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2章
53話
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小鳥のさえずりの音で一郎は目が覚める。
朝の肌寒い空気を感じながら背伸びをする。
以前の様にアルビーは潜り込んでいなかった事にホッとする。
昨日の酒も残らず体の調子も良さそうだ。
とりあえず下の調理場で水でも飲んだ後昨日の掃除をしなくては…正直面倒だ。
溜息をつき一郎は目をこすりながら階段を降りる。
昨日の夜と同じ場所とは思えない光景に驚いた。
あれだけ荒れ放題だったリビングはきれいに掃除され、小洒落たアンテイーク調の食卓が設置してある。
そして台所の方からはいい匂いとともに鼻歌が聞こえてくる。
のぞいて見るとそこには出際よく料理をしているアルビーの姿があった。
「あら?一郎さんおはようございます。朝ごはんもうすぐ出来るので食卓で待っていてくださいね。」
「あぁ、ありがとう」
しばらくすると朝食が運ばれてきた。
焼きたての白パンにベーコンエッグと野菜のスープが並んだ。
胃に優しそうなメニューである。
「この焼きたての白パンどうしたの?」
「立派な竃があったので妾が焼きましたわ。どうぞ召し上がってください」
少し頬を染めながら笑顔でアルビーが答える。
一郎は早速白パンを一口大にちぎり食べるとフワフワな食感と共に素材の甘みが口に広がる。
「とても美味しいです。アルビーは料理できたんだね。」
「妾これでもリバーウッド南地区一繁盛している酒場の女主人ですからね。これくらいお手の物です」
アルビーの意外な一面を知った。
感心しつつ話をしながら二人で朝食を行う。
その話のアルビーはこの1階を店舗にしたいそうだ。
設備、立地共にこのままではもったいないとのことである。
酒場では働きにくい幼い子供を抱えた人の女性を支援していきたいそうだ。
元難民キャンプの南区には不幸にも夫を亡くした未亡人が多く住んでいる。
子連れで不安の多い開拓地に行く覚悟に踏み切れず残った人もいる。
子連れでは働き口も絞られ生活も大変なのであろう。
「私が使う寝室と調合部屋以外は好きに使っていいよ」
どうせ仕事で家にいることはすくない。
他のスペースを有効活用使ってくれてた方が管理も楽だし街の人にも役に立つのなら好都合である。
「ありがとうございます。一郎さんこれで救われる人がまた増えるでしょう」
いつも強引なアルビーの心優しい一面が見れてよかったと思う一郎であった。
朝食を終えた一郎は傭兵ギルドに向かう。
すでにギルドにいたジョーンズ達と合流して正式な依頼を受ける。
依頼内容は次のとおりである。
====================================
ソルトロックに続く街道の調査及び商人ギルドのキャラバンの安否の確認
報酬金貨成功報酬550枚
====================================
なるほど、一人頭今回の依頼で金貨50枚。
かかる期間は2~3週間と考えると悪い金額ではない。
むしろ戦闘がなく調査だけならば破格である。
エクスプロのメンバーもこれで納得したらしく依頼を受けることになった。
出発は準備もあることから2日後になった。
その後、一郎は食料や錬金素材買い込み黙々と錬金に勤しんだ。
今回は敵の遭遇率が高くなることが予想されるので、ミニボムを多く作成すると共に新たな兵器を2種類作った。
一つ目は樽爆弾。
樽の中は2層構造になっていて中央にミニボムを入れ周りに鉄製のまきびしを入れた爆弾である。
爆発すれば広範囲にまきびし高速で飛び散る。
二つ目は鉄条網である。
薔薇の様な鉄のワイヤーで特徴としては迅速に防衛線を構築することが可能になる事とどんなところにも設置が可能である。
今まで鉄の入手が難しかった為なかな作ることが出来なかったが、
バンナム村長の村のお陰で鉄が手に入りやすくなった為実装することができた。
戦術の幅が広がったことに喜びを隠せない一郎であった。
朝の肌寒い空気を感じながら背伸びをする。
以前の様にアルビーは潜り込んでいなかった事にホッとする。
昨日の酒も残らず体の調子も良さそうだ。
とりあえず下の調理場で水でも飲んだ後昨日の掃除をしなくては…正直面倒だ。
溜息をつき一郎は目をこすりながら階段を降りる。
昨日の夜と同じ場所とは思えない光景に驚いた。
あれだけ荒れ放題だったリビングはきれいに掃除され、小洒落たアンテイーク調の食卓が設置してある。
そして台所の方からはいい匂いとともに鼻歌が聞こえてくる。
のぞいて見るとそこには出際よく料理をしているアルビーの姿があった。
「あら?一郎さんおはようございます。朝ごはんもうすぐ出来るので食卓で待っていてくださいね。」
「あぁ、ありがとう」
しばらくすると朝食が運ばれてきた。
焼きたての白パンにベーコンエッグと野菜のスープが並んだ。
胃に優しそうなメニューである。
「この焼きたての白パンどうしたの?」
「立派な竃があったので妾が焼きましたわ。どうぞ召し上がってください」
少し頬を染めながら笑顔でアルビーが答える。
一郎は早速白パンを一口大にちぎり食べるとフワフワな食感と共に素材の甘みが口に広がる。
「とても美味しいです。アルビーは料理できたんだね。」
「妾これでもリバーウッド南地区一繁盛している酒場の女主人ですからね。これくらいお手の物です」
アルビーの意外な一面を知った。
感心しつつ話をしながら二人で朝食を行う。
その話のアルビーはこの1階を店舗にしたいそうだ。
設備、立地共にこのままではもったいないとのことである。
酒場では働きにくい幼い子供を抱えた人の女性を支援していきたいそうだ。
元難民キャンプの南区には不幸にも夫を亡くした未亡人が多く住んでいる。
子連れで不安の多い開拓地に行く覚悟に踏み切れず残った人もいる。
子連れでは働き口も絞られ生活も大変なのであろう。
「私が使う寝室と調合部屋以外は好きに使っていいよ」
どうせ仕事で家にいることはすくない。
他のスペースを有効活用使ってくれてた方が管理も楽だし街の人にも役に立つのなら好都合である。
「ありがとうございます。一郎さんこれで救われる人がまた増えるでしょう」
いつも強引なアルビーの心優しい一面が見れてよかったと思う一郎であった。
朝食を終えた一郎は傭兵ギルドに向かう。
すでにギルドにいたジョーンズ達と合流して正式な依頼を受ける。
依頼内容は次のとおりである。
====================================
ソルトロックに続く街道の調査及び商人ギルドのキャラバンの安否の確認
報酬金貨成功報酬550枚
====================================
なるほど、一人頭今回の依頼で金貨50枚。
かかる期間は2~3週間と考えると悪い金額ではない。
むしろ戦闘がなく調査だけならば破格である。
エクスプロのメンバーもこれで納得したらしく依頼を受けることになった。
出発は準備もあることから2日後になった。
その後、一郎は食料や錬金素材買い込み黙々と錬金に勤しんだ。
今回は敵の遭遇率が高くなることが予想されるので、ミニボムを多く作成すると共に新たな兵器を2種類作った。
一つ目は樽爆弾。
樽の中は2層構造になっていて中央にミニボムを入れ周りに鉄製のまきびしを入れた爆弾である。
爆発すれば広範囲にまきびし高速で飛び散る。
二つ目は鉄条網である。
薔薇の様な鉄のワイヤーで特徴としては迅速に防衛線を構築することが可能になる事とどんなところにも設置が可能である。
今まで鉄の入手が難しかった為なかな作ることが出来なかったが、
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戦術の幅が広がったことに喜びを隠せない一郎であった。
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