軍の捕虜をアンデッド化して攻めさせもう一方の捕虜は外壁に吊るしておくと……
ちなみにこの10日の間セントロイス本隊の斥候が侵入したことを確認していない。
全て一郎の思惑通りに進んでいた。
2週間経ち街の外のセントロイス本隊側はいい感じになって来た。
ふとみると白銀の鎧を着た兵士と解放した貴族の捕虜が言い争っている。
セントロイスの本隊は予想外待機で物資が減って来たのだろう。
しかも撤退した場合は待っていれば助かる残った捕虜が皆殺死にする為決断するのは容易ではない。
特に貴族側は順調に解放されていたのだから動けるはずもない。
しかし貴族側の軍は連日連夜の宴に加え捕虜の病人が日々増えていくのだから、当初の進軍予定より物資の消費が激しくなっている。
協会側はそれなりに貴族側よりも食料は残っているだろうがこの状況で物資を共有することが考えづらい。
そして数日後貴族側の生きている捕虜が少なくなったので教会側の捕虜を5人送る。
打って変わって教会側は残り少ない物資でこれまでの鬱憤を晴らすように盛大宴を行なった。
翌日、日の出と共に教会側の法衣を着た捕虜を外壁に吊るし、捕虜期間中に死んだ貴族をアンデッド化して貴族の陣営に襲わせた。
黒い鎧の騎士とアンデッドが戦いが始まる。
しばらく静観していた白銀の鎧を着た騎士が黒の鎧の兵めがけて突撃する。そして白と黒の鎧が同士討ちし始めた。
結果教会側の騎士が残ったが疲弊した騎士にはこの後惨劇が待ち受けている。
教会の捕虜だった者がアンデッドに姿を変えて襲ってくる。
そして退路は先発隊出てていたゾンビの騎兵が塞ぐ。そして街の外は白と黒の死体が散らばっていた。
一郎は冷めた目にその戦場を眺めぼそりと呟く。
「こちらが誘導したとはいえ見事に仲間割れしましたね。戦場で仲間を信じられなくなったらおしまいです」
一郎側は街を占拠して万全の体制で待ち受けていたのに対し、セントロイス本隊は予期せぬ戦闘であること。
一郎側は主力がアンデッドに対してセントロイス本隊はヒューマンであること。
そして何より一郎側には貴族達と教会の捕虜がいるのである。
一郎はゾンビ騎兵を指揮し、あらかじめ選んでおいた貴族と教会の捕虜を5人ずつ選んで引っ張っていく。
選んだ捕虜は病にかかっているのを選んだ。
そして捕虜に文字を書かれた旗をかかげさせて敵本陣に歩かせる。
その内容は
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・我は「ムクロ」この街の支配者である。
・街の貴族と教会の信徒を捕虜にしている。
・貴族の軍と教会の軍が同時に攻めたら捕虜を皆殺しにする。
・もし片方の軍がこの街に侵入を試みたらその捕虜を10人死体にして送る。
・ここから撤退したら捕虜を皆殺しにする。
・約束を守れば日没直前に貴族と教会の捕虜を計10人解放する。
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一郎は外道の限りを尽くした作戦を実行する。
相手は下手に作戦行動をとったら捕虜は殺される
初めに解放した捕虜の話から街の中の状況や捕虜の数はおおよそ把握していると思われる。
相手からしてみると捕虜にした中には本隊の知人や立場の上の物がいるだろう。
下手をすると後々責任問題や恨みを買う可能性があるので動くことが難しくなる。
初日はセントロイス本隊はその場を動かず野営地を敷いて戦闘がないまま1日が過ぎた。
そしてその野営地は綺麗に教会軍と貴族軍に分かれていた。
この時点で一郎はこの戦争の主導権を握ることができた。
捕虜の文章を無視して攻めていればおそらく力負けしたと思われるが、やはり敵軍はヒューマンの集団そして進軍してきた時の隊列から教会の軍と貴族の軍の二つの派閥に分かれている。
その後5日間は約束通り捕虜を解放する。
しかし初日と異なり全て貴族の捕虜である。
望遠鏡をみると貴族軍は連日宴会騒ぎで教会側はお通夜状態である。
7日目屍を10人送るそして屍の山の上に次のように書いた旗を立てる。
「昨日斥候がこちらを偵察しに街に侵入を試みた為、不本意ながら屍体で送る。」
この日から教会側と貴族側の軍が険悪な感じになる。
教会側の軍と貴族側の軍の野営地が離れた。
そして次の日からまた貴族の捕虜を10人送る。
セントロイス本隊はがきてから10日目に今度は教会側の捕虜を10人屍にして次の文章を書いた旗を屍の山に立てておく。
そして側に前日教会の兵がこの街に侵入を試みた為、教会側の捕虜を屍体で返す。
罰として本日から返す捕虜を5人に減らす。
また侵入を試みた場合、侵入を試みた軍の捕虜をアンデッド化して攻めさせもう一方の捕虜は外壁に吊るしておくと……
ちなみにこの10日の間セントロイス本隊の斥候が侵入したことを確認していない。
全て一郎の思惑通りに進んでいた。
2週間経ち街の外のセントロイス本隊側はいい感じになって来た。
ふとみると白銀の鎧を着た兵士と解放した貴族の捕虜が言い争っている。
セントロイスの本隊は予想外待機で物資が減って来たのだろう。
しかも撤退した場合は待っていれば助かる残った捕虜が皆殺死にする為決断するのは容易ではない。
特に貴族側は順調に解放されていたのだから動けるはずもない。
しかし貴族側の軍は連日連夜の宴に加え捕虜の病人が日々増えていくのだから、当初の進軍予定より物資の消費が激しくなっている。
協会側はそれなりに貴族側よりも食料は残っているだろうがこの状況で物資を共有することが考えづらい。
そして数日後貴族側の生きている捕虜が少なくなったので教会側の捕虜を5人送る。
打って変わって教会側は残り少ない物資でこれまでの鬱憤を晴らすように盛大宴を行なった。
翌日、日の出と共に教会側の法衣を着た捕虜を外壁に吊るし、捕虜期間中に死んだ貴族をアンデッド化して貴族の陣営に襲わせた。
黒い鎧の騎士とアンデッドが戦いが始まる。
しばらく静観していた白銀の鎧を着た騎士が黒の鎧の兵めがけて突撃する。そして白と黒の鎧が同士討ちし始めた。
結果教会側の騎士が残ったが疲弊した騎士にはこの後惨劇が待ち受けている。
教会の捕虜だった者がアンデッドに姿を変えて襲ってくる。
そして退路は先発隊出てていたゾンビの騎兵が塞ぐ。そして街の外は白と黒の死体が散らばっていた。
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